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今回は「九州・沖縄の島を巡る旅(2017年)」旅行記その4をお届けします。
★その3はこちら★
崩れた家屋。散らかる瓦礫
五島列島の北に位置する野崎島。
現在の住民は「自然学村塾」という、島で唯一の宿泊施設を管理している方そのひとりだけ。
2001年に無人化し、残された集落は廃墟となりました。

家々は崩れ落ち、がれきが散乱しています。
しかし、ここはただの廃墟群ではなく、かつて潜伏キリシタンが、ひっそりと信仰を守り生活を送っていた地として、2018年、世界文化遺産に登録されました。

電線は整備されています。
一方で、集落の中であるにも関わらず、イノシシ捕獲ケースが設置されているというワイルドさもあります。

シカさんがお散歩していました。
島を歩いていると、ヒトよりもシカさんとよく出会います。

残された蛇口。それ以外は全て崩れ落ちてしまっています。
残された廃墟を巡る

こちらは「流し」でしょうか。がれきの中でポツンと佇んでいます。

かろうじて原型をとどめている家からは、かつて確かにここで人が生活していた様子が分かります。

道は綺麗にされているので歩いていると、住民の方が出てきそうな気配もあります。
カトリックの島にある神社

港のそばには鳥居があります。「カトリックの島に神社?」階段を昇っていくと…

あぁ…。
綺麗に残されている旧野首教会に対して、ここにあるのは崩れ落ちた神社。
ちなみに、野崎島の最後の住民は、島の山奥にある沖ノ神嶋神社の宮司(この写真とは別の神社)。
沖ノ上嶋神社は、704年、遣唐使の航海安全を祈って作られたと言われており、現在もその形が残されているようです。

勝手な推測ですが、島の皆さんがカトリックを信仰する中で「隠れ神社派」の方もいたはずです。実は神社にも教会にも、皆さん通っていたかもしれません。
この小さな島に教会も神社もあるのは、日本人の宗教観を象徴しているようにも思えます。
ちなみにこの写真は、道端に積み上げられていた石です。これはどういった意味があるのか分かりません…
人口減少と高齢化、離島の未来
集落を散策していると、時刻はあっという間に15時過ぎ。帰りの船に乗る時間です。

これからもっと荒廃が進み、島の雰囲気も変わってくるはずです。
人口減少と高齢化が著しい日本の離島。今後はこうした島も増えていくのでしょう。
この日は小値賀島のゲストハウスに泊まりました。
★☆私が泊まった宿☆★
島宿御縁 https://www.shimayadogoen.com/
11月末の平日。泊まっているのは私一人だけ。夕飯はひとり静かにカップ麺。

早朝にフェリーで到着してからの長い1日が終わりました。
旅はまだ2日目。 翌日は自転車を借りて島を巡ることにしました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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