ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は「2018年 冬 小笠原諸島旅行記」その3をお届けします。
★前回の記事★
無料の水族館 小笠原海洋センター
東京都港区・竹芝桟橋を出発してから24時間、約8か月ぶりに小笠原諸島・父島へ上陸しました。

まずやって来たのは小笠原水産センター。ここは東京都が管理している無料の水族館のような場所で、ウミガメはじめ、小笠原の海で見られる魚などが飼育・展示されています。

集落や港から近いので、多くの人が訪れるスポットです。

この水族館の人気者はアカハタ(小笠原方言では「アカバ」)。

この写真でも口を開けていますが、人間の歯ブラシを近づけると、アカバさんが口を開けて近づいてくるので、アカバの歯磨きを体験することが出来るのです。
三日月山展望台まで歩く
続いて向かったのはウェザーステーション。港からは40分ほど坂道を上ります。

道沿いには熱帯を感じさせる木々が立ち並びます。道は綺麗なので、車や原付では楽に行くことが出来ますが、歩くのはなかなかハードです。

その途中では、二見湾に停泊するおがさわら丸と、その周辺に広がる集落を見下ろすことが出来る場所もあります。

到着しました。ウェザーステーションは島民やリピーターなど、多くの人の親しまれている展望台です。今回はウェザーステーションの先にある「三日月山展望台」まで向かいます。
GoogleMapでは、一度集落へ下りてから向かう道が案内されていますが、実際はウェザーステーションの駐車場から直行する遊歩道あります。

遊歩道を少し歩くと開けた場所に出ました。海の向こうに見えているのは無人島・兄島です。

こちらが三日月山展望台にからの景色。父島の集落を見渡すことが出来ます。

展望台の近くには、戦時中の壕もありました。戦争の時、小笠原諸島は全島民が島外へ避難したため、人口はゼロとなりました。本格的に島へ人が戻り始めたのは、1968年の返還以降で、今では島民のほとんどが移住者です。
★参考:小笠原の歴史★
ウェザーステーションの夕焼け
そろそろ夕焼けの時間です。

ウェザーステーションでは、水平線に沈む太陽を見ることが出来るため、夕陽の時間には多くの人が集まります。

あ… この日は早々に太陽が雲の中へ隠れてしまいました。

この日の夕焼けは微妙でした。そして、これだけ雲が多いと、夜の星空も厳しそうです。暗くなる前に宿へ戻りました。
穴場スポット・コペペ砲台から見る夕陽
父島滞在2日目は「コペペ砲台」から夕陽を見ることにしました。GoogleMapで調べても出てこなければ、看板も無いので、知る人ぞ知る穴場スポットです。

コペペ海岸の駐車場手前の道路沿いに、山へ入っていく舗装されていない道(かつての軍道)があるので、そこを5分ほど歩くと、太平洋戦争中に作られた壕があります。

この壕のことを、ロシア語で「点・地点」を意味する【トーチカ】といい、壁は鉄筋コンクリートで固められています。

そしてここには立派な大砲がひとつ、そのままの姿で残されています。

戦時中、米軍が父島に上陸することはありませんでしたが、空襲や艦砲射撃は行われ、犠牲になった人もいます。きっと、ここで夕陽を眺めていた兵隊さんもいたはずです。
グリーンフラッシュを見ることは出来るか
この日は天気がよかったので、私は「グリーンフラッシュ」を期待していました。

グリーンフラッシュは、太陽が水平線に沈む直前、太陽の縁で見られる緑色の光のこと。

空気が澄んでいることなど、観測には様々な条件があり、ハワイでは「見た人に幸せが訪れる」と言われています。

小笠原には何度も訪れていますが、私はまだ一度もグリーンフラッシュを見たことがありません。

そもそも、太陽が水平線に沈むことも、あまり多くありません。水平線に雲がある場合が多く、沈む途中で、太陽が雲の中へと入ってしまうことがほとんどです。

この日は水平線に雲が無いようで、太陽が水平線に接する様子が見えています。いよいよここからです。果たしてグリーンフラッシュを見ることは出来るのか…

しかし、グリーンフラッシュがどのような光なのか、事前に動画などで調べることはしていなかったので、あまりイメージが湧きません。また、ここで夕陽を見ているのは私1人なので、教えてくれる人もいません。

数秒間じわじわ光るのか、それとも一瞬の光なのか…

そろそろ緑色に光るのでしょうか。

あら、沈みました。結局この日、グリーンフラッシュは見られませんでしたが、美しい夕焼けを楽しむことが出来てよかったです。

ちなみにこの時、太陽が水平線に接してから沈むまでの時間は3分ほど。この場所にいたのは計30分くらい。夕焼けの時間は、刻一刻と景色が変化していくのです。
父島で朝焼けを見る
夕焼けと同様、2日連続で朝焼けも見に出かけました。

父島滞在2日目に向かったのは長崎展望台。正面には兄島があり、晴れていると「ボニンブルー」と称される小笠原の海の青さが際立つスポットです。
その途中で「とびうお桟橋」へ寄り道。
この道路沿いから桟橋の海を見下ろすと…

絶滅危惧種「シロワニ」がいました。本来はダイビングで見られるようなサメですが、夜から早朝の暗い時間は、この場所に姿を現すことが多いのです。
★参考:動画はこちら★

50分ほど歩いて長崎展望台に到着しましたが、雲が多く、水平線から昇る太陽を見ることは出来ず。淡く空が焼けて、いつの間にか明るくなって終わりました。
父島滞在3日目の朝はレンタルしていた原付があったので「中央山」までやって来ました。

海に面した展望台ではありませんが、父島で最も標高が高いポイントになるため、海まで見渡すことが出来ます。

周囲には霧がかかり、幻想的な光景が広がっています。

日の出直前の時間、周囲360度が赤紫色に染まりました。こんな景色を見る機会はなかなかありません。

霧の中から太陽が出てきました。霧の影響で日差しが弱く、肉眼でも太陽の形が分かります。

滞在3日目はいい天気になり、海のツアーへ出かけました。
.
今回はここまで。本日もありがとうございました。
★続きはこちら★
コメント