ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は2018年「高知・鵜来島旅行記」その3をお届けします。
★前回の記事★
朝から海釣りへ
鵜来島上陸2日目。

時刻はまだ6時ですが、Nさんの船に乗り、海へ出ます。
船から水平線に昇る太陽を眺めてから、海釣りを体験するというプランです。

しかし、船の錨が海底のごみか何かに引っかかってしまったようで、出港することが出来ず…
Nさんは一度家に戻り、ウェットスーツを着てから、11月の海へ。

当然寒いはずですが、潜水して、何とかトラブルは解消されました。
そして、待っている間に太陽が昇ってきました。
この日も天気はよさそうです。
気を取り直して、海釣りへ出かけます。

私にとって、人生初の海釣りです。
海釣りもそうですが、釣り自体、まともにやったことがありませんでした。
鵜来島は釣りのメッカとして、釣りをする人にとっては憧れの場所。特に「磯釣りの王者」とも言われる、『グレ』を狙って、鵜来島を訪れる人が多いそうです。
釣りをする人向けの、民宿兼渡船もあります。

朝焼けの中、魚が釣れるのを待ちます。
私はこの待ち時間が退屈そうだなと思い、釣りにあまり興味がありませんでした。
しかし、すぐに、私の釣り竿に動きがありました。
釣り人の憧れの地・鵜来島で釣りをする

簡単に釣れてしまいました。
引きがなかなか強く、「え、いきなり大物?」と思ったのですが、大きさはそれほどない魚です。
アドバイスをもらいながら、やっと水面に上がってきた魚の大きさを見て、少しがっかりしました(笑)

再び海へ釣り糸を垂らすと、またすぐに、強い引きがありました。
最初よりも強く引いている気がして、「次こそは大物か!」と思いましたが、やはり、それほど大きな魚ではありません。
食べたら美味しそうな赤い魚でした。

ほとんど入れ食い状態です。こんなに釣れるとは思いませんでした。
さすが釣りのメッカというだけあります。
人生初の海釣りを、釣り人の憧れの地・鵜来島で体験するという、貴重な体験をさせていただきました。

3時間ほど海釣りを楽しんでから、島へ戻ってきました。
本当はもっと、色々なポイントを巡って、釣りを楽しむ予定だったそうですが、私が船酔いにやられました。
酔い止めを用意しておくべきでしたが、島旅好きとして、船に慣れることは必須。そのため、船に乗るときはいつも、酔い止めは飲んでいないのです(笑)
島を歩いて探検する
ということで、酔いを覚ましがてら、島を歩いて探検することにしました。

鵜来島は、港の周辺に家々が密集しており、その家々の間に細い道が通っています。
山の斜面に家があるような感じなので、平坦な道は少なく、階段や坂道が多いです。

こちらは島の方が集まって、井戸端会議をする場所でしょうか。
鵜来島の人口は約20名、そのほとんどが年配の方です。
集落を歩いていても、島の方を見かけることはありませんでした。

一方、猫さんは多く見かけました。

朽ち果てた木造の建物がありました。

中を少し覗いてみると、黒板がありました。
港にある鵜来島小学校は平成元年に休校し、平成20年に廃校となりました。こちらはその前の校舎でしょうか。
昭和30年代の鵜来島には、80人以上の児童がいたそうです。

山の上にやってきました。
ここからは鵜来島の港と集落を見ることが出来ます。

見えているのは高知県南西端部、大月町・柏島の周辺です。
鵜来島は宿毛市の南西沖、約23kmに位置しています。
周囲は「足摺・宇和海国立公園」に登録されており、黒潮の影響を受けた、豊かな海が広がっています。

ここから20分歩くと、灯台があるようなので、行ってみます。
鵜来島にはイノシシもいる

山の上を歩きます。
一応、散策路のようになってはいるものの、ほとんど人が入っていないようで、クモの巣が私の行く手を阻みます。
大きな木の枝を拾い、クモの巣をどけながら灯台を目指します。

クモの巣だけでなく、イノシシにも注意して歩く必要があります。どうやら対岸の四国本土から、海を泳いで島に渡って来るそうです。
たまに、山から落ちてしまったイノシシが、港に浮かんでいることもあるとか。
集落にある畑なども、網が張られるなど、対策がされています。

視界が開けて灯台が見えました。
途中で道を間違って、散策路を外れたこともあり、すでに30分以上はかかっています。
ちょうど、腰を掛けられるような岩があったので、ここで休憩して引き返すことに。

この灯台について、ネットを調べても、ほとんど情報が出てきません。
どうやら、地形図にも載っていない灯台なのだそう。
灯台から集落へ戻る

鵜来島の最高峰「竜頭山」の標高は252m。
太平洋戦争の末期、鵜来島は四国防衛の要衝として整備が進み、全島民に強制疎開命令も出されました。
島が戦場になることはありませんでしたが、竜頭山には砲台の跡などが残っており、それらは高知県内で最大級の戦争遺跡群といわれています。

戦艦大和も、宿毛湾から鵜来島の周辺で航行試験を行っていたそうです。
ちなみに、大和は当時世界最大の戦艦でしたが、沖縄特攻に向かう途中、鹿児島県・坊岬沖で撃沈しました。

向こうに見えている沖の島には、150人ほどが暮らしています。
高知県にある有人離島は、鵜来島と沖の島の2島だけです。

集落が見える場所まで戻ってきました。
クモの巣は、行きでほとんど撃退したので、帰りはそれほど気になりませんでした。

こちらがクモの巣をどけるのに大活躍した木の枝。
無数のクモの糸が木に巻き付いています。

この岬の先まで行ったことになります。
すっかり船酔いも覚め、時刻はちょうどお昼前になりました。
.
今回はここまで。本日もありがとうございました。
.
★続きはこちら★
コメント