読谷から那覇まで歩く!約30km 8時間歩くだけの旅の様子|2021 沖縄旅行記

原付の旅

ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は原付が故障して、国道58号線を30km歩いた時の様子をお届けします。

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読谷村で原付が壊れる

2021年1月中旬、1泊2日で沖縄本島を巡る原付の旅に出ました。

空は雲に覆われ、風も強く非常に寒い!日本最東端・納沙布岬で2021年の初日の出を見た時と、全く同じ服装で出発です。まずは、八重岳の桜を見るため、本部半島を目指します。

★参考:沖縄も寒い★

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は IMG_7307-1024x768.jpg です

1時間ほど走り、読谷村の信号で止まった時、原付のエンジンが勝手に止まってしまいました。セルを回しても「ウィンウィンウィン」という音だけ鳴って、エンジンがかからず…キックをしてもダメです。

時刻はちょうどお昼。グーグルマップで探しても、近くに修理工場は無さそうだったので、私は原付を押して、国道58号線を歩いて帰る決断を下しました。距離は約30km。1時間で4km、つまり15分で1km歩けば8時間で家に着きます。

JAFを呼ぶことで、壊れた原付を運んでもらえますが、会員ではないため、それなりにお金がかかります。比較的軽い原付なので、押して歩くのにそれほど力も必要ありません。

また、こうして原付を押して歩くのも初めてではないので、焦りもありません。「またか」と諦めて歩くことにしたのです。

★参考:やんばるで原付が壊れたこともありました★

嘉手納町にて、那覇空港までは25km。寒さ対策で厚着をしていましたが、少し歩くと流石に暑いです。さっそく上着を脱ぎ、袖をまくって歩きます。

嘉手納では、親切なアメリカの少年が「ガソリンスタンドの場所」を示したスマホの画面を見せながら、話しかけてくれました。私が「Oh,Thanks. But it’s broken (お、ありがとう。でもこれ壊れてるんだ)」と答えると、少年は「オ、オッケー」と言って、走り去っていきました。

那覇を目指して国道58号線を歩く

歩くこと約1時間、嘉手納町を抜け北谷町に入りました。

柵の向こうは米軍基地です。川が完全に干上がっていますが、これは「潮汐」の影響です。沖縄の川は海に近いためか、干潮と満潮の時間で様子が異なります。海水では生きられない、淡水魚にとっては厳しい環境です。

ノートパソコンがポイ捨てされていました。

こちらは大量のコロナビール (笑) きっと何か鬱憤がたまっていたのでしょう…

歩き始めて1時間半が経ち、昼食も食べていなかったので、しばし休憩…と思いましたが、結局すぐに出発。私は、自宅近くのバイクショップが閉店する20時までに帰る(そして原付を預ける)という目標を持って歩いていました。

時刻は13時半、那覇空港まで残り21km。20時までに帰るためには、時速4kmほどで歩く必要があります。

ヤシの木の整備が行われていました。こうした道端のヤシの木の寿命は約100年。その間に倒れたり、剥がれた木の皮が車を傷つけたりする危険もあり、維持・管理にお金がかかるため、全国的各地で伐採や植え替えが進んでいるそうです。

空港までは19km。国道58号線には、この『距離を示す看板』が細かく設置されており、心が折れそうになります。

帰ることは出来たのか

北谷町を抜け、宜野湾市に入りました。必死なので、特に感動はありません。さすがに疲れてきたので、「次のコンビニで休憩しよう」と思っていましたが、そうするとなかなかコンビニがないものです。

結局、休憩出来ないまま歩き、那覇まで残り10kmを切りました。

那覇のひとつ手前のまち・浦添市に入り、ブルーシール・牧港本店にて記念撮影。ブルーシールは、沖縄を代表するアイスのお店。牧港本店は1963年からこの地にありますが、原付と記念撮影をするのは歴史上初と思われます。

道端に「嘉手納まで16.2km」という看板がありました。私は嘉手納の先にある、読谷から歩いてきたので、それ以上歩いていることになります。達成感を感じられますが、まだまだゴールは先です。

ここまでの道中で最も急勾配と思われる坂が現れました。一呼吸おいてから登ります。

そして、いよいよ那覇市に入りました。中高生の頃、埼玉・川越から国道254号線をママチャリで走り、池袋まで行ったことがありました。こちらの写真は、その時に見た、池袋に入る手前の景色に似ている気がします。

那覇の歓楽街・松山を通過。

那覇の市街地を抜け、国道58号線の終点・明治橋に到着しました。

時刻は17時、ここでやっと休憩です。5時間歩き続けましたが、足の痛みや疲れなどは感じられません。「ランナーズハイ」の感覚でしょうか。

そしてラストスパート。暗くなった道を歩き、無事20時までに壊れた原付を修理に出すことが出来ました。原付を1時間走らせ、来た道を8時間近く歩いて帰るという、究極の時間の無駄遣いをした1日となりました。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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