那覇・第一牧志公設市場 営業最終日に行ってきた!50年近くの歴史に幕|2019年 沖縄旅行記

南国日記~沖縄移住の記録~

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今回は那覇市民の台所「第一牧志公設市場」の移設前、最後の営業に行ってきたので、その様子をお届けします。

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第一牧志公設市場の老朽化

第一牧志公設市場は、旅行者として沖縄を訪れていた時から、私が好きな場所のひとつでした

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初めて牧志公設市場を訪れたのは、今から3年前の2016年。異国のような雰囲気、そして独特の匂いに、「日本にもこんな場所があったのか」と、衝撃を受けたのを覚えています。それ以降、沖縄へ来る度に立ち寄り、移住してからも、ふらっと遊びに行っていました。

牧志公設市場の始まりは、戦後の配給・価格統制の中で、自然発生的に起きた闇市。沖縄が本土復帰を果たした1972年から、現在のような市場が完成し、いつしか那覇市民の台所から沖縄を代表する観光地へと変貌しました。

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そんな歴史あるこの場所も、老朽化により建て替え工事が始まります。

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公設市場最終営業日のスケジュールはこんな感じ。前日に結構調べましたが、こうした情報は一切見つからず。私が着いたのは17時で、すでに持ち上げやラストオーダー、そしてBEGIN・島袋優さんらによるライブも終わっていました。

勝手な推測ですが、最終日は観光客ではなく、地元のファン向けのイベントにしたかったものと思われます。

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公設市場の中は、すでに店先にブルーシートがかけられ、移設の準備が始まっていました。

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一方で、終了時間ぎりぎりまで多くの人が訪れていました。ほとんどがリピーターさんでしょう。写真を撮ったり、壁に貼ってあるスクラップ記事に目を通していたり、ベンチに座っているだけだったり… みなさん思い思いに最後の時を過ごしていた印象です。

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市場の2階でも多くの人が、ギリギリまで呑んでいました。歩いていると、色々な場所から「ありがとう」や「お疲れさま」の声が聞こえてきます。

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片づけをせずに、お客さんに試食を渡し、最後の最後まで営業しているお店も何軒かありました。

最終日セレモニーが始まる

牧志公設市場の最終日を歩く~2019年6月16日~

マスコミ、観光客、そして地元の方など、多くの方が市場に残ったまま市場営業終了の18時を迎えました

このようなセットは置かれていたものの、いつ・何が始まるのか分からない状況だったので、私は場内からは出て、ここでしばらくスタンバイしていました。

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周囲の方の会話を聞いていると、18時半~エイサー・19時~セレモニーであることが分かりましたが、【市場のシャッターが降りる瞬間】も見たいと思い、一旦シャッターの前に移動。するとまた、周囲の方の会話から「シャッターが降りるのは1番最後」という会話が聞こえたので、急いでセレモニー会場へと戻りました(笑)

【沖縄】牧志公設市場 移転セレモニーでのエイサー~2019年6月17日~

18時半になりエイサーが始まりました。沖縄国際大学のサークルによる演舞です。狭い空間で屋根もあるので、太鼓の音が全身を震わせます。人も多くものすごい熱気に包まれていました。

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そして19時、セレモニーが始まりました。まずは那覇市の城間市長。

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続いて、那覇市議会議長の翁長氏。

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印象的だったのは組合長の粟国さん。「未来志向(ポジティブな工事である)」という言葉を繰り返し、来ている人に寂しさを感じさせないような、想いの詰まったメッセージでした。

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いよいよ紅型布の除幕式。新しい公設市場の完成イメージが登場しました!2022年、沖縄の本土復帰から50周年の年、また同じ場所に公設市場は帰ってきます。そして、同じ場所でオープニングセレモニーが行われるそうです。

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それまでの間は、近くにあるにぎわい広場で仮設市場がオープンします。

市場のシャッターが閉まる瞬間

新しい公設市場の雰囲気は、観光客向けにガラッと変わるようで、「昔はこうだったのになぁ」と思う日が来ることでしょう。

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市場のシャッターが降りる瞬間も撮ることが出来ました。

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そして最後は、もう何が何だか分からない、皆さんが入り乱れてのカチャーシーで締め。写真手前の黄色いかりゆしを着ている方は城間市長。目頭を押さえながら踊っていました。

公設市場最終日については、Yahooニュースのトップにも出ていました。記事のコメントを見ていても、あの雰囲気がなくなることに対して、寂しさを感じている人は多いようです。歴史の最後に立ち会うことが出来てよかったなと思います。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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