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今回は「沖縄コーヒーの農園に行ってきた」その2をお届けします。
★前回の記事★
コーヒー農園の手作りカフェ

2019年の夏から、私は月に1度のペースで、大宜味村にある安里コーヒー農園へボランティアで通うようになりました。

安里おじいは建設業で勤務後、沖縄のコーヒーに可能性を感じ、2014年から本格的にコーヒー栽培を始めたそうです。

収穫したコーヒー豆をただ販売するだけでなく、農園まで来てもらって味わう、ここでしか飲めないコーヒーを作ることが安里おじいの狙いです。

コーヒーそのものの質はもちろんですが、安里おじいは「コーヒーを美味しく味わうためには雰囲気も重要」と語ります。

こちらはコーヒー農園の横にある更地。安里おじいには、ここにコーヒーを味わうための空間、いわばカフェを手作りする計画がありました。

ボランティアの内容はコーヒー栽培ではなく、カフェ作りの作業がメイン。資材搬入の導線となる、ブロック塀の階段を設置するところからスタート。

こちらはカフェからコーヒーの木々が生える場所へ降りる階段。基本的に重機は使わず、作業は手作りで進みました。

こちらは測量をするための道具。

支柱を地面に立てる作業をする際、その埋め込み具合を同じ高さで揃えるために、測量機が必要になるのです。

私も電動のこぎりで鉄パイプをカット!

色々と作業のお手伝いをさせていただきましたが、私は所詮月に1度の訪問なので、基本的に作業は安里おじい1人です。

それでも私が訪れる度に少しずつ進化するカフェ。

夏が終わる頃には骨組みが完成。こうした鉄パイプも、うまく梯子を使いながら、安里おじいが1人で持ち上げたそうです。

ついに屋根が出来ました。

周囲は木々に囲まれ、標高も高く、海にも近いため、日陰では夏でも気持ちよく過ごすことが出来ます。

ちなみに、写真に写っているコンテナの中の様子はこんな感じ。電気も通っています。
コーヒーを味わうためには雰囲気も重要

建設材料を調達するため、Polcaという、少額クラウドファンディングサービスを利用し、1か月で計6名様から3600円をご支援いただいたこともありました。

こちらは風除けのネットを設置した時の様子。この時は私の知り合いが手伝いに来てくれました。

あとは壁を設置したら、安里おじいが思い描くカフェの完成形になるようです。

椅子に座って、窓の外に広がる木々の緑を眺めながら、自然の音に耳を澄ませ、風を感じながらコーヒーを味わうことが出来るようになります。

カフェ作りから2年、手作りのカフェはここまで来ましたが、より良い形を目指して、今後も進化は続くことでしょう。
カフェに水を通す
カフェに水を通す作業のお手伝いもしました。

こちらのホースを使い、コーヒー農園のそばを流れる湧水を汲み上げる作戦です。

斜面から落ちないように、木につかまりながら作業する安里おじい。74歳(2021年)とは思えないパワフルさです。

ある程度の所までホースを伸ばし、試しに栓を開けてみたものの、水は一滴も出てこず。

途中でホースに穴が開いて、水漏れしていないかなどを確認するなど1時間ほど悪戦苦闘。

そしてついに、カフェに水がやってきました!プシャッと綺麗な水が出た瞬間は感動でした。

川から汲み上げられた水は、蛇口に取り付けられたろ過装置を通り、綺麗に透き通っています。飲むことは出来ませんが、これで手を洗ったりすることは出来るようになりました。
カフェでの過ごし方
このカフェの楽しみ方はコーヒーだけではありません。

さらに、このカフェには電気も通っているため、電子レンジを使ったり、スマホを充電したりすることが出来ます。

カフェに屋根が付いてからは、昼食にレトルトカレーを作ったりしていました。

また、コーヒー農園に落ちた枯れ木を回収し…

薪割りをして…

木炭を手作り。

カフェの屋根から鎖を使って鍋を吊るすと、囲炉裏のようになるので、お手製の炭を使って鍋パーティーも開催しました。

鍋の中はこんな感じ。楽しみ方の感覚としてはバーベキューに近いですが、自然の木を使って鍋を煮込む機会もあまりないので、貴重な体験となりました。

そして夜は周囲に明かりがないため、個人的には沖縄本島でもトップクラスの満点の星空が広がります。

そのままテントで寝たりもしました。屋根もあって、お手洗いもあるので安心です。
究極のDIYがここに

カフェの横に広がるこちらの空間も整備を進めています。

やんばるの土を掘っていると、大きな石が沢山出てきますが、これらの石は叩くと簡単に割れます。

こちらはハンマーで大きな石を砕く安里おじい。

私は鉄パイプをカット!まさか沖縄に移住して、趣味でこんな作業を覚えることになるとは思ってもいませんでした(笑)

カットした鉄パイプは地面に埋め込みます。

細かく砕けた岩を敷き詰めて、その上に土を盛り、でこぼこになっている地面の高さを整えます。

その作業からおよそ半年後の様子がこちら。だいぶ綺麗なお庭が完成していました。あとは全面に芝生を敷くそうです。

一連の工程はDIYの究極系とも言えるでしょう。安里おじいのこだわりが詰まったこの手作りカフェで、沖縄コーヒーを味わってみてはいかが。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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