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今回は2019年8月「与論島旅行記」その3をお届けします。
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車で巡る与論島
与論島2日目も雨予報です。

そして天気予報通り、写真でも雨粒が分かるほど、朝から大雨が降っています。

私が泊まっていた「MEEDAFU’S YUI HOSTEL and COFFEE」にはカフェが併設されており、朝6時からモーニングの営業も行われています。朝早くに行くと、写真のセットで350円というお値段です(確か7時以降は500円)。

モーニングの途中でしたが、お店の外に出ると、虹をみることが出来ました。どうして突然の虹に気付くことが出来たかというと…

来店した島民の方が「虹出てるよ!」と教えてくれたからです。朝から開いているお店がないので、宿に宿泊していない観光客も訪れて賑わっています。そして、島民の常連さんたちは、観光客に島の話などをしてくれます。

私も島民の方に「今日はどこに行くの?何するの?」と聞かれたので、ノープランであることを伝えると、車で島を案内していただけることになりました。

雨も止んで、青空が見えてきました。

まず向かったのは漁港。手前に4匹並べられているのはマグロです。マグロは与論島を囲むリーフの外に回遊しているそうで、ダイビングでも見ることが出来るそうです。

スーパーでも「与論島産マグロ」が販売されていました。島内産にしては少し割高だったので食べてはいませんが、きっと美味しいのでしょう。ちなみに、沖縄のマグロはあまり美味しくない印象です。

2020年の国勢調査によると、漁業に従事している島民の方は少なく、4分の1以上の方が農業に従事していることが分かります。

与論島の農業の中心は畜産。2018年の時点で、人口よりも牛の数の方が多いそうです。

与論島で子牛時代を過ごした後、島外へ出荷され、日本各地でブランド牛に育てられます。もしかしたら、貴方が今日食べた松坂牛も、与論島で子牛時代を過ごしていたかもしれません。

道端に置かれている「黄金牛」と呼ばれるオブジェ。2010年に突如現れたそうで、お腹を触るといいことがあると言われています。

道端に生えるグアバの木。その後ろに広がるのは、すでに稲が刈り取られた田んぼです。神話では「アマミク(天御子・女神)と、シニグ(稲穀の神・男神)が与論島を作り、稲作を始めた」と言われています。

収穫された稲はガードレールに干されていました。こちらは藁となり、飼料用に使われると思われます。

与論島はもともと沖縄だった
与論島最高峰・与論城跡(標高94m)にやって来ました。

14世紀、与論島は沖永良部島と共に、沖縄本島北部の北山王国の勢力下に入りました。与論城跡は、この時の北山王・王舅(オーシャン)が築城を進めましたが、途中で彼が尚巴志に敗れてから、現在も未完成のままとなっています。

こちらは敷地にある琴平神社。1824年(江戸時代)の役人が、旅行及び海上安全並びに民福繁栄祈願のために建立した祠が由来のようです。沖縄戦の空襲で焼失したため、1950年に再建され、現在の姿となっています。

琴平神社の中には、「与論島のくらし」が写真で展示されているので、島の歴史を知ることが出来ます。

うっすらと見えている島影は沖縄本島か伊平屋島です。与論島は北山王国の勢力下にあったということで、1609年の薩摩藩による琉球侵攻までは、沖縄の島のひとつでした。

草むらの中にヤンバルクイナのモニュメントがありました。このモニュメントは沖縄との友好の証に置かれているそうです。

対岸の沖縄本島最北端・辺戸岬には、与論島から送られた白いハトの像(パナウル像)が置かれているなど、今も与論島と沖縄は関係の深い様子が伺えます。

インスタ映えスポットとして有名な「ヨロン駅」にやって来ました。与論島が国鉄の周遊券指定地に含まれるようになってから10周年を記念して、1979年に与論町によって設置されました。

駅看板には「←おきなわ かごしま→」 と書かれていますが、もちろんこの駅に鉄道がやってくることはありません。鉄道がない奄美・沖縄へのPRという意味合いもあるそうです。
ヨロンブルーの海へ
続いては、今回の旅で最も楽しみにしていた百合が浜へ向かいます。

このカーブから見えているのが、百合ヶ浜の最寄りとなる大兼久海岸です。ここからの景色は奄美十景のひとつに数えられています。

百合が浜へはここからボートで行くことが出来ます。ちなみに、本来の予定ではこのキャンプ場で野宿をする予定でした。

百合が浜は大潮の干潮時にだけ出現するビーチです。この日の干潮は14時50分頃ということで、ボートが出るのは12時半以降となっていました。

まだ時刻は9時半。沖縄へ帰る船は14時なので、天気は晴れたものの、百合ヶ浜へ行くことは出来ませんでした。
★参考:百合が浜が出現する条件★

ここから見る海も十分綺麗です。

潮が引くと、この海の向こうに砂浜が見えると思われます。

無事雨が止んで、ヨロンブルーを見ることが出来ただけでも良しとしましょう。

朝のカフェで出会ってから、島中を案内していただいたDさんともここでお別れです。どうやらDさんMEEDAFU’S YUI HOSTEL and COFFEEのオーナーに、コーヒー1杯サービスという条件で、私たちを案内するようお願いされていたようです。この粋な計らいには一本取られました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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