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今回は「伊平屋島旅行記」その2をお届けします。
★前回の記事★
港から野甫大橋まで歩く

沖縄最北に位置する有人島・伊平屋島に上陸しました。
ちなみに、無人島を入れると、沖縄最北の島は「硫黄鳥島」。久米島町に属する島ですが、場所は奄美群島の島々と並んでおり、ほとんど存在を知られていません。

車・原付・自転車のレンタルもあるようですが、今回は節約のため、歩いて島を回ります。
もちろんテントや2Lの水分は背負ったまま…
まずは、伊平屋島の南端を目指して、約7kmの道のりを歩きます。

今回、伊平屋島を訪れた最大の目的は「伊平屋ブルー」を見ること。
最も美しい伊平屋ブルースポットと言われているのが、伊平屋島と、その南に浮かぶ野甫島を繋ぐ、野甫大橋です。
お昼前後の、海に太陽の光が真上から差すうちに到着するため、少し速足で歩きます。

亀甲墓がありました。
沖縄ではよく見られるお墓の形態ですが、沖縄本島最北端・辺戸岬から20kmほどしか離れていない、鹿児島県の与論島では見られません。
伊平屋島と与論島も近いですが、見えない境界線で文化が異なるのは、なかなか面白いものです。

ちょうど、船から降りて、ここまで私の後ろを歩いていたスーツの方が入っていきました。島のビジネスホテルのような場所なのでしょう。
伊平屋島には民宿の他、こうしたホテルが3軒あります。

歩いていると、道端にサトウキビとアダンの実が散らばっていました。
恐らく、盆行事の儀式で使ったものだと思われます。

その後も、あちこちに、サトウキビとアダンの実が置かれていました。
こうした伝統が残っており、今も忠実に守られているのが、沖縄のいいところのひとつです。

潮風の影響でしょうか、道沿いの木々は枯れていました。
ゆっくり歩くから、驚きや発見がある

平日の日中ですが、歩いている人はゼロ、車もほとんど通りません。
これぞ「島」です。

草むらの向こうにダムの堰堤が見えています。

こちらは我喜屋ダム。
高さは約33mの立派なダムが、離島にあるというのも珍しい気がします。
「洪水調整」「河川環境の保全」「水道用水」という、3つの役割を果たしているそうです。

島の人にとって、日常の当たり前の景色も、よそから来た人にとっては、非日常的で新鮮です。
歩きながら、色々な発見や驚きがあります。

道端のアダンの木にぶら下げられたブランコ。
そして正面には歩道にドンと置かれた倉庫。
これもまた「島」という景色です。
北緯27度線を越えた先に

この脇道の先にも、きれいな景色が広がるような感じがしていますが、私が目指しているのは「最高のコンディションの伊平屋ブルー」です。

ただ、その道のりは、決して楽ではありません。
この写真のように、意外とアップダウンもあり、照り付ける日差しで、肌がじりじりとしてきます。

カニさんも干からびてしまうほどの日差しです。
他にも至る所で、写真のように、大きなカニが干からびてしまっていました。

ハブにも警戒しなければなりません。

ちなみに、伊平屋島にはハブがいる一方で、お隣の伊是名島にはハブがいないというのは、また興味深いポイントです。
少し調べてみましたが、沖縄本島では主に人為的な理由でハブが繁殖したそうですが、離島のハブ事情については、よく分かっていないそうです。

インスタ映えしそうなベンチがありました。
この辺りの海も綺麗ですが、正直まだ、本島と同じレベルの海の青さです。
伊平屋ブルーはこの程度ではないと信じて歩き続けます。

潮が引いて、サンゴ礁の岩がむき出しになっています。そしてよく見ると、岩に木の棒がたくさん刺さっています。
これは「もずく」の養殖。
1980年代初頭から、伊平屋島ではもずく養殖が行われており、「もずく特区」も設置されています。

米崎キャンプ場は、野甫大橋のすぐ近くにあるキャンプ場。
つまり、野甫大橋まであと2.5km。

北緯27度線という標識がありました。
これは何かというと、かつて日本と米軍統治下の沖縄を分けた境界です。
今からおよそ50年前、ここを境にパスポートが必要となる時代があったのです。

港から歩いて1時間半、伊平屋島の最南端に到着しました。
いよいよ、この坂を上った先にあるのが野甫大橋。
そこには、想像を上回る美しさの、絶景が広がっていました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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