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今回は2020年2月「沖永良部島旅行記」後編をお届けします。
★前回の記事★
絶景カフェからスーパー、そして宿へ
島民の方の車に乗せてもらい、沖永良部島を車で旅しています。

16時、窓から海が見える喫茶店にやってきました。
アイスコーヒーを飲みながらしばし雑談。

駐車場からの景色はこんな感じ。
冬の時期は、運がいいと「クジラが見える」はずですが、今回は見ることが出来ず。
沖永良部島では、ザトウクジラと一緒に泳ぐ、「ホエールスイム」も行われており、気にはなりますが、冬の海に入るのは辛いので、こちらも今回はパス。
もう17時前ですが、昼食を食べていなかったので、軽食を求めてスーパーにやって来ました。

スーパーの値段はそれほど高くなく、ここでもやはり離島らしさは感じられません。
一方で…

島の近海で獲れた魚も売っていました。
「青ホタ」とは、「アオダイ」の鹿児島風の呼び名で、築地では高級魚として扱われる白身魚。
「刺身用」というシールが貼られていますが、煮つけや塩焼きでも美味しいそうです。

今回は、事前に、宿の予約もしていませんでした。
島に着いてから、島民のお2人に相談し、「永嶺荘」という宿を予約していただきました。
宿の主の姪っ子は、サッカー日本代表・長友選手の奥さん、平愛梨さんだそうです。

宿へ送っていただく途中、いい雰囲気の学校を見つけました。
こちらは、和泊町立内城小学校で、ホームページによると全校生徒は30名程度。
創立は明治10年(1877年)という、120年以上の歴史がある学校でした。

永嶺荘に到着しました。
上陸してからここまで、島を案内していただいたご夫婦ともここでお別れ。
ノープランでしかも雨で、どうしようか心配しましたが、お蔭様で退屈しない時間を過ごすことが出来ました。

1泊素泊まり2000円は、沖永良部島で最も安いです。
併設されている商店でチェックイン。
長友選手のサイン入りユニホームもあるという話を聞いていましたが、すっかりそのことを聞くのを忘れていました…
観光協会の勉強会に参加
チェックインを済ませたら再び外へ。

18時前、まだまだこの日は終わりません。
私と中田さんは約6km先にある、おきのえらぶ島観光協会に向けて歩き始めました。

2019年のアイランダーでのこと。
奄美群島のブースで、写真の「農業アルバイト募集」というチラシを頂いたので、少し話を聞くと、ブースにいた方が、島の人を紹介してくれました。

そしてこの日、19時から行われる勉強会にお誘いをいただいていました。
そんなわけで、街灯のない田舎道を、グーグルマップを頼りに歩きます。

グーグルマップでは、徒歩1時間で到着出来ると表示されていましたが、5kmを1時間で歩くのは、結構ハードです。
もし道を間違えたら絶対に間に合いません。
そんなわけで結局、私と中田さんは歩くことを止め、夕焼け空に向かって走っていました。

観光協会に到着したのは18時42分。
18時45分集合だったので、ギリギリ間に合いました。

勉強会は大学教授を筆頭に、議員さんや観光協会の方など、島の偉い方が集まる、月に1度の定例会のようなものでした。
この日の主な議題は、3月に島に寄港するという「レース・フォー・ウォーター号」の受け入れについて。
化石燃料を使わず、再生可能エネルギーなどで世界を1周するという珍しい船が、1~2週間ほど島に寄港するそうで、その間にどんなことをしようか(船内見学など)という内容でした。

「我々のようなよそ者の若造がここに居ていいのか…笑」
そう思う一方で、終了後はそのままご飯へ。

そしてここでも、「じゃがいも」の話が出てきました(詳しくは前回の記事にて)。
やはり価格の下落が深刻なようです。
農家さんが儲かって、夜に外へ出るようになれば、島のお店も賑わい、代行サービスも活性化。色々な所で仕事が発生すると、人手が必要となり、島外からも人がやってきます。

一方で、農家さんの経営が厳しくなると、島全体が影響を受けることになります。
仕事が減ると、今度は島から人口が流出します。待っているのは人口減少・高齢化の未来です。
「外貨を獲得」「人手が必要な仕事を作る」ことが、地域を振興するうえでは重要だなと、改めて思った夜でした。
条件付き運航 船は来るのか 沖縄へ帰れるのか
2日目は12時の船に乗って、沖縄へ帰ります。

部屋に置いてあった缶コーヒー。
料金などは書いてありません。
サービスなのか、有料なのか分からなかったので、結局手を付けませんでした。
永嶺荘から、港まではおよそ10km。
バスもありましたが、寝坊して間に合いませんでした。
まだ朝9時で、時間の余裕もあるので、港まで歩くことにしました。

チェックアウトをする際、宿の方に「今日はどうするの」と聞かれたので、「港まで歩きます」と伝えたところ、港まで送ってもらえることになりました。

お蔭様で9時半過ぎには和泊港に到着。
船の出発まで2時間以上あるので、まだ人は全くいません。

沖永良部島の形を模したこのポーズを、巷では「沖永良部ポーズ」と言うそうです。

港では、フォークリフトが頻繁に行き来して、コンテナが運ばれています。

JR貨物のコンテナも置かれていました。
都会の駅でたまに通過する貨物列車のコンテナも、もしかしたら、そのまま船に積み替えられて、離島まで運ばれているのかもしれません。

その一方で、受付窓口へ行くと、まさかの【条件付き】という案内がありました。
和泊港ではなく伊延港入港か、船が島を通過してしまう、「抜港」の可能性もあります。

窓口に人はおらず、書かれている電話番号に電話をしても繋がらず…
とりあえずこのまま待つしかなさそうです。
幸いWi-Fiは繋がったので、ベンチに座って作業します。

待合所にはお土産屋さんもあり、しばらくするとお店の人がやって来ました。
そして、港の係の方もやって来ました。
船と無線でやりとりして、入港の可否を判断しているようです。横でその様子を聞いていましたが、どうやら和泊港への入港が決まったようでした。

11時半過ぎ、フェリー波之上は何事もなく、和泊港へ入港しました。
これで私は沖縄に、中田さんは与論島へ帰ることが出来ます。

「花と人情と鍾乳洞の島」
観光は全くしませんでしたが、島の方の人情には触れることが出来たなと思います。

船に乗ると、沖縄に運ばれる自衛隊の車両が並んでいました。
なかなかの迫力です。

フェリー波之上は、定刻通り、沖縄へ向けて沖永良部島を出港しました。
与論島までは2時間、そこから沖縄・本部港まではそこからさらに2時間半かかります。

港では船に手を振る見送りの人がちらほらと。
さらば沖永良部島。
今度訪れたときは、クジラと一緒に泳いでみたいなと思います。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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