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今回は2018年「神津島旅行記」後編をお届けします。
★前回の旅行記★
神津島の最高峰・天上山へ
神津島2日目。午前中は神津島の最高峰・天上山(標高572m)に登ります。
まずは原付を借りて白島登山口へ。
白島登山口は6合目にあたり、山頂までは整備された道を歩いて30分ほど。装備も不要で、手軽に楽しむことが出来ます。

宿を出たときは晴れていましたが、登山口に着く頃には曇ってしまいました。

巷では「洋上のアルプス」とも呼ばれる天上山。
約1000年前の噴火で噴出した流紋岩質の溶岩ドームと火砕丘から形成され、噴火時の降灰の影響は、関東・中部・近畿まで及んだそうです。

崖の縁ぎりぎりを歩きます。晴れていれば、眼下には絶景が広がっているのでしょう。

8合目に到達。

そして10合目に到着しましたが、相変わらず景色は全く見えません…

山頂には景色以外でも、いくつか見どころがあるようなので、少し歩いてみます。
山頂で神々が会議を行っていた

表砂漠や裏砂漠といったスポットもあるようですが、視界が悪く、どこに何があるのかよく分かりません。

雨季になると、こうした窪地に池が出来るそうです。 そして、天上山の山頂に伊豆の神々が集まり、その水を配分する会議が行われたという神話が残されています。

故に「神集めの島」と言われ、これが神津島という島の名前の由来となっています。

確かに、神々が己の身を隠すかの如く、雲に覆われた山頂は雰囲気があります。
でもやっぱり、綺麗な景色が見たかった…

雲の切れ間から、何とか景色を見ることが出来ました。
山頂には30分ほど滞在。この景色でも、何だかんだ30分楽しめたので、晴れていればもっと時間をかけて満喫することが出来たのでしょう。

山から下りると、青空が広がり、海も綺麗に見えていました。山の上は雲に覆われやすいのでしょう。
多幸湾に広がる美しい景色
続いては、島の東側にある多幸湾にやってきました。

ここでは海岸、つまり海抜0mから天上山を見上げることが出来ます。こちらの斜面は、2000年の群発地震によって大崩落したそうで、写真では伝わらないほど迫力ある景色です。

お台場海浜公園の砂浜に、多幸湾の砂が使われていることはあまり知られていません。

さるびあ丸は基本的に、集落に近い前浜港に入港しますが、波風の状況次第では多幸湾を使用するため、上陸と同時にこの景色が見られることもあります。
★参考:さるびあ丸 多幸湾入港★

多幸湾には「東京の名湧水57選」にも選ばれている、多幸湧水もあります。「多(くの)幸(せ)が湧く」ということで、何とも縁起の良さそうな水です。
「水配り伝説」があるほど、水資源が豊かな島ということで、水道水には地下水を利用されています。
多幸湾からは、前浜港を見下ろすありま展望台へ。

海へ延びる桟橋が前浜港、その手前にある砂浜が前浜海岸、その周辺に集落があり、背後にそびえるのが天上山です。
山頂付近は相変わらず雲に覆われています。

ありま展望台には、高さ10mほどの十字架も立てられています。
朝鮮出身のキリシタン・おたあジュリアは、徳川家康の禁教令に背いて、神津島へ流刑となりましたが、島に学問などでいい影響を与えたことから、この十字架が立てられたそうです。
さらば神津島

この日も前浜海岸で夕陽を眺めます。

前日と同様、太陽は途中で雲に隠れてしまいました。夜も贅沢はせず、島の商店で買った軽食で済ませて、神津島2日目は終了。

こちらは乗船したさるびあ丸から撮った写真。最終日は船がする9時半頃まで、宿でのんびりと過ごしていました。

どうやらこの便には、島を離れる人が乗っていたようで、紙テープによるお見送りが行われました。
こうした光景に出会えるのも、島旅ならではのことです。
さるびあ丸は定刻通り、東京へ向けて神津島・前浜港を出港しました。
これにて2泊3日の神津島滞在は終了です。
ちなみに、こちらは利島接岸時の1コマ。直前の寄港地・新島を出港する際、船体の一部を岸壁に擦ってしまうという、珍しいことがありました。それで剥げてしまった塗装を急きょ修繕するという、珍しい光景です。
こうしたハプニングがありながらも、神津島を出港してから約10時間、さるびあ丸は竹芝桟橋に到着しました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
☀上陸した島☀
No.43 神津島(東京都)
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