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今回は「2018年 冬 小笠原諸島旅行記」その4をお届けします。
★前回の記事★
朝陽を見に出かける
5泊6日の小笠原ひとり旅。3日目は長崎展望台へ朝陽を見に行くところからスタートです。
途中で「とびうお桟橋」に寄り道。
この道路沿いから海を見下ろすと…

絶滅危惧種「シロワニ」がいました。
本来はダイビングで見られるようなサメですが、夜から早朝の暗い時間は、この場所に姿を現すことが多いのです。
長崎展望台までは歩いて向かいます。途中からは山道を登るので、集落から長崎展望台まで歩く人は少ないです。

山道に入ると「動物注意」の看板がありました。小笠原では、明治時代に持ち込まれたヤギが野生化。世界遺産にも登録されている小笠原の貴重な植生を脅かす存在として、駆除が進められています。

50分ほど歩いて、長崎展望台に到着しましたが、雲が多く、水平線から昇る太陽を見ることは出来ず。淡く空が焼けて、いつの間にか明るくなって終わりました。

こちらも長崎展望台からの景色。向こうに見えているのは兄島で、その間を流れるのが兄島瀬戸。晴れていると、「ボニンブルー」と称される小笠原の海の青さが際立つスポットです。

1日の予定も特に決めていなかったので、のんびり歩いて、集落へと戻ります。
東京都の島であることを思い出す

こちらは、途中にあった掲示板の張り紙。「結構寒くなってきました」ということですが、個人的な感覚としては、島に上陸してから全く寒さを感じていません(笑)
★参考:小笠原の気候について★

年末年始のカウントダウンイベントと観光協会のバイト求人が出ていました。東京都の島ということで、時給は1000円以上です。

返還50周年の看板にも、しっかり「東京都」と書かれており、さらに島を走る車も品川ナンバーです。

こちらは「ねこ待合所」。小笠原では、ヤギだけでなく野良猫も、貴重な鳥などに危害を与えるとして、捕獲が進められています。ヤギは基本的に銃殺されますが、猫は一旦ここで保護され、都内の動物病院へ運ばれた後、新しい飼い主が見つかり次第引き渡される仕組みとなっています。
午前:釣浜と製氷海岸でシュノーケル
父島に到着したおがさわら丸は通常、父島に3日間停泊します。

そのため小笠原旅行では、おがさわら丸の運航スケジュールに合わせて、【父島・母島に3泊+船に2泊】するのが一般的です。入港日と出港日を除くと、丸1日を島で過ごせるのは2日間しかありません。

父島滞在2日目は、小笠原観光さんで原付・シュノーケルセット・ウェットスーツを借りて、島を周ることにしました。父島の1周は約20km。アップダウンも多いので、ひとり旅で原付を借りる人は多いです。

まずやってきたのは釣浜。写真の通り、外から見ると地味で「綺麗な海」とは言い難いですが、島民の方に人気で、私も父島で一番好きなビーチです。

見た目は地味ですが、水中はこの通り。釣浜の透明度は抜群で、特に晴れた日は大変美しい光景が広がります。
動画は釣浜にいる黒いカクレクマノミ。ニモで有名なカクレクマノミは通常オレンジ色ですが、小笠原のクマノミは黒いです。

他にもカラフルなサンゴや熱帯魚はもちろん、運が良ければウミガメやサメ(おとなしい種)などを見ることも出来ます。
釣浜で1時間ほど泳いだ後は、私が父島で2番目に好きなビーチ「製氷海岸」へ。

こちらも景色は地味。しかもすぐ近くには、おがさわら丸が見えているような場所です。

しかし、水中には枝サンゴが群生し、圧巻の光景が広がります。魚は少なめですが、ここでも運が良ければ、サンゴの上で休んでいるウミガメを見ることが出来ます。
波や流れもない場所なので、泳ぐのが得意でない方でも、ゆったりと水中の景色を楽しむことが出来ます。
午後:原付で展望台を巡る
海で遊んでいたら、午前中はあっという間に終了。

知り合いと昼食を食べて、午後からは晴れてきたので、原付で展望台を巡ることにしました。まずは朝にも訪れた長崎展望台。

陸から近い場所で、これだけ濃紺な海が見られる場所は多くありません。そしてこの海の青さを「ボニンブルー」といいます。

続いては旭山。森を抜けた先に展望台があります。

旭山の展望台からは、二見港を見下ろすことが出来ます。

旭山から少し走って到着したのは初寝浦展望台。眼下には、父島のがっかりスポットのひとつ・初寝浦のビーチが見えています。
★参考:初寝浦ががっかりな理由★

父島の最高峰「中央山」にやってきました。標高は319mありますが、山頂手前まで車で行くことが出来ます。また小笠原では、ガイドの同行が必要な山や森が多いですが、ここは誰でもふらっと訪れることが出来ます。

父島のはずれにある集落「小港」に到着。

最後は、小港海岸から20分ほど歩いて中山峠へ。父島随一の絶景スポットですが、すでに15時を過ぎ、陽が傾いて暗くなっています。

ちなみに、こちらがベストコンディションの中山峠。日中に訪れると、このような景色を見ることが出来ます。
今回は4つの展望台を巡りましたが、夜明け道路沿いには、他にもいくつか展望台があります。ぜひお気に入りの場所を見つけてみてください。

ということで、そろそろ夕焼けの時間なので、次は夕陽が綺麗に見える場所へと向かいます。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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