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今回は【2020年→2021年 年末年始の旅】旅行記その18をお届けします。
★前回の記事★
東鹿越駅 代行バスから列車へ乗り換え
帯広から根室本線に乗車。新得からは代行バスで狩勝峠を越え、東鹿越駅に到着しました。

元々廃止になる予定の駅だったそうですが、今は代行バスと列車の乗り換え地点として役割を果たしています。
東鹿越駅は空知川・かなやま湖沿いにあり、GoogleMapで見る限り、周囲に家はほとんどなく、王子木材緑化株式会社(王子製紙系列)やかなやま湖キャンプ場などの最寄り駅となっています。

この先の線路は雪に埋まっており、列車が走っていないことが分かります。

バスが到着して間もなく、滝川方面への列車がやってきました。時刻は正午、滝川まで約2時間の汽車の旅です。

新得からの代行バスに乗っていたのは私だけでしたが、この列車に乗ってきて、代行バスに乗り換える人たちは数人いました。
根室本線の終点・滝川へ
根室本線は根室から滝川を結ぶ、全長443.8kmの北海道最長路線です。

かつては滝川発釧路行という普通列車もあったそうですが、新得ー東鹿越間は代行バスでの運行となり、そして2022年、新得ー富良野間の廃止が決定しました。

今後同じ景色を見ることは出来ず、バスへの転換が検討されています。開業当初は、根室本線が道東と道央を結ぶ役割を果たしていましたが、1981年に新得ー新夕張間の石勝線が開業すると、その役割を譲ることになりました。

これは積み重ねられた丸太の上に、雪が降り積もっている状態。

根室本線は滝川まで空知川と並行して走ります。落合駅付近で「シーソラプチ川」と「ルウオマンソラプチ川」が合流して「空知川」となり、滝川で石狩川と合流します。

富良野駅に到着。北海道鉄道敷設法に基づいて、当初根室本線はここから旭川へ向かっていましたが、1913年からは滝川駅を終点としています。富良野ー旭川間は富良野線という別の路線になりました。

富良野を過ぎてからは青空も消え、積雪が増えてきました。

駅に止まっている除雪車も雪に埋まってしまっています。この辺りは前日、大雪で列車のダイヤも乱れていました。

雪の間に挟まれたコンクリートが駅のホームです。線路も埋まり、駅のホームも雪で足場が無くなってしまっています。
石炭輸送で栄えた滝川

14時、滝川駅に到着しました。根室本線よりも早く、砂川-旭川間を結ぶ北海道官設鉄道上川線の駅として、1898年に開業した駅です。

この辺りの鉄道開業の歴史はこんな感じ。岩見沢から旭川方面に向かって線路が延びていきました。富良野から旭川を経由せずに滝川へ向かう、現在の根室本線のルートには、アイヌ時代からの難所「空知大滝」があったため、開業が遅れたようです。

駅前は結構都会の雰囲気ですが、人の姿はなく、静まり返っています。

難所を突破してでも、旭川を経由しない方が輸送コストの削減になったのでしょう。車が無い時代、鉄道敷設の経費・経営事情によって、地域の発展は大きく左右されました。2020年現在、滝川の人口は約4万人となっています。

滝川は1890年に入植した屯田兵によって開拓されました。昭和時代になると、石炭の採掘が活発になり、赤平・芦別の石炭が、滝川から鉄道で札幌・小樽・苫小牧方面に運ばれるようになり、町が発展したそうです。

除雪はされているので、歩くのに問題はありませんが、歩道と車道の間には、目線より高い積雪の雪が積もっており、間違いなく今回の旅で一番の雪の量です。

駅の近くにセイコーマートがなかったので、この日のお昼はセブンイレブンのカップ麺。コンビニでお湯を入れて駅まで歩きます…が、手が痛くなるほどの寒さです。お湯がいい感じにカイロ代わりになるかと思いましたが、寒さの方が勝っていました。
滝川から電車で札幌へ

滝川からは函館本線で岩見沢へ。この日の目的地は札幌です。ここからは久しぶりに「電車」の旅になります。

こちらは車窓を写した写真。吹雪と窓への着雪で景色が全く見えません。

15時半、岩見沢で札幌方面行きの電車に乗り換え。

雪は落ち着いて、車窓に綺麗な夕陽が見えました。雪原の向こうに夕陽が沈む景色は、何とも美しいものです。

16時半、札幌駅に到着しました。この日は札幌のゲストハウスに泊まります。

ゲストハウスまでは駅から少し離れており、地下鉄を使う方が早いですが、ずっと座って列車に乗っていたので、歩くことにしました。

ライトアップされた時計台。「日本三大がっかり観光地」とも言われますが、ビルの明かりも消え、日中よりは味わいがあるような気がします。

グリッズ札幌ホテル&ホステルに到着。1泊1800円です。

これが北海道で過ごす最後の夜。翌日はいよいよ北海道を離れます。夕食はセイコーマート。4種類ある100円のパスタも、このナポリタンでコンプリートしたことになります。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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