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今回は「国道58号線を歩く旅」その3をお届けします。
★前回の記事★
山の景色、アップダウンが多くなる
那覇から夜通しで歩いて、朝7時になりました。

本部港までは残り48km、所要時間は9時間50分。
休憩なしで歩けば、まだ船の出港に間に合いますが、この時の私は、「次のバス停からバスに乗ろう」というモチベーションで歩いていました。
もう心は完全に折れています(笑)

しかし、バスのルートはここで一度、国道から外れた道へ行くようです。
私は国道を歩くので、バスに乗ろう作戦は断たれたのでした…

疲労に加え、ここからはアップダウンも多くなります。
翌日も仕事なので、疲れは出来るだけ残したくありません。
早く名護に行って、ネットカフェでしっかり寝て、バスで本部に行くのが理想です。

この辺りからは、建物は少なくなり、山の景色が広がります。
沖縄本島は中央部を境に地質が異なり、中南部は琉球石灰岩で出来ている一方、北部は「付加体」という、太平洋沖からやってきた堆積物で出来ています。

こちらはパパイヤの木です。
道端で自生していると思われます。
恩納村に突入!縦に長い

恩納村に入りました。
恩納村の村章はまさかのカタカナで「オンナ」!円は平和を表し、村民の一致団結を表しているそうです。
恩納村の隣の隣の町は、もう本部町です。

歩道にハブ?が潰れていました。
そもそもこれがハブなのかも分かりませんが、沖縄に来てから今まで、生きている野生のハブを見たことがありません。
★参考:おきなわワールドのハブショー

蛇が出てくるといわれても何の驚きもない、秘境のジャングルのような景色。
普通に58号線の歩道から撮った写真です。
普段は原付で通過してしまうので、ここまで「ジャングル」な景色が広がっているとは知りませんでした。

名護まで35km。
そう、恩納村は縦に長いのです。
グーグルマップによると、恩納村を抜けるのだけでも4時間半以上かかることになっています。
しかも、その間にコンビニなどもほとんどありません。

こちらは「北の番屋」。
北海道グルメを楽しめるお店のようです。
恩納村 おんなの駅に到達
国道58号線は、沖縄本島のメインストリートともいえますが、那覇から北上すると、しばらくは海が全く見えません。

恩納村のこのカーブを曲がると、ようやく海沿いを走ります。

自由の女神がいました。
どうやら、沖縄にはこうした自由の女神が7体おり、全て見つけたら幸せになれるという都市伝説があるようです(笑)

ということで、午前8時前、おんなの駅に到着しました!

那覇を出発してちょうど8時間。
33km歩いたということは、1時間で4kmペース。
おんなの駅から本部港までは45km、所要時間は9時間。
つまり、17時到着ということで、ついに船の出港には間に合わない見込みとなってしまいました。
歩くのはここまで。バスで名護へ向かいます。

ちなみに、おんなの駅は道の駅ではないため、営業時間外は、駐車場やお手洗いを利用することが出来ません。
★参考:おんなの駅の様子★
もう無理 ギブアップ

海沿いに並ぶヤシの木には、残念な落書きがありました。
那覇と海洋博公園を結ぶ、幹線道路として整備された国道58号線。
南国の木々や植物が埋め込まれ、道路や風景自体を公園化するという考え方が導入されています。

一見するとパイナップルのような、こちらはアダン。
沖縄ではあちこちで見ることが出来ます。
昔の人は食べていたそうですが、今では食べることはほとんどありません。そして、パイナップルは木にぶら下がっておらず、地面からニョキっと生えています。
★参考:パイナップルの植え付けを体験★

道端のお店の看板。
モズク入りバナナシフォン… 他ではあまり見られない商品です。
田芋チーズタルトも気になります。

民家の門に置かれていたのは「スイジガイ」。
シーサーや石敢當と並んで、沖縄では定番の魔除けお守りのひとつです。
こういう風習が今も当たり前にみられるのが、沖縄を旅していて面白いと思うポイントです。

やっとバス停に到着しました。
那覇から本部まで、約80kmを歩くことが出来る自信を持ってスタートしましたが、一番の敵は「睡魔」でした。
ここでギブアップ。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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