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今回は「安里おじぃのコーヒー農園」2021年夏編 をお届けします。
★前回のコーヒー農園★
コーヒー農園に通い丸2年

7月下旬、沖縄本島北部、やんばるの森が世界自然遺産に登録され、大宜味村の入口にも横断幕が掲示されていました。

安里おじぃのコーヒー農園には、2019年7月から通っているので、ちょうど2年になります。

ちなみに2年前はこんな感じ。
コンテナが置かれているだけでした。今では安里コーヒーを訪れる方も増え、沖縄コーヒー自体も有名になりつつあります。

手作りのカフェは進化が続いています。
今回は新しく木枠が設置されていました。

窓を取り付ける作業のお手伝いをしました。
今後、窓の周りは壁にして、窓からコーヒーの木々たちを眺めるようにするそうです。
★参考:安里おじいとの出会い★
コーヒーの生育状況

収穫期を終え、夏はオフシーズン。
作業は草刈りや葉っぱの剪定が中心です。
今までは色々と課題を抱えていた安里おじぃも、最近は「全て順調!」という話をしています。

こちらはコーヒーの木の根元に入れる、安里おじい秘伝の土です。
鼻を刺す臭い、そして土からは湯気も出ています。
この土を移動させるお手伝いもさせていただきました。

こちらが果実。

コーヒーの実に朝露が付いています。
農園は山の上にあるので、海沿いよりも涼しいです。一方で、太陽が昇る日中は暑くなります。
この寒暖差が、コーヒーの生育に必要な条件のひとつとされています。

夏の1か月ほどで、果実は実を膨らませ、11月頃、黄色に熟してきたタイミングで収穫が出来るようになります。
あとは大きな台風で、被害が出ないことを願うばかりです。
昼食はゴーヤチャンプルーとカレー
安里コーヒー農園には、コーヒー以外の作物もあります。

こちらはシークワーサー。
沖縄のシークワーサーは8月下旬から9月にかけて収穫されます。年に3回の収穫期があり、昨年の12月には大収穫も行いました。
★コーヒー農園でシークワーサーを大収穫した話★

こちらはライチの木。
前からコーヒー農園に自生していた木ですが、最近ライチであることが分かりました。

果実は木の上の方に付くそうで、安里おじぃがこの木に登り収穫してくれていました。
写真の茶色っぽい丸い玉が果実。この皮を剥くと、透明で瑞々しい果肉が出てきます。
これが甘くて、なかなか美味しかったです。

5月に新しく作られた花壇のゴーヤーが大きく実っていました。
ゴーヤーは生育のスピードが速く、「緑のカーテン」作りにはぴったりな植物なのです。

このゴーヤーを収穫して、食べてみようという流れに。
安里おじぃ手作りの昼食です。
収穫したゴーヤーは縦半分にカットして、中の種を取り除きます。

続いて、ゴーヤを輪切りにしてフライパンで炒めます。

この日の昼食はカレーとゴーヤーチャンプルー。
夏の真昼間の屋外ですが、風が気持ちよく、暑さはそれほど気になりません。
フェアトレード 生産から焙煎までを一貫して行う
昼食の後は、まったりコーヒーゆんたくタイム。

コーヒーの焙煎機も新しくなっています。
コーヒー豆にはそれぞれ個性がありますが、豆の焙煎度合いによっても味は変わるので、コーヒーを淹れる上で重要な工程です。

コーヒーのいい香りが漂います。
焦げ目が薄い「浅煎り」は酸味が強く、「深煎り」は苦みが強くなります。

これまでは【生育方法】に力を入れていた安里さんですが、最近は収穫した後、【美味しいコーヒーの淹れ方】までを研究中されているそうです。
生育からコーヒーを淹れるまでを極めて、一貫してひとりの農家さんで行うというのは、世界的にあまり例がないかもしれません。
コーヒーは生産者から消費者に届くまでに、中間業者が多く、しばしばフェアトレードの問題が議論されています。

コーヒーの飲み比べ「カッピング」をしました。
私はコーヒーの味にこだわりはなく、詳しくもありません。
そんなド素人でも、味の違いははっきりと分かりました。どれが美味しい、美味しくないではなく、それぞれに個性があります。

利用するグラスに、泡盛「瑞泉」と書かれているのが、沖縄らしくて素敵です。
安里コーヒーは、まだ出荷出来るだけの生産量がないため、このカフェに来た人だけ楽しむことが出来ます。
もし多くのお客さんが来ても、いつでも美味しいコーヒーを出せるようにと、規模の拡大も行っています。
コーヒーの森を作る
規模拡大のための取り組みとして、安里おじいはコーヒーの森を手作りしています。

木々が道に切り倒されています。
これらの木々を片付けていきます。

私はチェーンソーで大きな木を細かくして片付けていきます。
まさかチェーンソーを使いこなせる日が来るとは、思ってもいませんでした…笑

作業開始から約3時間後、ユンボがスムーズに通ることが出来るようになりました。

それにしても凄い色の土です。
実際はこの写真よりも赤く見えます。

粘土質の土なので、雨で地面がぬかるみ、そこにはまってしまうと、ユンボのキャタピラが外れてしまうこともあるそうです。
コーヒーの苗を植え付ける

こちらは、規模拡大と安定的な生産のため、生育のスピードを実験中の苗たち。

この苗をコーヒーの森へ運びます。

まずは測量をして、コーヒーの苗を植える場所に目印を付けていきます。

苗を軽トラからリアカーに移して、コーヒーの苗を植える場所へ。

安里おじいが地面に穴を掘り、そこに私がコーヒーの苗を植え付けていきます。
最初にコーヒー農園を訪れたときは、自分のコーヒーの木を植え付けるということに感動したものですが、今となっては作業のひとつになっています(笑)

山にはこうして、まだ小さなコーヒーの木々たちが植えられています。

こちらの木は、中央に小さな2つの葉っぱが付いています。
この葉が5cm程度まで大きくなるのが、無事苗が地面に根付いたサインとなるそうです。

果たして、これからコーヒーの山、そして安里コーヒーはどのように進化していくのでしょうか。
今後の展開にも期待しながら、これからも通い続けたいと思います。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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