ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は【2021年→2022年 年末年始の旅】その3をお届けします。
★前回の記事★
石垣島の730交差点

国道390号線を歩き、石垣島フェリーターミナルへ向かいます。

歩道をよく見ると電柱が1本もありません。
電線の地中化が進んでいるようで、台風時の電柱倒壊による被害軽減が期待されています。

通称【730交差点】と言われる場所にやってきました。
730の由来は1978年7月30日。すでに本土復帰から6年が経過している年ですが、この日まで沖縄県は「人は左、車は右」という、アメリカ統治の名残が続いていました。
日本式の「人は右、車は左」への変更は、この日の朝6時から実施されたそうです。

前日の夜10時からが特別規制が始まり、標識などの切り替え作業が8時間で行われました。
大きな事故もなくスムーズに移行が進んだことと、その歴史を後世に伝えるべく、交差点には記念碑も置かれています。
国道390号線の起点がある
そしてもうひとつ、ここ730交差点には注目すべきものがあります。

それがこちら【国道390号線 起点】という標識。
国道390号線は日本最南端かつ最西端の国道です。
ちなみに、標識の後ろのお店の名前には「730」が入っており、730円引きも行われているようです。交差点周辺には他にも「730」関連のお店などが見られ、島民の方に親しまれている様子が伺えます。

ここから一筆書きで国道をなぞっていくと、日本最北端の地「宗谷岬」まで行くことが出来ます。
そんな道の起点と考えると、大変趣深いものがあります。
しかし、石垣島は飛行機でしか行けない離島で、橋で道路が繋がっていたり、海中にトンネルがあるわけではありません。
国道を一筆書きで旅するとしたら

こちらは別の日に、同じく沖縄県・宮古島で撮影した写真。標識には「390」という数字が書かれています。

そしてこちらは沖縄本島・那覇市。ここにも「390」の標識があります。
国道390号線は「海上国道」といい、石垣島から宮古島を経由し那覇市まで続いています。海上区間を含めると総延長550kmにもなり、日本で5番目に長い国道です。

そして、390号線の終点からは、日本一長い国道「58号線」に接続します。
国道58号線もまた海上区間があり、途中奄美大島と種子島を経由し、850km先の鹿児島市内に至ります。

鹿児島からは国道3号線が北九州まで。

北九州からは国道2号線が関門海峡を通過し大阪まで…
というように、日本の国道は繋がっているのです。

ちなみに、本州最北端・青森県から北海道にも海上国道「279号線」が伸びています。
写真は函館市・八幡坂の下にあるラッキーピエロ。この写真の右手に信号があり、そちらが北海道側の国道279号線となっています。

そして最北端・宗谷岬には国道238号線が伸びています。
写真は国道238号線ではありませんが、稚内まで来ると国道の標識にロシア語が登場します。

ということで、石垣島にて。いつか一筆書きで国道の旅をしてみたいものです。
そして今回の記事で登場する写真は全て自分で撮影したもの。改めて、色々な場所に行っているなと思うものです。
.
今回はここまで。本日もありがとうございました。
.
コメント