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今回は「2017年 秋 北海道旅行記」後編をお届けします。
★前回の記事★
網走から新緑の知床へ走る
新千歳空港に到着後、深夜に宗谷岬へ到達。
そこから夜通し車を走らせ、サロマ湖と能取湖を見物し、午後は知床半島を目指します。
網走から知床まではオホーツク海沿岸を走ります。

こちらは途中の道路沿いにある「オシンコシンの滝」。
知床には他にも海に近い滝があり、 森の栄養を蓄えた水が海に注がれています。

海は濁っていますが、これはプランクトンが豊富だから。
冬になると海が凍り、それが解けたときに栄養塩が供給され植物プランクトンが繁殖。すると、それを餌とする動植物プランクトンも大繁殖。
今度はそのプランクトンを求めて魚介類が集まり、鮭は川を遡上します。その鮭はキツネやクマの餌となり…
というような、一大食物連鎖が年中行われており、これを背景に、知床は世界自然遺産に登録されています。

知床をドライブしているときは、野生生物に出会えることもあります。
以前、ヒグマを見るために、知床峠を何回か往復しましたが、結局その時はシカしか見ることは出来ず。
今回もヒグマを探しながら車を走らせます。
★参考:前回の知床ドライブの様子★

しかし、今回もヒグマの姿を見ることは出来ないまま、標高738mの「知床峠」まで来てしまいました。

ここは知床連山の尾根筋にあたり、7月でも残雪を見ることが出来ると紹介されています。
このときは9月中旬。もうすぐすると木々が紅葉し、そして雪が降ってしまいます。
こうして、一面緑の景色を見ることが出来るのは貴重なのかもしれません。

知床峠からは海も見えて、水平線の先にはうっすらと「国後島」の姿も見えています。
知床から日本最東端・納沙布岬へ
知床峠から向かうのは、一般人が行くことの出来る日本最東端の地「納沙布岬」です。

「知床横断道路」とも呼ばれる国道334号線は、冬期通行止めとなります。
理由は当然「雪」ですが、調べていて驚いたのは、北海道の国道で冬季通行止めとなるのは、どうやらここだけということ。
除雪をはじめ、道路の保守・管理も大変な中で、ほとんどの国道が冬も走れる状態になっているのは凄いことです。

広い大地の中を走り抜けます。
道路の両サイドに支柱が立てられ、道路(地面)に向かって矢印が向けられていますが、これは雪国ならではの光景。
広い大地に雪が降ると一面雪景色となり、どこが道路なのか分からなくなってしまいます。この矢印は「ここが道路です」を示しているのです。

山肌に大きく「牛」と書かれています。さすが酪農大国北海道。
こちらは「モアン山」という山で、周辺は乳牛の育成牧場になっているそうです。
知床から納沙布岬を目指していますが、決して納沙布岬が近いわけではありません。
神の子池とその水源・摩周湖

時間がないので観光は少な目ですが、こちらには寄り道。
清里町にある「神の子池」です。台風の直後ということで、水面には落ち葉が浮かんでいます。

周囲を木々に囲まれ、それほど大きな湖でもないので、青森県の「青池」と同様、運が悪いと水面がすべて落ち葉に覆われていることもありそうです。

台風直後で、これだけ綺麗な池を見ることが出来たのは、ラッキーだったかもしれません。
★前回の神の子池★

その神の子池の水源とされているのが摩周湖です。
摩周湖には4つの展望台がありますが、今回は「裏摩周」と呼ばれる展望台にやってきました。

もう太陽が傾いてしまい、摩周湖本来の青さを見ることは出来ませんでした。

宗谷岬同様、納沙布岬に到着するのも夜になりそうです。

ということで、19時過ぎ。納沙布岬に到着しました。
灯台は明るい一方、周囲は真っ暗なので、「ここが納沙布岬であること証明するもの」を探すのが大変でした。
★参考:納沙布岬から見る初日の出★
北海道ドライブ旅に美瑛は欠かせない
2日連続車中泊の気合で、日本最北端と日本最東端を制覇することが出来ました。

こちらはすでに翌日お昼過ぎの写真ですが、続いてやってきたのは「美瑛」です。
そして、この日の夜に新千歳空港から東京に戻ります。

顔が黒い羊「サフォーク」が放牧されていました。
貴重な羊肉として出荷されているようです。
こうしたイメージ通りの北海道らしい景色を楽しめるのが、美瑛の魅力です。

北海道ドライブ旅で美瑛は欠かせないスポットだと思います。

わざわざあちこち北海道に行かなくても、とりあえず車を借りて美瑛に行けば間違いありません。

ケンとメリーの木。
1972年に日産スカイラインのCMに登場してから、定番のドライブスポットとなっています。
何でもない1本の木が、観光名所になるのは美瑛ならではのことです。
青い池は青くなかった
美瑛といえば「青い池」が有名です。

以前も訪れて、その美しさに感動した場所ですが、今回はこの色。
台風の影響で「青」ではなく「緑」になっています。
★参考:前回の美瑛★

美瑛川という川の影響を受けている池なので、上流での増水や土砂流入といった影響があるのでしょう。
池が「青」に戻るまでどれだけ時間がかかるか分かりませんが、青い池に行くときは当日だけでなく、その前から天気をチェックしておくのがおすすめです。
3日間の走行距離は1660km

もうすぐ秋本番という時期ですが、道端に小さなひまわり畑がありました。

もれなく背を向けている状態です(笑)
こういった美しい場所が観光名所になっていません。
北海道が持つポテンシャルを感じさせます。

新千歳空港でレンタカーを返します。
今回は3日で約1660km走り、改めて北海道の大きさを実感するとともに、カーナビが示す「到着時間の正確さ」に驚かされました。
目的地に少しでも早く着きたいと思っても、全く時間を巻くことが出来ず…
おそらくナビも、北海道の走りやすさを見込んで、到着予想を立てているのだと思います。

空港にある「松尾ジンギスカン」で締め。
この旅で唯一の北海道らしい食事となりました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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