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今回は「2022年 与路島・請島旅行記」その6をお届けします。
★前回の記事は こちら ★
GoogleMapにない道を歩く
2022年8月12日、奄美大島の南に浮かぶ有人島・与路島を歩いています。
与路島は周囲18.4km、面積19.35 ㎢という奄美群島で最も小さな有人島。港にあった案内板には、島を半周することが出来る道路が引かれていますが…
国土地理院地図では右半分が破線。これは、道路の幅が1メートル未満の道路を表す地図記号で、車が通ることの出来ない林道や登山道であることが多いようです。与路島にはイノシシも生息しており、私自身もかなりの軽装なので、破線を歩くのは止めておきます。
集落は一通り見ることが出来たので、続いて目指すのは山を越えた先にある「タカバル(高原海岸)」です。
街灯やガードレールなどはありませんが、車は通ることが出来そうな道を歩きます。
しかし、この道はGoogleMapには存在しません。電波の問題で地図を読み込むことが出来ていないのかと思いましたが、2025年1月現在も、GoogleMap上では高原海岸への道が無いことになっています。
今の時代、舗装され、電線も通っているのに、GoogleMap上には存在しない道を歩くのは貴重な体験です。
地図には載っていませんが、看板は設置されているので、迷う心配はないでしょう。
しかし、時刻はすでに17時。高原海岸までの距離は分からないので、どれくらい時間がかかるのかも分かりません。
17時半までに到着出来なければ、引き返すつもりで山道を歩いていると…
桟橋が見えてきました!
秘境の美しい海 高原海岸
こちらが桟橋から見た高原海岸。GoogleMapに無い道を歩いた先には、美しい海がありました。結局、集落からここまでの所要時間は30分ほどです。
振り返っても緑の壁と青空しかありません。この桟橋は漁船が避難用に使っているのでしょうか。
海の透明度は抜群…
階段もあります。山道を歩いて汗だくだったこともあり、海へダイブせずにはいられませんでした(笑)
そして自分の影を記念撮影。あまりに最高の空間なので、私はこの桟橋でひと晩を過ごしてみたい気持ちになっていました。荷物も全て持ってきています。
海に沈む夕陽や夜の星空も美しいでしょう。ただ、翌朝7時の船で請島に渡るためには、朝からイノシシが出るかもしれない暗い山道を歩く必要があります。
後ろ髪を引かれながらも、集落へ戻ることにしました。
時刻はすでに18時過ぎ。「砲台」も気になりますが、これもまた距離感が分からないので、今回はパス。
また、この山の中にノエビア化粧品がトカラ列島付近の海水を利用した製品を開発している?していた?研究施設もあるようですが詳細は分かりません。
太陽が沈む前に集落へ戻って来ることが出来ました。写真に写っている電線も、恐らくノエビアの施設へと続いているのでしょう。
与路島で1泊(野宿)
この日の宿がこちら!
港のそばにある東屋?です。宿の予約が取れなかったため、事前にネットで雨風を防げそうな場所を調べていて発見しました。
「立ち入り禁止」のような注意書きも見当たらず。
無事チェックインしました。テントや寝袋は持参していないので、この屋根の下でじっと朝になるのを待ちます。
ゴミや蜘蛛の巣は無く、想像していた以上に綺麗な環境です。こちらは併設されていたお手洗い。
お手洗いはシャワー付きで、蛇口をひねると水も出ました(使っていません)。
ただ、電波は繋がらず。与路島小中学校で行われているオンライン授業でも、特に雨の日は電波が繋がりにくくなるそうです。
■ 参考:1
古仁屋のファミマとAコープで調達していた総菜やおにぎりで夕食を済ませます。
暗くなりました。船の待合所の2階はフェリーせとなみの船員さんたちの宿泊所になっているため、明かりが灯っています。
朝5時、半袖・短パンでの野宿でしたが、虫には一切刺されず。屋根の下にベンチもあったので、横になってしっかり寝ることが出来ました。
最後に夜明け前の集落を散歩。
この島で過ごした島時間を一生忘れることは無いでしょう。沖縄や奄美が好きな人に強くおすすめしたい島のひとつです。
与路島から請島へ
2022年8月13日、この日は与路島から請島へ渡り、夕方の船で奄美大島・古仁屋へと戻ります。
朝6時過ぎ、待合所にはめざましテレビが流れています。
奄美や沖縄ならではの「ハブ咬傷予防対策ポスター」。ちなみに、与路島でハブを見かけることはありませんでした。
乗船券をゲット。与路島から請島・池地港までの運賃は410円です。
乗客は私を含め数名。大きな荷物はこちらの台車で運ばれるようです。
また、この日は車も積まれていました。
7時、与路島を出港。請島・池地港までは約35分の船旅です。
ハミャ島(ハンミャ島)を見る
その途中で「ハミャ島(ハンミャ島)」の横を通過。ハミャとは島の言葉「狭間」の意味。島と島の間にあることからハミャ島と呼ばれているそうです。
海岸の砂浜が山の斜面まである珍しい地形で、2017年には「与路島 珊瑚石壁およびサガリバナ小径とハンミャ島」として、COOL JAPAN AWARDを受賞しています。
2012年にテレビ番組「いきなり黄金伝説」の名物企画・無人島生活が行われた他、最近はその外観が『東京銘菓・ひよこ』にそっくりだとSNSで話題になりました。なお、ハミャ島への上陸には与路集落区長の許可が必要とのこと。
天気は快晴!海も穏やかで、朝から最高に気持ちのいい船旅です。
請島・池地港の美しい海
あっという間に請島・池地港へ到着。初めて訪れる島ですが、何だか違和感を感じる景色です。船が桟橋に接近して、違和感の正体に気が付きました。
海面と桟橋がほぼ同じ高さだったのです。少し波や風が打ち寄せただけでも、船が桟橋に乗り上げるかもしれません。フェリーせとなみも接岸をやり直して、何とか請島に上陸することが出来ました。
桟橋の一部は水没しています(笑)
水中に沈んでいるはずのバルバスバウが、この角度から見られるのは貴重です。
そして海もまた綺麗なこと…
ついさっきまでフェリーせとなみがいた場所にもサンゴがあり、小さな熱帯魚たちが泳いでいます。
離れた場所から見ても画になる池地港の景色です。請島での滞在時間は約8時間。さっそく池地港周辺の集落を歩いて散策します。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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