ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は「2022年 佐久島旅行」その2をお届けします。
★ 前回の記事は こちら ★
アートな佐久島を歩いて観光
2022年7月31日、愛知県の離島・佐久島(東港)に上陸しました。
滞在時間は約3時間。三河湾に浮かぶ有人島の中で最も面積が大きな島ですが、東港から西港までの距離は約2km程度。ゆっくりアートを楽しみながら歩いても、十分島を観光することが出来ます。
ということで、早速西港とは逆方面へ。島の端にある「佐久島の秘密基地/アポロ」を目指して歩きます。
港から5分ほど歩くとこんな感じ。隣に浮かぶ日間賀島と島々が日本の離島でトップクラスの人口密度であるのに対し、佐久島は自然が多く残されています。
こちらの動画は道端にカニが歩いていた様子。セミの鳴き声も大音量です。
ついに道の舗装も無くなりました。
港から歩くこと約30分、こちらが「佐久島の秘密基地/アポロ」です。アポロ11号の月面着陸をイメージした建築作品(アート)で、展望台のようになっています。
中の様子はこんな感じ。それほど大きな空間ではないので、先客がいた場合は少々気まずいかもしれません。出来るだけ観光客のいない時間の方が観光をしやすいと思い、私は朝一番の船で島にやって来たのでした。
小窓から海の景色を見ることが出来ます。
佐久島と繋がった島・筒島に上陸
佐久島の秘密基地/アポロのそばにあるのが、佐久島と堤防で繋がった「筒島」です。
天気がいい時は、この堤防を歩いて島へ渡ることが出来ます。
この島に定住している人はおらず、島全体が弁財天の境内のようになっています。ここで行われているのが「願い石」の奉納です。
こちらの案内板によると、その昔、佐久島に美しい娘がいたそうです。彼女は島で一番の漁師と婚約し、幸せに暮らしていましたが、ある日突然、原因不明の病におかされてしまいました。そんな最中、彼女は「石を戻しなさい」と、美しい女性の神様が何度も語り掛けてくる不思議な夢を見たそうです。
彼女は目覚めると、1か月前に筒島で拾った綺麗な石を持ち帰ったことを思い出し、婚約相手の男に石を戻すよう依頼。男は彼女が無事になるよう願いを込めて石を戻したところ、彼女の病はたちまち治り、その後2人は幸せに暮らしたそうです…
という、伝説から弁財天の願い石は島の恋愛成就のパワースポットとなっています。
300円を賽銭箱に奉納し、願い事を念じた後、この木箱から取り出した石に油性マジックで願い事を記入するそうです。
こちらが願い事を記入した石の奉納場所。私は奉納していませんが、結構な数の石が積みあがっており…
過去に奉納されたと思われる大量の石も保管されていました。
ちなみに、もうひとつの恋愛スポットが「新谷海岸」。紫色の砂浜が広がっているようですが、今回は訪れていません。
日本一標高の低い富士山
続いて私が向かうのは、富士山山頂にある浅間神社です。
全国各地に「富士」の名前を付けた「ふるさと富士」が数多くあり、静岡県のホームページによると、その数は少なくとも340あるそうです。ネット上では、佐久島の富士山(ふじやま)が最も標高の低いふるさと富士(標高31m)と言われています。
登山道?は弘法巡りの参道にもなっています。大正時代、弘法大師高野山開創1100年の記念行事が各地で行われ、佐久島でも島内に八十八ヶ所霊場を作ろうという運動が持ち上がり、88体の大師像が置かれました。戦前には、本土から佐久島に巡礼者たちが多く訪れたそうです。
■ 参考:1
しかし、過疎と高齢化により祠の手入れが行き届かず、その数は減りましたが、一部の祠はこれもまたアート作品としてリノベーションも行われています。
こちらが富士山山頂付近にある浅間神社。この神社の詳細は分かりませんが、きっと本物の富士山山頂にある浅間神社に倣ったものでしょう。なお、国土地理院地図にこの神社の存在はありません。
標高は低いので体力の心配はいりませんが、夏にこうした山の中へ入る時にはマムシやスズメバチへの注意が必要です。
東港周辺を散策
東港付近に戻って来ました。西港へ移動する前に、港周辺を歩いて観光します。
こちらが佐久島弘法巡りの第一番札所・阿弥陀寺。
そのそばにある鳥居は八劔神社のもの。
1000年の歴史を持つそう神社だそうです。
三番札所・正念寺にはアート作品が置かれています。
こちらが海神さま。「釣りの神様」と紹介されています。アート作品であるにも関わらず、お賽銭をあげる人が絶えないそうです。
「島の駅さくしま」は、タピオカドリンク専門店&佐久島で一番種類の多いお土産屋さんと紹介されています。ただ、まだ朝8時なのでお店は開いておらず。
お店の前の自動販売機ではお酒も販売されていました。自販機でソフトドリンクとお酒が混在しているのは、今では珍しくなった光景です。
島で唯一の郵便局は東港側にあります。ポストは現在の四角いポストの初期型(郵便差出箱1号(角型))が置かれていました。
佐久島と繋がった島・大島に上陸
東港のそばにはもうひとつ、佐久島と桟橋で繋がった島があります。
それがこちらの大島。
桟橋の途中にもまたアート作品があります。作品名は「イーストハウス」。真っ白なアートが青い空と海に映えるということで、佐久島を代表するスポットになっています。
桟橋も作品も開放されているので、こちらの階段も上り下り自由。
こちらがイーストハウスの上からの景色。2つの小さな箱を長さ60mのベンチが繋いでいます。なお、箱の上は柵や手すりが無いことに加えて、海風が吹いているので、少し危険も感じました。
イーストハウスは老朽化により2018年に建て替えられ、かつての作品とは形状が変わっているようです。
大島に上陸しました。この島については調べてもほとんど情報が無く、詳細は不明ですが、今も昔も人は住んでいないようです。それならばいつ、どんな目的で佐久島との間に桟橋が掛けられたのでしょうか。
こちらの建物にはお食事処?カフェ?が入っているようです。
大島梅林公園に到着しました。
梅の木が並ぶこの公園にもまたアート作品があります。
作品のタイトルは「佐久島のお庭」。佐久島にある大山・遠田山・秋葉山・富士山という4つの山をが表現されており、階段が設置されている山が富士山とのこと。
富士山山頂からの景色がこちら。アート作品の周辺に繁茂する草木の緑を楽しむことが出来ました…笑
.
今回はここまで。本日もありがとうございました。
.
コメント