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今回は「2025年 周防大島旅行記」をお届けします。
★前回の記事は こちら ★
山口県周防大島はみかんの島
2025年2月23日、広島空港でレンタカーを借りて、山口県周防大島町にやって来ました。

周防大島の正式名称は屋代島。瀬戸内海に浮かぶ島の中では、淡路島、小豆島に次いで3番目に大きな島です。本州とは全長1,020mの大島大橋で結ばれており、車で渡ることができます。

2004年に島内にあった4つの町が合併して周防大島町が誕生したことから、現在は屋代島よりも、周防大島と呼ばれるのが一般的です。周防大島は屋代島に加えて、5つの有人島と25の無人島で構成されています。

黄色のガードレールは、山口県の名物のひとつ。1963年に山口県で国体が開催された際、県の特産品であり、県花にもなっている「夏みかん」の黄色に統一されました。

江戸時代、現在の山口県長門市で偶然発生したとされるなつみかん。明治時代以降、士族に栽培が奨励されたことで栽培面積が広がったそうです。また、長門市の青海島には、江戸中期に流れ着いたとされる「大日比ナツミカン」の原樹が植えられており、これが日本最古の夏みかんとして知られています。
■参考:1
■参考:2

山口県のみかん生産量の約80%を担う周防大島。「瀬戸内のハワイ」だけでなく、「みかんの島」という愛称でも親しまれています。地域の特産品が並ぶ場所といえば道の駅、ということで、やって来たのは道の駅サザンセトとうわです。

こちらが島で収穫されたみかん。周防大島のみかん栽培の歴史は江戸時代に遡ります。先駆者とされる周防大島出身の藤井彦右衛門は、1846年に大坂でみかんを目にしたことをきっかけに紀州を訪問。山一面に広がるみかん畑に強い感銘を受け、1848年に苗木を持ち帰り、周防大島でのみかん栽培が本格的に始まったそうです。

周防大島で栽培されているみかんの種類がこちら。なお、山口県全体で見ると、みかんの収穫量・出荷量はいずれも多いとはいえません。令和4年度の作物統計によれば、データのある20県中、山口県はいずれも18位に位置しています。
日照時間は日本トップクラス
周防大島が「瀬戸内のハワイ」と呼ばれ、みかん栽培が盛んな理由としてよく挙げられるのが、「温暖な気候」です。果たしてどれぐらい温暖なのでしょうか。

こちらは気象庁のデータをもとに作成した、1991年~2020年における山口県内各観測所の平年値。確かに周防大島は、県内で2番目に年平均気温が高く、冬季の最低気温も比較的高い傾向が見られます。また、日照時間の長さは県内トップです。
■参考:周防大島が「瀬戸内のハワイ」と呼ばれる本当の理由

さらに、瀬戸内海沿岸の地域と比べても、周防大島の日照時間の長さはトップ。また、ここでは降水量も最も多くなっています。

周防大島の日照時間は47都道府県の県庁所在地と比べても長いことから、日本でもトップクラスに日照時間が長い島と言えるでしょう。この日照時間と一定の降水、冬も比較的暖かく霜が降りにくいといった環境が、柑橘類の栽培に適しているのかもしれません。
■参考:日本一天気がいい地域は甲府盆地?
名物「みかん鍋」を食べる
そんな「みかんの島」を象徴する名物として、近年注目を集めているのが「みかん鍋」です。

みかん鍋を提供する島内のお店は8店舗。そのうちのひとつである竜崎温泉にやって来ました。

みかん鍋は、周防大島産の温州みかんと、周防大島沖でとれた新鮮な魚介を一緒に煮込んだ鍋。そのため、みかんの収穫シーズンである10月~3月の期間限定商品となっています。

今回は事前に予約しており、2人前で5,000円。すぐそばに海が見える最高のロケーションです。

そしてこちらがみかん鍋。みかん鍋の定義は、以下の4点とされています。
- 体に優しい橘皮が香る「鍋奉行御用達」の焼きみかん
- 爽やかな柑橘の香りを練り込んだ地魚のつみれ
- 薬味としてピリリと辛いみかん胡椒
- お鍋の最後はふわふわメレンゲによる淡雪みかん雑炊
必ずしも魚介類が一緒に入っている必要はないようで、お肉をしゃぶしゃぶするスタイルで提供しているお店もあるようです。
■参考:3

みかん鍋には、ジュースの原料になるような小さなみかんが皮のまま、丸ごと1個入っています。JA山口大島の選定基準や広島県環境保健協会の検査をクリアした大島ミカンが使用されており、この公認ミカンに、安心・安全の証として「鍋奉行御用達」の六文字が焼印されるそうです。

そして、みかんは皮ごと食べます。しっかり煮込まれているため皮は柔らかく、違和感はありません。もちろん味も美味しいです。

2004年に誕生した周防大島町を広くPRするため、観光協会などが特産のミカンを活用したアイデア料理を模索する中で、2006年に誕生した「みかん鍋」。当初は地元の農家や飲食店から「ミカンをそのまま鍋に入れるのはどうなのか」といった反発の声もあったといいます。

それが今では、すっかり島を代表する名物として定着し、通販で販売されるまでになりました。昔あるもの名物としがちですが、新たな名物を開発することも、観光の文脈では重要ということです。

締めはメレンゲの雑炊。いいタイミングでお店の方を呼ぶと、綺麗に仕上げてもらえます。ただ美味しいだけでなくボリューム満点、さらに写真映えもするので、とてもいい体験になりました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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