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今回は「2025年 千葉県佐原 旅行記」その2をお届けします。
★前回の記事は こちら ★
北総の小江戸・佐原を歩いて観光
2025年3月20日、「北総の小江戸」とも呼ばれる佐原(千葉県香取市)を歩いて観光しています。
佐原町並み交流館と三菱館
伊能忠敬旧宅の次にやって来たのは佐原町並み交流館。

重要伝統的建造物群保存地区の一画にある観光案内施設で、私が訪れた時はひな人形が展示されていました。どうやら佐原ではこの時期、江戸・明治期から代々伝わるひな人形が飾られて、町全体で春のお祝いムードが演出されるようです。
■参考:1

こちらは千葉県指定伝統工芸品に指定されているという「佐原張子」。明治末期に鎌田清太郎氏によって作り始められた玩具で、1999年には年賀切手のモチーフにもなったそうです。交流館では絵付け体験も行われています。

この施設は2003年まで東京三菱銀行佐原支店だったとのこと。

金庫室の跡には佐原の写真や白黒テレビ、黒電話などが置かれていました。

そして、交流館に隣接しているのが「川崎銀行佐原支店」と書かれた建物。1914年に建設された2階建ての洋風建築で、1989年に市へ寄贈された後、現在は「佐原三菱館」として、千葉県有形文化財に指定されています。

東日本大震災の影響で閉館していたそうですが、2019年度から2021年度にかけて保存修理工事を実施し、2022年から無料で一般公開されています。ただ、小さな建物で、展示物などもほとんど無いので、さらっと様子を眺めて終了。
江戸~明治の建物が並ぶ小野川沿い
三菱館は県道55号線、香取神宮へと至る「香取街道」沿いに位置しています。

佐原の町並みは、室町時代末期の六斎市(毎月6回開かれる定期市)を起源とし、香取神宮への参詣客と江戸時代の利根川水運で賑わい、現在の町並み景観が誕生したとされています。つまり、川沿いよりも、こちらの方が歴史が古いということでしょう。
■参考:2

ここからは小野川沿いを歩き、利根川を目指します。こちらは1800年創業の正上醤油店。1832年から現在の建物で醤油業を営んでおり、佐原で最も古い建物のひとつです。

建物の中はこんな感じ。醤油そのものよりも、醤油を使った加工品が充実しており、これらの商品はインターネットでも購入することが出来できます。

「船箪笥(ふなだんす)」という、舟が座礁したときに大事なものを守るため使用されたという、舟用の金庫も展示されていました。水に浮くように木で作られており、防水加工も施されているそうです。

正上醤油店では、佐原の地ビール「INOU Black」、味付たまご、しそ巻きとうがらし(伊能忠敬の好物だったらしい)をゲット。これらを昼食として、呑みながら、食べながら、引き続き小野川沿いを歩きます。

遊覧船がやって来ました。江戸時代は利根川からこのようにして、物資を積んだ船が小野川にやって来て…

こうした「だし」と呼ばれる荷揚げ場で、物資の積み下ろしが行われていたのでしょう。この日は、だしにもひな人形が置かれていました。
地図を見ながら小野川を上流に辿っていくと、田んぼの用水路となります。小野川の歴史について詳しいことは不明ですが、恐らく利根川から佐原市街地に敷かれた運河なのでしょう。
小野川から利根川へ

こちらは綿佐・東海酒造。1872年頃に建てられたとされる建物です。佐原は交通の発達により、関西の酒が江戸に入ってくるまで「関東灘」と呼ばれるほど酒造りが盛んな土地で、前回ご紹介した伊能家も酒造業を営んでいました。現在はカフェとして再利用されているようです。

山野病院も建物は現代風ですが、調べてみると開業は1897年。120年以上の歴史がある病院でした。

成田線の踏切を渡ります。佐原駅の開業は1898年(明治31年)ですが、佐原駅―笹川駅間が開通したのは1931年(昭和6年)なので、この線路は昭和期に敷かれたと考えられます。

大きな鳥がいました。こちらは「コブハクチョウ」という外来種で、近年は個体数が増加し、農業被害や感染症が懸念されているそうです。

その横を再び遊覧船が通過。遊覧船の発船時刻や運行間隔はネット上に公開されていないため、どのような運航形態なのかははっきりしません。

こちらは祭りの山車が格納されていそうな倉庫。各町内が大人形を載せた豪華な山車を繰り出し、佐原囃子の調べにのって勇壮に巡行する「佐原の山車行事」は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。

再び遊覧船がやって来ました。この辺りまで来ると昔ながらの街並みではなく、現代の住宅街の景色です。

遊覧船は国道356号線に架かる橋でUターン。船の乗り場である伊能忠敬旧宅からここまでの往復で、遊覧船の所要時間は30分となっています。

そして、小野川と利根川を仕切る水門が見えてきました。

利根川に到着。なお、利根川は昔からこの場所を流れていたわけではなく、江戸時代の大工事により、流路が大幅に変更された歴史があります。その結果、佐原も水運で栄えることとなったのです。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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