フェリーきかい乗船!船で鹿児島から奄美大島へ 16時間の船旅の様子|2022 旅行記3

船旅

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今回は「2022年 与路島・請島旅行記」その3をお届けします。

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船で鹿児島から奄美大島・古仁屋港へ

2022年8月11日の16時、この日は夕方に鹿児島を出港するフェリーに乗り、奄美大島へ移動します。

鹿児島本港にある北埠頭旅客ターミナルにやって来ました。ただ、鹿児島から船で奄美大島へ渡る場合、鹿児島新港から出ているマルエーフェリーやマリックスラインに乗船するのが一般的です。

この日私が乗る船は「フェリーきかい」。船名の「きかい」は、奄美群島の北東部に浮かぶ喜界島が由来です。

鹿児島ー喜界島-名瀬(奄美大島)-古仁屋(奄美大島)-平土野(徳之島)を結び、もうひとつの船「フェリーあまみ」と2船体制で週5便程度運航されています。

フェリーきかいの船上にて

ファンネルマークは「マルエー」。この航路を運航する奄美海運は、マルエーフェリーの子会社ということで、共通のファンネルマークが使用されています。

こちらはウォーターフロントパーク(国道58号線の末端付近)から撮影した写真。本来は鹿児島新港から出ている船に乗るはずが、ここで「あ、あれがマルエーフェリーか(写真に写っているのはフェリーきかい)」という勘違いをしないよう注意が必要です。

運賃は燃料油価格変動調整金を除く

鹿児島ー奄美大島(名瀬)間のフェリーを整理するとこんな感じ。仮に船を間違えてしまった場合でも、乗船時間は少し長くなりますが、同じ運賃で奄美大島へ渡ることは出来ます。

フェリーきかいの船内にて(通常沖永良部島は和泊港ではなく知名港)

また、フェリーきかいは徳之島の先にある沖永良部島まで運航しています。下りの鹿児島ー徳之島間の時刻表は2船ともに共通ですが、上り便の時刻は異なるので、乗船予定の船が「フェリーきかい」なのか「フェリーあまみ」なのかも要チェックです。

まずは乗船名簿を記入。今回は奄美大島南部の港・古仁屋まで乗船します。

予約はしていませんでしたが、乗船券を無事ゲット。この日はフェリーきかいの船内で一晩を過ごします。なお、北埠頭旅客ターミナルにコンビニや売店は入っていません。船内に夕食などを持ち込む場合は、事前の確保が必要です。

フェリーきかい乗船

出港の20分前に船内へ。船の外観はマルエーフェリーと変わりませんが、サイズは少し小さめです。

C7が私の座席(2等)。枕と毛布は備え付けで、足元には運よくコンセントもありました。出港までの間、荷物を置いて船内を散策してみます。

客室があるのは船の3階と4階。2等の部屋があるのは3階、それよりも上位等級の船室は4階にあります。

こちらは船内レストラン。下り便は18時00分~18時30分の間のみの営業です。

営業時間以外は開放されており、船内Wi-Fiも繋がりました。

船内売店にはお茶&お湯のサーバーと電子レンジも置かれています。ただ、お茶&お湯を入れる紙コップはどこでしょう。

紙コップは案内所にて1つ10円で販売されていました。

案内所ではお菓子やお酒、歯ブラシなどが販売されている他、カップラーメンやアイスクリームの自動販売機もありますが、この船には船内売店がありません

こちらは乗船券の購入窓口にあった『「フェリーきかい」は酔い止めの薬は販売していません。」という注意書き。

お酒は自販機で購入することが出来ます。なお、今回私は夕食もお酒もコンビニで調達していました。

約16時間の船旅の様子

フェリーきかいは17時30分に鹿児島本港を出港。奄美大島・古仁屋港までは約16時間の船旅です。

乗船前にコンビニで購入した発泡酒

天気が良かったので、風がほとんどなく、船が揺れる気配もありません。しばらくデッキから錦江湾の景色を楽しみたいと思います。

船から見る錦江湾の景色

こちらの船は種子島と鹿児島本港を結ぶ「プリンセスわかさ」。ちょうど種子島から鹿児島本港に帰ってきたところのようです。

「フェリー屋久島Ⅱ」も屋久島から鹿児島本港に帰って来ました。その向こうに見えているのが、鹿児島新港と那覇新港(沖縄県)を結ぶマリックスラインとマルエーフェリーの船。

噴煙を上げる桜島は見応えがあり、これだけでも十分な鹿児島観光です。錦江湾は東京湾とほぼ同じ面積で、鹿児島本港を出港してから湾の外へ出るまではしばらく時間がかかります。

その途中にあるのが、水深200mを越えるエリア、いわゆる「深海」です。内海でありながら深海を持つ海は日本でここだけ。世界的にも珍しいそうですが、船の上から眺めているだけでは全く分かりません。

出港から1時間が経つと、桜島は遠くなり、空は夕焼け色に染まってきました。

そんな景色を見ながら夕食。船上で食べるコンビニ飯の味は格別です。

19時前、フェリーきかいの右舷前方に、薩摩半島のほぼ南端に位置する開聞岳のシルエットが見えてきました。

さらにその向こう、うっすらと見えている島は恐らく硫黄島(三島村)です。

■ 参考:2016年 硫黄島旅行記

左舷側には大隅半島の南端部・佐多岬が見えてきました。もうすぐ錦江湾の船旅は終わり。この先は外洋の真っ暗闇を航行することとなるので、ここで私も船内へ戻ります。

就寝の前にシャワーへ。こちらは乗船直後からいつでも無料で利用することが出来ます。シャンプーや石鹸、タオル等の備え付けはありません。

喜界島と奄美大島・名瀬に寄港

敷布団も毛布も枕もあり、さらに船も揺れなかったのでぐっすり眠り、翌朝は船内放送で目が覚めました。

時刻は朝4時半前、フェリーきかいは喜界島・湾港への入港作業中。どうやら外はやや強めの雨が降っているようです。

この日の喜界島の天気予報は晴れ。

しかし、雨雲レーダーを見ると、確かに喜界島の一部に雨雲(積乱雲?)がかかっています。島の天気は変わりやすいのです。

喜界島を5時に出港し、しばらくすると東の空が明るくなってきました。フェリーきかいの次の寄港地は奄美大島・名瀬港です。

水平線には雲がありましたが、雲の切れ間から太陽が顔を出しました。この日の私の目的地は与路島。古仁屋港でフェリーきかいを下船した後、町営定期船に乗り換えて島へ渡ります。

7時、フェリーきかいはゆっくりと名瀬港へ入港。約30分の荷役作業の後、約2時間かけて奄美大島の南部に位置する古仁屋港へと向かいます。

名瀬港で船からバスに乗り換えると、鹿児島から古仁屋港まで船で移動する運賃+100円で、古仁屋港には30分早く到着することが出来ます(2025年1月現在)。

船の上から見る奄美の絶景

ただ、バスで移動すると、この景色を見ることは出来ません。

ベタ凪の海に映る白い雲。

海の上を滑るように進む船の影もまた海面に映っています。

鏡のような景色。

海ではなく、まるで湖の上にいるかのようです。

奄美大島の南西部(宇検村付近)から大島海峡にかけては、入り組んだ地形(リアス海岸)が続いているため、湖のような景色になるのかもしれません。

これぞ船旅の醍醐味。朝から素敵な景色を見ることが出来ました。

もうすぐ16時間の船旅も終わり。フェリーきかいは奄美大島・古仁屋港に入港します。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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