五能線・十二湖駅からバスと徒歩で青池へ!世界自然遺産・白神山地を歩いて散策|2014 旅行記

旅の思い出

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今回は「2014年 白神山地旅行記」をお届けします。

五能線で世界自然遺産・白神山地へ

2014年8月下旬、世界自然遺産・白神山地へ行くため、秋田県の東能代駅へやって来ました。

五能線は1936年に全線開通した歴史ある路線。ここ東能代駅から青森県の川部駅までを結びます。日本海や白神山地、リンゴ畑、岩木山など、風光明媚な景色が楽しめることから、日本でも屈指の絶景路線として人気です。

東能代駅のひとつお隣・能代駅のホームにはバスケットゴールがあります。能代駅はスラムダンクのモデルにもなったバスケの名門「能代工業高校(現:能代科学技術高等学校)」の最寄り駅。「58」という数字が書かれていますが、これは能代工業高校が全国制覇を果たした回数です。

東能代駅を出発してから約1時間、車窓に日本海の景色が広がりました。五能線は日本海に面した場所を走るので、絶景を楽しむことが出来る一方、強風や高波の時、また冬の時期は頻繁に運休となります。

また、秋田県と青森県の県境付近になると、海と反対側の車窓には、白神山地の緑が広がります。

十二湖駅からバスで青池へ

正午過ぎ、白神山地の玄関口「十二湖」駅に到着しました。ここで列車を降りて、白神山地を散策します。

白神山地で最も有名なスポット・青池までは十二湖駅から約6km。歩けなくもない距離ですが、青池までは上り坂が続くため、この時はバスを利用しました。

■十二湖駅から青池までのバスはこちら

五能線の駅名にもなっている「十二湖」は、白神山地に点在する33の湖沼の総称です。これらの湖は、1704年の大地震によって沢が堰き止められ、地盤が陥没して形成されたと言われており、青池までの道沿いにも、いくつか自然の池を見ることが出来ます。

青池に到着しました。駅からのバスは、青池の手前にあるお店・森の物産館キョロロまで運行されているので、ここまでは手軽に訪れることが出来ます。

落ち葉に覆われた青池

大きな池ではありませんが、その名の通り、青インクを流したように「青い池」が神秘的な光景を見せてくれま… 嘘です。こちらの写真は、別の旅で訪れたときに撮影したもの。

実際の写真がこちら。この日は落ち葉が水面を覆いつくし、透き通った青を見ることは出来ませんでした。

ただ、落ち葉のすき間から見えた青池は確かに美しく、水深が9mあるということですが、水中に横たわる木々もはっきりと見えました。

雪の青池はこんな感じ

ちなみに、北海道・美瑛には「青い池」という観光名所がありますが、青い池とは青池は青の質が全く異なります。

■ 参考:青池は紅葉の時期もおすすめ

青池のその先へ ブナ林を歩く

「白神山地を観光する」と言っても、多くの人が青池で折り返してしまいます

しかし、青池の先にも散策路は続いているのです。

白神山地が世界遺産に選ばれたのは、人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ天然林が、世界最大級の規模で分布しているから。世界遺産の範囲は秋田県と青森県にまたがり、その広さは約13万ha(東京ドーム約28,000個分)にもなります。

ブナ自体は珍しい木ではなく、北海道から鹿児島まで生息しています。ブナの寿命は200年から250年と言われていますが、白神山地は縄文時代から手つかずのまま、「ブナの森」が保たれているそうです。

白神山地の自然については、私の小学生時代、国語の教科書にも登場しました。写真は枯れたブナに苔が付いている様子ですが、似たような写真が確か教科書にも載っていました。

誰かが作ったと思われる笹船

自然の森ですが、途中に生き物がいるわけでもなく、登山しているような感じでもありません。いわゆる「マイナスイオン」を感じながら、散歩する感覚でのんびりと楽しめます。

少し歩くと、また美しい池がありました。こちらは「沸壺の池」。青池のように落ち葉が無く、透明度も高いです。

青池や沸壺の池など、十二湖の水源はブナ。ブナの木1本で年間8tもの水を蓄えるそうで、その水の一部が地中へ浸透し、こうした美しい池が作り出されます。

光の加減でしょうか、池の右と左で水の色が異なります。個人的には青池よりも美しく感じました。ここまで歩いてきた甲斐がありました。ここで引き返し十二湖駅へ戻ることにします。

青池から徒歩で十二湖駅へ

行きはバスを利用しましたが、帰りは時間に余裕があり、駅までの道も下り坂なので、徒歩で移動することにしました。

こちらは途中にあった沸壺の池の水。1日の湧水量は約520トンにもなるそうです。

この水は「平成の名水百選」にも認定されており、誰でも無料で水を汲むことが出来ます。その場で飲んでみましたが美味しかったです。友人は持参していたペットボトルを空にして、この水をお土産に持ち帰っていました。

向こう側に見えている、山の一部が白くなっているのが「日本キャニオン」。浸食崩壊によって白色の凝灰岩がむき出しになった渓谷で、「グランドキャニオン」を思わせる景観からその名が付けられています。

しかし、道路からだと離れているので、その迫力はいまいち。どうしてここまで有名になっているのかは謎だなと思いました。

1時間半ほど歩いて、十二湖駅に戻ってきました。すすきが風に揺れる光景は秋を感じさせます。歩いていても風が爽やかで、とても気持ちがよかったです。

ここからは宿がある弘前駅まで、JR東日本を代表する観光列車・リゾートしらかみを利用します。

リゾートしらかみには青池・橅・くまげらの3種類の車両がありますが、今回はちょうど「青池」号でした。

普通運賃に指定席料金520円を追加するだけで、こちらの個室を利用することが出来ます。ただ、予約がなかなか取れないようで、今回はラッキーでした。

男子大学生が4人入るとこんな感じ。足を延ばすことは難しいですが、スペース的なゆとりはあります。何より、こうした列車の乗り方が非日常的で面白いです。

大きな窓から広がる車窓には日本海の景色が広がり、絶景スポットでは速度を落としての運行。また列車によっては、車内で津軽三味線の演奏がある場合もあります。

途中で日本海の水平線に沈む夕陽を見たいという話しになり、急遽鯵ヶ沢駅で降りることにしました。

やってきたのは「海の駅わんど」。駅からも海からも近い場所にあるので、ここなら夕焼けが見られるかと思いましたが…

失敗しました(笑)地形や方角を全くチェックしておらず、何となく日本海側を移動しているイメージでしたが、鯵ヶ沢は西ではなく、北の海に面した町でした。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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