太平洋フェリー・きそに乗船!仙台から名古屋へ 船内での過ごし方をご紹介|2022 旅行記13

2021年→2022年 年末年始の旅

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今回は【2021年→2022年 年末年始の旅】その13をお届けします。

★前回の記事は こちら

太平洋フェリー・きそに乗船

2022年1月3日、宮城県・仙台駅にやって来ました。この日はお昼過ぎに仙台港を出港する太平洋フェリーに乗船します。

仙台駅から仙台港までは直行バスがあるので、こちらを利用するのが一般的です。船の出港は12時50分。10時55分に仙台駅を発車するバスを利用すると、待ち時間無く船に乗ることが出来ますが、今回は電車&徒歩で仙台港を目指します

■ 参考:仙台駅から港までのバスの時刻表

仙台駅から仙山線で約20分、中野栄駅(仙台市宮城野区)に到着。この駅が仙台港の最寄り駅です。近くには、東北最大のアウトレットモール・三井アウトレットパーク仙台港もあります。

最寄り駅と言っても、中野栄駅から仙台港までの距離は3.1km。歩くと30分以上かかるので、バスやタクシーを利用するのが一般的ですが、今回はもちろん歩きます。

■ 参考:中野栄駅から港までのバスの時刻表

仙台港を出港した太平洋フェリーが名古屋港に到着するのは翌日の10時半。船内にはレストランや売店もありますが、少しでも食費を節約するため、イオン多賀城で食料や飲み物を調達してから港へ向かいます。

■ 参考:太平洋フェリーに便利なイオン多賀城

今回の旅で初めての雪景色!仙台は雪がそれほど降らない地域ですが、日の当たらない場所では、歩道に雪が積もっていました。

なお、今回は太平洋フェリーに乗るためだけに仙台へ来ているので、観光などは一切ありません(笑)船に乗ることが観光なのです。

無事イオン多賀城で食料をゲットし、11時45分、仙台港の太平洋フェリー乗り場に到着。港にはすでに、北海道・苫小牧からやって来たフェリーきそが接岸していました。

仙台から名古屋までの所要時間は21時間40分。私が利用するのはもちろん2等室です。この日は満室になっている等級もあり、混雑しているようです。

乗船は12時から。フェリーターミナルはそれほど大きくないので、立ったまま乗船開始を待っている人たちが多くいました。

なお、事前に乗船券を予約をしていても、乗船手続きは出港1時間前までに済ませる必要があります。今回は事前にインターネットで予約をしていたので、割引が適用されて運賃は8,600円。また、予約なしでも、当日空席があれば乗船することは出来ます。

時間になったので船内へ。船内窓口にはお正月らしく、謹賀新年のご挨拶と鏡餅が置かれていました。

太平洋フェリーは「きそ」「いしかり」「きたかみ」の3隻体制で、北海道・苫小牧~仙台~名古屋間を運航しています。今回乗船した「きそ」も仙台発ではなく、前日の19時に苫小牧を出港した船で、私は寄港地・仙台から乗船したのでした。

船内での過ごし方をご紹介

船内の様子

クルーズシップ・オブ・ザ・イヤー】のフェリー部門で、太平洋フェリーの「いしかり」は2011年から10年以上連続で1位を獲得していますが、2005年から2010年の間は毎年「きそ」が1位を獲得していました。

■ 参考:太平洋フェリー・いしかりに乗船

常人には分からない芸術的な謎の置物もある

きそは2005年就航の船なので、いしかり(2011年就航)よりも多少古さは感じられますが、それでもやはり船内の雰囲気は、他の長距離フェリーと一線を画しています。

船内エレベーター

船内は1階から4階までが車両の運搬スペース、5階から7階が客室、8階は立ち入り禁止です。

7階からの景色はこんな感じ。車両や貨物の運搬をメインとする「フェリー」ですが、船内はまるで豪華客船やホテルのような雰囲気です。

グランドピアノ(誰でも弾いてOK)も置かれていました。

昼食は船内レストランのバイキング

イオン多賀城で食料を調達して乗船しましたが、昼食は船内レストランを利用します。

船内レストランの名前はTAHITI。「南太平洋のしらべ」という、きそのテーマに由来した店名です。

まずは入口で券売機を購入。時間無制限のバイキングで1,100円という、大変お手頃なお値段となっています(2024年も同じ値段)。

船内を歩いている人の多さに対して、船内レストランは非常に空いていました。旅行でこの船に乗る人の多くは【荷物を置く→ぶらぶらと船内を散策→落ち着いてから食事】という流れのようです。

バイキングの利用時間は無制限ですが、営業時間は12時から13時半と短め。そして、仙台港からの乗船開始時刻が12時なので、乗船後すぐに利用しないとが取れなくなります。お昼に仙台から乗船したら、まずは船内レストランへ向かうのがおすすめです。

なお、船内は自動販売機が充実していることに加えて、軽食を提供しているスタンドもあります。

また、お湯と電子レンジもあるので、カップ麺や冷凍食品を持ち込んで食べることも出来ます。お茶と水はサーバーがあるので、24時間飲み放題です。

船内レストランで昼食バイキングを楽しんでいたら、船が静かに動き出しました。さすがは大きな船。揺れは全く感じられません。

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名古屋行きの太平洋フェリーは12時50分に仙台港を出港した後、東北の太平洋沿岸を南下。房総半島の先端で進路を西へ変え、名古屋港に到着するのは翌日の10時半です。

船内のテレビでは、お正月の風物詩「箱根駅伝」が映っていました。航行中はBSしか映りませんが、本州に近い場所を航行するため、基本的にスマホの電波は入ります

出港から45分、仙台市街地がだいぶ遠くに見えるようになりました。さらば東北地方。

船内にあるお風呂

お風呂にやって来ました。入港30分前までいつでも利用することが出来て、シャンプーやボディソープも完備。大浴場からは外の景色も楽しめます。サウナもありますが、こちらはコロナの影響で利用することが出来ませんでした。

お風呂上りはデッキへ!火照った身体に吹き付ける冷たい海風。いわゆる「ととのう」と同じような感覚です。これを何セットでも繰り返すことが出来るのは、日中に青海原を長時間航行する船の特権でもあります。

デッキには雪も落ちていました。この日の仙台は朝からずっと晴れていたので、北海道から運ばれてきた雪でしょうか。

お風呂上がりのビールも充実。

マッサージチェアもあります。

2等室の自分の区画に戻ってきました。隣の区画とはカーテンで仕切られています。敷布団も枕もふかふかで、よく眠ることが出来そうなので、しばらく昼寝することにしました。

揺れませんでした

昼寝の後は船内を散策。

こちらはカラオケ。太平洋フェリーのホームページによると、23時まで利用出来て、1時間1室1,100円で歌い放題とのこと。この時はコロナで利用出来なかったので、船内カラオケもいつか挑戦してみたいなと思います。

シアタールームでは、時間ごとに上映される映画が決まっており、入場料はかかりません(無料)。上映中も出入りは自由です。

長距離フェリーの定番、昔ながらのゲームコーナーもありました。

冬の時期は揺れることも多いようですが、この日の船は全く揺れず、船酔いの心配も無さそうだったので、夜までしばしパソコン作業。Wi-Fiがあることに加えて、テーブルにはコンセントも付いています。

途中で船内放送があり、名古屋からやって来た「いしかり」とすれ違う瞬間を見ることが出来ました。

それからしばらくして、船は福島第一原発の横を通過。

夕暮れの時間になりました。ちょうど雲が被ってしまい、太陽は見えませんでしたが、船旅ならではのいい景色が見られてよかったです。

20時半、船は千葉県銚子沖までやって来ました。

恐らく、デッキから見えたこの明かりは、犬吠埼灯台のものであると思われます。

船内売店の様子

仙台から名古屋へ向かう太平洋フェリー・きその船内売店は計4回、それぞれ1時間ずつの営業です。

20時30分からの営業がスタートしました。こちらの棚には「ガラナ」「いろはす(ハスカップ味)」といった北海道限定のドリンクが並んでいます。

こちらも北海道お土産。白い恋人をはじめとした定番のお土産も買うことが出来ます。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は IMG_1716-1024x768.jpg です

北海道の日高昆布もありました。

さらには名古屋のお土産や仙台の牛タン、冷凍のずんだなども販売されており、フェリーの船内売店の品数としては、間違いなく日本トップクラスです。様々な商品が並ぶ中で、最も売れている商品が…

なんと御船印でした。御船印帳も5位にランクイン。1枚300円で売上1位ということは、かなりの枚数が売れていることが伺えます。

私も船内売店では御船印だけを購入。夕食はイオン多賀城で購入したカップ麺を食べて、その後はシアタールームで映画を見て、時刻は午前1時前。

現在地は千葉県沖と表示されています。

デッキからは房総半島の最南端・野崎島灯台の明かりが見えました。きそはここで西へ進路を変え、名古屋へと向かっていきます。

仙台から名古屋へ 22時間の船旅

2022年1月4日6時半、船は静岡県の浜松沖を航行しているようです。

太平洋から昇る朝陽を見て二度寝。

しばらくしてまた起きて、朝食の菓子パンを食べて、お風呂に入って…などしているうちに、船は伊勢湾に入りました。見えているのは神島(三重県)でしょうか。

いよいよ名古屋の街並みが見えてきました。もうすぐ22時間の船旅も終わりです。

10時30分、太平洋フェリー・きそは名古屋港に到着しました。東海道・山陽新幹線のような外観のボーディングブリッジを歩いて下船。昨年に続き、2年連続の太平洋フェリー乗船でしたが、今回も非常にいい船旅でした。

名古屋港からは野跡駅まで歩き、そこからあおなみ線で名古屋へ移動。野跡駅を利用する場合、金城ふ頭駅よりも歩く距離は500m長くなりますが、名古屋駅までの電車代を50円節約することが出来ます。

港からは野底駅までの路線バスや、名古屋駅までの直行バスもありますが、ずっと船でダラダラしていたので、ちょうどいい運動です。海沿いを歩いていると、前方にうっすら虹も架かりました。

30分ほどで野跡駅に到着。ここから名古屋駅までは約20分です。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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