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今回は【2020年→2021年 年末年始の旅】旅行記15をお届けします。
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新日本海フェリー すいせん乗船!
2020年の年末から2021年の年始にかけて、冬の北海道を1週間かけてぐるっと巡りました。
ここからは新日本海フェリーに乗船するため、苫小牧東港の最寄り駅、日高本線・浜厚真駅へやってきました。写真は貨車を改造して作られた浜厚真駅の駅舎。周囲に明かりがなく、真っ暗であるため、謎の写真となっています(笑)
浜厚真駅から苫小牧東港まで歩く
北海道へ上陸するときに利用した太平洋フェリー・いしかりは苫小牧西港に入港しましたが、新日本海フェリーは苫小牧東港からの出港。たまに港を間違える人もいるようですが、苫小牧東港と西港の場所は全く違うので注意が必要です。
駅から港までは歩いて約20分。周辺にはコンビニや商店はもちろん、人家もほとんどありません。
18時25分、苫小牧東港に到着。この時間に接岸しているのは、19時半出港の秋田経由新潟行きのフェリー「らいらっく」です。
私が乗船する敦賀行きのフェリーの出港は23時半なので、事前にネットで予約をしていた乗船券を引き換えてからは、フェリーターミナルでしばらく待機。港には小さな売店とレストランがあり、Wi-Fiもサクサクです。
ライラックが出港した後、私が乗船する敦賀行きのフェリー・すいせんが入港。フェリーターミナルに到着してから約4時間、22時半過ぎになり、ようやく乗船の時間を迎えました。
船内の様子をご紹介
船の就航は2012年。全体的に綺麗な船内です。
「迎春」が飾られているのはお正月ならではのこと。
売店では福袋も販売されていました。1,500円と3,000円の2種類があり、いずれも船内グッズと船内商品券が入っているそうです。
4階から6階が客室になっており、こちらが私の席。「ツーリストA」というフェリーすいせんの中で最も安い等級ですが、完全に仕切られた個室(コンセント付き)になっています。
なまはげが置かれていました。新日本海フェリーには秋田へ寄港する船もありますが、すいせんは21時間かけて福井県・敦賀まで直行します。すいせんという名前の由来も福井県の県花です。
苫小牧東港出港!21時間の船旅へ
ちなみに、新日本海フェリーのグループ会社・東京九州フェリーで活躍する「はまゆう」「それいゆ」がドックに入る際は、すいせんが代船として入るようです。
長い時間の船旅になるので、船内レストランもありますが、苫小牧からの乗船後はもう遅い時間なので営業していません。船内レストランの営業は苫小牧出港翌日の朝・昼・夜。バイキング形式ではありませんが、種類は豊富です。
こちらは船内を歩いた動画。スポーツルームやカラオケ、シアタールームなど、一部の施設はコロナの影響で利用することが出来ませんでした。
そうこうしているうちに23時30分、フェリーすいせんは静かに苫小牧東港を出港。離れていく北の大地をデッキで眺めていましたが、顔に当たる風が痛いほど冷たい…この風も夜が明けたら柔らかくなるのでしょうか。
出港後はすぐに大浴場へ。夜は24時までですが、翌日は朝から夕方まで利用することが出来て、サウナや露天風呂もあります。
冬の日本海は揺れるのか?船酔いする?
いよいよ冬の日本海を航行する、21時間の船旅が始まりました。
出港後はお風呂に入ってすぐに寝て、翌朝は8時に起床。外の風を感じたいと思いましたが、強風の影響でデッキは封鎖されていました。
冬の日本海を行くということで、相当な揺れと船酔いを覚悟しての乗船。寝ている間も揺れで何度か目覚めましたが、船が大きいせいか、敦賀に到着するまでそこまで激しい揺れを感じることはありませんでした。
ということで、まずは朝食に船内で購入したレモンサワーとおつまみ。船酔いをする前にお酒に酔ってしまうというは、私がよくやる作戦です。船に強くなりたいので、酔い止め薬は飲んでいません。
敦賀到着は20時。この日は朝から晩まで船の中です。船酔いも大丈夫そうだったので、スマホを開くとWi-Fiは繋がらず。1日中寝ているのも勿体ないですが、電波の繋がらない船内で出来ることは非常に限られています。
船内にオリジナルクロスワードなるものが置かれていたので、これに挑戦してみることにしました。こちらに正解し抽選に当たると景品が貰えます。問題はなかなか難しい一方で、ネットが繋がらないので、答えを調べることが出来ません。
正直これはいけると思いました。揺れる船内でクロスワードに挑戦する人は少ないはず。そもそも、乗船しているお客さんが少ないです。そして私は、正解を導くことも出来ました。
当選結果は夕方、船内に掲示されます。クロスワードは30分で解いてしまい、結局そこから午前中はずっと寝ていました。
そして昼過ぎに起きると佐渡島沖。何となく起きてみましたが、やることがないため退屈です。こうした時間の過ごし方が贅沢なのかもしれませんが、いまいち性に合いません。
■ 参考:太平洋フェリーで過ごす1日の様子
船の揺れはほとんど無くなり、海にも白波が立っていない状況です。とりあえずお風呂へ行ってからはまた仮眠。
14時、船は能登半島沖まで来ていました。ここでデッキが開放され、久しぶりに外へ出ることが出来ました。寒いですが、北海道の寒さとは質が違います。
見えている島は舳倉島。船内放送でも「舳倉島が見えています」という案内があり、私しかいなかったデッキにも、ちらほらと人がやってきました。知名度ゼロの舳倉島が、ここまで注目を浴びることは滅多にないことでしょう。
■ 参考:舳倉島旅行記
反対側には、うっすらと能登半島も見えていました。
舳倉島を通過したあたりから、船内Wi-Fiが繋がるようになったので、しばしパソコン作業。敦賀までは残り約6時間です。
16時半、そろそろ夕焼けの時間ですが、空は焼けず、徐々に徐々に暗くなっていきました。
そして、午前中に挑戦したクロスワードの当選者が掲示されていました。しかし、そこに私の名前は見当たらず。どれくらい人が正解を導いて、抽選にエントリーしたのか気になるところです。
この船に乗船してから3回目のお風呂に入った後で夕食。北海道のセイコーマートで買った生姜かまたまそばです。お湯は船内で入れることが出来ます。
定刻通り敦賀到着
20時半、フェリーすいせんは定刻通りに福井県・敦賀港へ到着。『10時間遅れ!』などの展開を期待していましたが、思いの外、冬の日本海を快適に過ごすことが出来ました。
港から駅までバスで移動
敦賀港から駅までの距離は約2.3km。歩いても約30分ですが、フェリーの到着に合わせてバスが出ています。
港から駅までのバスの運賃は350円です。
21時前、敦賀駅に到着。船が定刻通り敦賀に到着し、さらに、下船からここまでとてもスムーズに移動出来たので、この日のうちに金沢駅まで行けることになりました。
金沢までは2,310円、青春18きっぷの1回分とほとんど同じ金額です。まずは20時57分発の北陸本線で福井駅へ。
2両編成の列車ですが、乗っている人はまばら。沿線に人家の灯りも少ないため、真っ暗な中を走ります。金沢までは約2時間半の列車の旅です。
22時過ぎ、福井駅に到着。船を降りてからまだ1時間半しか経っていません。福井駅からは最終電車で金沢へ向かいます。
23時40分、金沢駅に到着しました。金沢は雨。雪が積もっておらず、今回の旅で初めて傘を出しました。近くのコンビニで待っていた友人と合流し、さらにここから富山市にある友人の自宅まで移動し、長い1日が終わりました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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