竹に覆われた畜産の島・三島村竹島を歩いて観光!港から佐多浦牧場へ|2023 旅行記4

島旅

ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は「2023年 鹿児島県三島村 旅行記」その4をお届けします。

★ 前回の記事は こちら ★

竹島(鹿児島県三島村)を歩いて観光

2023年5月4日の11時前、黒島からフェリーみしまに乗船し、竹島(鹿児島県三島村)にやって来ました。翌日の船がやって来るまで、1泊2日で竹島を観光します

ただ、竹島の情報はかなり少ないです。今回は島を歩いて撮影した写真を順番に紹介していきます。まずは港の待合所からスタート。

その待合所にあった竹島のマップ。島の周囲9.7km、面積4.2㎢という三島村で最も小さな島ですが、島を1周する道路はありません。

こちらは港にあった製塩所?「黒潮のにがり」「黒潮の釜塩」という看板が付いていますが、ネットを調べても情報は出てこないので、詳細は不明です。

鹿児島に向けてフェリーみしまが出港していきました。次に船がやって来るのは、翌日12時30分です。

港から民宿はまゆりへ

私がお世話になる宿は竹島小中学校(現:三島村立三島竹島学園)のそばにあるので、港からの距離は約200m

坂道を上っていきます。竹島の最高地点の標高は220m。三島村のホームページでは「起伏の少ない平坦な島」と紹介されていますが、全くそんなことはありません。アップダウンのある道ばかりでした。

国土地理院地図を見ても、平坦な場所はほとんど無いことが分かります。

港から坂道を上り、小中学校の前にやって来ると、道路に手書きで「トマレ」と横断歩道が書かれていました。これは恐らく、子供たちの教育用に設置されているのでしょう。

そして、今回お世話になる『民宿はまゆり』に到着しました。港へお迎えにも来ていただいていたようですが、お互いに気付かず。ただ、港から歩いて10分もかかりませんでした。

宿の前

時刻は11時10分。宿に荷物を置いて、暗くなるまで島を歩いて観光します。島にレンタカーやレンタサイクルはありませんが、この時は民宿の車を無料で借りることが出来ました。ただ、マニュアル車だったので運転出来ず…

島で唯一の商店

こちらは三島村役場竹島出張所。竹島簡易郵便局も併設されています。

そのすぐそばにある「竹のいえ」は島で唯一?の商店

日用雑貨や食料品が販売されている他、釣竿のレンタㇽ、宿泊することも出来るようです。なお、三島村のホームページで紹介されている竹島の宿泊施設は2軒のみで、竹のいえは紹介されていません。

小笠原名物・ギョサンも販売されていました。

竹に覆われた島

ここからは集落を離れて、島の東にある佐多浦牧場を目指すことに。

その道沿いからの景色がこちら。その島の名の通り、竹島は大部分が(リュウキュウチク)に覆われている島です。

「老人ファーム」では、何が栽培されているのでしょうか。この畑もまたリュウキュウチクに囲まれています。

鹿児島から沖縄で広く見られますが、竹島にこれほどリュウキュウチクが密集している理由は分かりません。建築材料として竹の加工・輸出が島の産業となっていた時代もあったようです。

■ 参考:1

一般的な竹よりも小さい(細くて短い)ですが、タケノコの味は評判で、かつて大名にも献上されたことから、別名「大名筍」とも呼ばれています。

振り返ると、一面リュウキュウチクに覆われた竹島の景色が広がっていました。現在はタケノコの収穫に従事している人も減り、竹林の管理が難しくなっているようです。

海の向こうには、竹島の西側に浮かぶ「硫黄島」も見えていました。硫黄島でも大名筍の収穫が行われており、ふるさと納税の返礼品のひとつにもなっています。

畜産の島~佐多浦牧場へ~

牛が放牧されていました。現在の竹島の主産業は畜産(肉用牛の飼育)です。

島の東側へ向かう道沿いは、大部分が放牧場になっています。

放牧場と道の間には有刺鉄線と側溝があるので、牛が道に出て来ることはなさそうです。そして、まるで雑草のように竹が生えています。

こちらは竹林と牧草地の景色。これほど緑が多い島もそうは多くないでしょう。

牛さんたちの視線を感じながら歩きます。

こちらの施設も畜産関係のものでしょう。

竹島の人口は約50人。ほとんどの人が「竹のいえ」の周辺に住んでいるので、この辺りは人の気配が全くありません。

ひたすらこうした景色が続きます。

振り返るとこんな感じ。なかなかダイナミックな景色です。

ここはかつて牛の水飲み場だったのでしょう。

大山神社」の案内板がありました。日本書紀によると、635年5月、博多から朝鮮へ向かう遣唐使船が難破し、竹島に漂着したそうです。大使を含め100人以上が犠牲になり、その霊を祀るのが大山神社とのこと。

道をそれて、竹林の中を歩いた先に…

祠がありました。恐らくこれが大山神社であると思われます。

道に戻る途中、『「竹林オーナー制度」実証林』の看板が倒れていました。竹林の維持・再生と交流人口の増加を目的に、オーナー制度を実施しているとのことですが、看板が倒れているとうことは、上手くいっていないのでしょう。

こちらも放置された牛の水飲み場。ネットを調べてみると、竹林オーナー制度は硫黄島で継続しているようです。

ついに舗装路が無くなりました。この先に佐多浦牧場があるようです。

道の両側からリュウキュウチクが覆う細い道を歩いていくと…

行き止まりになってしまいました。

Google Mapで現在を確認するとこんな感じ。無理してこれ以上先へ行っても何も無さそうです。

竹のいえからここまで歩いてちょうど1時間。来た道を引き返して、集落の方面へと戻ります。

.

今回はここまで。本日もありがとうございました。

.

コメント

タイトルとURLをコピーしました