小笠原諸島で婚姻届を出してみた!旅行先で婚姻届を提出する流れをご紹介|2023 旅行記2

島旅

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今回は「2023年 小笠原諸島旅行記」その5をお届けします。

★ 前回の記事は こちら

旅行先で婚姻届を提出する

2023年7月2日、東京都小笠原村の役場にやって来ました。この日は日曜日。通常役場はお休みですが、入口は開いていました。旅行中にわざわざ日曜日の小笠原村役場へやって来た目的は、婚姻届を提出するためです!

私も彼女も小笠原諸島に本籍があったり、住民票があったりするわけではありません。意外と知られていませんが、婚姻届は旅行先でも提出することが出来るのです。なお、旅行先で婚姻届けを提出するためには、一定の準備(根回し)が必要となります。

旅行先(小笠原村)で婚姻届けを出すにあたって必要だった書類等は以下の通り

  • 婚姻届
  • 本人確認書類
  • 戸籍謄本
  • (念のため)2人のそれぞれの名字の印鑑

好きな婚姻届を選べる

最近は婚姻届にも様々なデザインがあり、お気に入り婚姻届を事前にダウンロードして、全国の区市町村へご提出することが出来ます。

竹富町役場より

今回私たちが選んだのは沖縄県竹富町のオリジナル婚姻届。八重山観光フェリーの高速船「やいま」のデザイン等もしている、イラストレーターpokke104さんがデザインした婚姻届です。

小笠原の海

事前に竹富町役場でダウンロードしたものをコンビニで2部印刷(カラーA3サイズ)。1部は予備です。証人の方にも必要事項を2部に記入していただき、届出の日付のみ空欄の状態で小笠原に持っていきました。なお、記載ミスがあると受理してもらえません。自分たちの住所も住民票を発行し、正確な内容を記入するよう心掛けました。

本籍地は沖ノ鳥島が人気?

小笠原の海

婚姻届には「本籍地」を記入する欄があります。これもまた自分たちで決めてOK。現在の本籍地や住所に関わらず、日本の土地台帳に記載してある場所であればどこでも設定することが出来ます。

小笠原の海

「皇居」や「ディズニーランド」などもOK。一方で「富士山の頂上」はNG。行政区画・土地の名称及び地番が確定していない場所に本籍を置くことは出来ません。例えば沖縄各地のビーチ等も住所の無い場合が多いです。

小笠原村で人気の本籍地は「沖ノ鳥島」。沖ノ鳥島には1番地と2番地があり、小笠原村民の中にはこのいずれかの住所を本籍地に設定している方が一定数いるようです。旅行先の小笠原で婚姻届を出す記念に、本籍地も小笠原村沖ノ鳥島1番地にしようかと思いましたが、それは止めました。理由は2つです。

  • 書類を取り寄せたりするのが面倒くさそう
  • パスポートの本籍地は「TOKYO」と記載される

パスポートの発行や死亡届の提出等に必要な戸籍謄本や戸籍抄本は、本籍地の役場が発効する書類です。小笠原諸島と本土間の郵送物運搬を担っているのは、6日に1便のおがさわら丸。それ故、小笠原諸島外に居住しながら小笠原村を本籍地とした場合、重要な書類の取り寄せにかなり時間がかかのです。

また、パスポートには本籍地の都道府県が記載されます。小笠原村を本籍地とした場合は「TOKYO」。これではあまり面白みが無いので、今回は本籍地を沖縄県・那覇空港にしました。那覇空港があるのは那覇市。那覇市であれば、重要な書類も日帰りで取りにいくことが可能です。また、本籍地の正確な住所を忘れてしまった場合も、調べればすぐに出てきます。

役場への根回しも必要

本籍地は日本国内どこでもOKではありますが、富士山山頂のように一部例外もあります。

そのため、事前に那覇市役所へ電話をして、「那覇空港の住所を本籍地として問題ないか」を確認していました。もちろんこうした根回しは、婚姻届を提出する小笠原村役場にも必要です。

まずは旅行者が小笠原村で婚姻届を出すことが出来るのかを電話で確認。その電話で、提出予定日が2023年7月2日の日曜日であることも伝えました。土日の場合の対応は役所によって変わり、警備室等を通じて提出は出来るものの、内容に不備が無いかの確認は週明けになる場合が多いようです。

私がおがさわら丸で父島に到着したのは2023年6月30日の金曜日。島への上陸後すぐに役場へ向かい、7月2日に婚姻届を提出したい旨を伝えると、婚姻届に不備が無いか確認もしていただけました。なお、この時点でまだ婚姻届の届出日は空欄の状態です。

小笠原諸島で婚姻届を提出してみた

婚姻届を出す当日は、朝9時ごろに役場の窓口へ来てくださいとのこと。

小笠原村役場にて

宿で婚姻届の届出日を記入し、いざ小笠原村役場へ。当日の持ち物は婚姻届・本人確認書類(免許証)・戸籍謄本・2人それぞれの名字の印鑑。なお、戸籍謄本は旅行前に本籍地から郵送で取り寄せていました。

役場の窓口にいらっしゃたのは、婚姻届の内容を確認していただいた担当の方。特別な看板を用意して私たちを出迎えてくれました。そして無事に婚姻届を提出。この時同時にお願いしたのが婚姻届受理証明書の発行(手数料350円)です。

婚姻届を提出してから新しい戸籍が出来上がるまでには、数日間から1週間程度かかるのが一般的と言われています。しかし、今回の私たちの場合、まず婚姻届と戸籍謄本はおがさわら丸で東京に運ばれた後、飛行機で沖縄の那覇市役所に届き、そこから処理が行われるため、戸籍が出来上がるまでには3週間ほどかかるとのことでした。

そこで新しい戸籍が作られるまでの間は、婚姻届受理証明書が私たちが法的に夫婦関係であることを証明する公文書となります。しかし、婚姻届を提出したのは日曜日。正式な受理は平日に行われるので、受理証明書を受け取ることが出来るのは翌日以降です。

翌日は午前中に海のツアーへ参加し、15時出港のおがさわら丸に乗船するというスケジュール。婚姻届提出の段階で、婚姻届受理証明書は郵送をお願いし、次のおがさわら丸で到着しました。

以上が旅行先(小笠原村)で婚姻届を出す流れとなります。婚姻届の提出は、旅行先で出来る人生に一度きりの体験。ぜひおすすめしたいです。ちなみに、本籍地はいつでも変更することが出来ます。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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