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今回は「2023年 佐賀・玄海諸島 高島&神集島」旅行記 前編をお届けします。
佐賀・玄海諸島でゲン担ぎ
2023年1月2日、佐賀県唐津市にやって来ました。

佐賀県・東松浦半島の周辺にある7つの有人島は玄海諸島と呼ばれ、その全てが唐津市に属しています。今回私が訪れるのは『高島』と『神集島』です。この2島を1日で観光します。
午前中は高島へ。船は唐津駅から徒歩15分(1.1km)の場所にある「宝当桟橋」から出ています。それにしても『宝当(宝が当たる)』とは、随分と縁起の良さそうな桟橋の名前です。

10時出港の船に合わせて、9時50分頃に桟橋へ到着するとこの行列。『宝当』という名前は高島にある「宝当(ほうとう)神社」が由来ですが、やはりその縁起の良さそうな名前にあやかって、パワースポットとして人気を集めているようです。
■ 参考:高島航路の時刻表(唐津市)

もちろん私が高島を訪れる目的も宝当神社。しかも、1月2日ということで、この参拝が初詣となります。それほど大きな船ではありませんが、果たして乗船することは出来るでしょうか。

乗船券はゲット。運賃は往復440円です。

そして無事、10時の船に乗ることが出来ました。

高島までは約10分間の船旅。船からは1608年に築城され、今では貴重になった海城・唐津城とその石垣が綺麗に見えています。ただ、残念ながらお城を見学する時間はありません。

高島から戻った後はすぐに神集島へ向かいます。高島の宝当神社で初詣をしてから神集島(神が集う島)へ。これ以上に縁起の良さそうな島旅は無いでしょう。まさに玄海諸島のパワースポットでゲン担ぎです。
■ 参考:金運アップ?京都の御金神社へ

宝当桟橋から高島までの直線距離は約2.8km。唐津湾内にある島なので、船はほとんど揺れず。

あっという間に高島へ到着。中央にそびえる山が標高169mの高島山。登山道もあるようですが、山を登る時間もありません。島での滞在時間は約30分です。

2020年の国勢調査によると、高島は187名が暮らす漁業と観光の島。港のそばには、商売繫盛や漁業の神様とされる恵比寿様の像も置かれていました。

高齢化率は6割を超え、保育園は2018年に閉園。2024年度は8名の生徒が小学校に通い、うち4名は1年間だけ高島で暮らしている島留学生です。
パワースポット 高島宝当神社へ

港から早速「歓迎 宝当の島 唐津高島 宝当神社」の看板が出ていました。神社のホームページによると、年間20万人もの参拝客が訪れているそうです。

高島は周囲約3kmの小さな島。桟橋の周辺に集落があり、看板によると桟橋から宝当神社までは徒歩1分ということで、矢印の方向に向かって歩きます。

すぐに到着しました。御祭神は野崎隠岐守綱吉命。1574年、高島で作る塩を目当てにやって来た海賊を綱吉が退治し、二度と高島に海賊がやって来ることはなかったそうです。

その後、綱吉は1586年に島で病死。島民らは綱吉の功績を称え、祠を建立し島の大権現として祀りました。その祠は裏参道を歩いた先にあります。

綱吉の遺体はこの祠の地中深くに安置されているそうです。お賽銭箱もあり、こちらが宝当神社のルーツと言えるでしょう。

明治時代になり、製塩業で島が潤い利益をあげた時、島民が綱吉を祀ったこの神社を当島の宝と称え、『寶當神社』と記した石造りの鳥居を奉納。それから宝当神社(ほうとうじんじゃ)と呼ばれ親しまれてきたそうです。

宝当神社の由緒は以下の通り。
- 当たりを招く(宝くじ 必当選)
- 金運を招く(金運下昌)
- 勝負運、出世運を招く
- 運と福を招く(開運招福)
実際に参拝者の中から宝くじの高額当選者が多数出て、テレビや雑誌などに紹介され、宝くじが当たる神社として一躍有名になったそうです。

ちなみに、神社のホームページなどでは、御祭神が「野崎隠岐守綱吉命」とされていますが、桟橋あった高島を紹介する案内板には「野崎壱岐守綱吉命」と書かれていました。地理的には『壱岐守」が正しいような気がしますが… 宝当神社の御祭神には諸説あるのでしょう。

また、現在も島民の名字は9割以上が「野崎(野﨑)」さんとなっているそうです。

私は宝くじを買いませんが、何かしらの宝が当たることを祈願します。

拝殿の畳縁には招き猫が描かれていました。

なるほど、神社の入口にあったネコの足跡は招き猫のものだったようです。

拝殿には宝くじの当選報告が多数掲載されていました。しかし、パッと見て令和の当選報告が見当たりません。宝くじの売り上げは2005年をピークに減少しているので、この神社を訪れる人も減っているのでしょう。

祈願をした後で、おみくじを引いてみると、金運は「大した利益とならずとも動いた方が良い」とのこと。

金運アップのお守りも販売されていました。

さらに、御朱印もあるようです。宝当神社の周辺には金運・開運・宝くじ関連に関連するお土産を販売するお店もあり、ナニコレ珍百景にも登録されているようなので、そちらも見学してみます。
宝当大黒屋 野崎酒店

宝当大黒屋 野﨑酒店で販売されているのは『お祈り猫 ふくちゃん かねちゃん袋』という宝くじ保管袋。料金は2,200円~3,300円(ホームページより)と安くはありません。ちなみに、宝くじ保管袋は島内の他のお店でも販売されています。

宝くじの高額当選を報告する色紙が並ぶ店先にいるのは3匹の看板猫? お店のホームページには「福ちゃんをなでたら、宝くじが当たった!という人が続出中」と書かれています。どうやら、ここで買い物をして看板ネコにお願いのポーズをしてもらうと、宝くじに当たりやすくなるそうです。
宝当海の家

宝当海の駅には、ゴッドハンドの開運かあちゃんがいるようです。

開運かあちゃんの正体は野崎千津子さん。30年以上にわたって開運宝当袋を販売し、島おこしに貢献してきた方です。開運宝当袋は宝くじ保管袋ではなく、袋の中に宝当神社の運気を詰めるための縁起物。お店のホームページには「夢を売っています」とも書かれています。

そしていつしか、千津子さんと握手をすると宝くじに当選しやすくなるという噂が広まり、店内には有名人のサインや写真がびっしりと並ぶほどの人気者・人気店になったようです。

お店の外には「袋に入れて大当たり 高額当選者 ~只今38名~」という看板も出ていました。

お店では他にも百万円メモ帳や…

招き猫など、様々な開運・金運グッズが販売されていました。

さらにはお店の中に黄金の鳥居まであります(笑)
宝当乃館
宝くじそのものは宝当乃館で購入することが出来ます。

ここで販売されている「ジャンボ宝くじ等の普通くじ」「スクラッチ」「ロト」「ビンゴ5」「ナンバーズ」の5種類。離島に宝くじ売り場があること自体が珍しいです。

ここで宝くじを買ってから、宝当神社で当選を祈願し、野崎酒店で猫の福ちゃんをなでて、海の駅でゴッドハンドの開運かあちゃんと握手をすると、当選確率が高まるような気がします。
神が集う島?神集島へ
ということで、さらば高島。10時45分発の船で本土へと戻ります。

年末年始の減便で、私が行きに乗った10時の船がこの日最初の便でしたが、帰りの船はこの混雑ぶり。私と同じように、30分ほどの滞在で帰る人も多いようです。

船を下りると皆さん揃って唐津城へ。私は12時30分発の船で神集島へ渡る計画なので、駅へと急ぎます。
宝刀桟橋から神集島行きの船が出る「湊」までは約12km。歩くと3時間近くかかるので、船の出港には間に合いません。

また12時30分の船に接続しているバスも出発済みだったので…
■ 参考:神集島航路の時刻表(2025年現在)

唐津駅前からタクシーに乗車。タクシーがいるかどうかも不安でしたが、何台か止まっていました。

海沿いを走るタクシー車窓から、正面に見えている島(山)が高島。運転手さんは神集島の島民の方を乗せて、よくこの道を走るそうです。

約15分で神集島行きの船が出る「湊」に到着。料金は1,805円でした(バスだと630円)。

そしてこちらが神集島。「神が集う島」と書いて「かしわじま」と読みます。本土と島は最も近い場所で約800mしか離れていません。

時刻はちょうど12時。船の出港までは待合室で待機します。のれんの先にお手洗いがあり、暖房も効いているのでありがたいです。

神集島へ渡る船・荒神丸がやって来ました。デザインもさることながら、正面と横に「神」と書かれており、中二病心をくすぐるなかなかカッコいい船です。

乗船券は船内で購入。運賃は片道230円でした。他に観光客らしき人は乗っていません。

神集島はクロワッサン型になっており、港は湾の一番奥まったところにあります。

出港から10分ほどで、この日2つめの島・神集島に上陸。約2時間半の滞在で神が集う島を歩いて観光します。

どうやら神集島にはエミューがおり、その姿を見ることが出来たら勝負運がアップするようです。果たしてエミューに出会うことは出来るのでしょうか。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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