ブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は【2020年 対馬旅行記】その1をお届けします。
夜の福岡博多港から長崎県対馬へ
2020年1月28日、仕事終わりに那覇空港へやってきました。
18時30分発のPeachで福岡へ向かい、夜に博多を出港する対馬行きのフェリーに乗船します。福岡空港までは約1時間半のフライトです。
GoogleMapによると、福岡空港から博多港フェリーターミナルまでの距離は約6.5km。地下鉄とバスを使えばすぐですが、時間の余裕があったので、今回は節約ため歩きます。
ちなみにこちらが前日(27日)に出ていた対馬海峡の波予報。いわゆる「爆弾低気圧」が通過した影響で、海はかなり荒れているようです。
そしてこちらが、対馬行きの船の運航状況。前日は高速船もフェリーも全便欠航。私が乗船する予定の、29日0時05分発【(フェリー)博多→壱岐→対馬・厳原】の運航状況は更新されていませんでした。
沖縄出発前、九州郵船に電話で確認すると、運航決定は出港1時間前とのこと。空港から歩いて『博多港フェリーターミナル』にやって来ましたが、まだ対馬に行くことが出来るのか分からない状況です。
フェリーターミナルに入ると、切符売り場に列が出来ていました。どうやら対馬行きのフェリーは出港するようです。
対馬・厳原(いずはら) までの乗船券をゲットしました!これでやっと、今回の旅は対馬に行くことが確定しました。
私が乗船するフェリーちくしは、博多港を0時5分に出港し、途中壱岐を経由して、翌朝5時前に対馬・厳原港へ到着します。ちなみに、博多港からは22時半にも夜行フェリー「うみてらし」が出ており、そちらを利用すると、翌朝3時半に対馬北部・比田勝港へ到着します。
対馬には日中も高速船やフェリーの運航があり、さらに福岡と長崎からの飛行機も飛んでいるので、旅行者にとってアクセスは比較的いい島と言えるでしょう。
対馬はなぜ長崎県なのか
対馬も壱岐も長崎県ですが、長崎県内と島を結ぶ船の航路はなく、例えば県庁へ行くにしても、福岡県や佐賀県を経由しなければなりません。
飛行機は長崎空港までの直行便がありますが、2019年度の利用者数を比べると、福岡空港を利用している人の方が多いです。こうなると『対馬が長崎県に属している』こと自体に疑問が生じてきます。
この背景にあるのが、廃藩置県前後の地域区分の影響です。まず1871年の廃藩置県で、これまで厳原藩だった対馬は厳原県に、平戸藩だった壱岐は平戸県となりました。しかし、同じ年に再編が行われ、厳原県(対馬)は伊万里県、平戸県(壱岐)は長崎県となったのです。
伊万里県は現在の佐賀県にあたります。対馬が伊万里県の一部となったのは、対馬藩の飛び地が現在の佐賀県基山町・鳥栖市東部・唐津市にあったことが背景にあるようです。対馬が長崎県になったのは1872年のこと。伊万里県→長崎県の経緯は諸説あり、正確なことは不明ですが、『壱岐が長崎県であるから』という説が有力なようです。
フェリーちくしに乗船
フェリーちくしは汽笛もなく、とてもスムーズ(業務的)に博多港を出港。出港してすぐに「揺れての航海になります」という船内放送が流れました。揺れ始める前に、船内を散策します。
私と同い年、1994年に就航した船なので、船内の随所でレトロ感が感じられます。こちらはスロットマシーン。恐らく利用する人はほとんどいませんが、時代の名残として、今後も残ってほしいなと思います。
お手洗いも3つのうち2つが和式。この写真だけでも、古めかしい雰囲気が伝わってきます。
お湯と水、熱いお茶はサービス!お茶が無料で頂ける離島行きの船は珍しいです。もちろん、紙コップも付いてます。
毛布は1枚50円。多くの人が毛布を2枚借りて、敷布団1枚・掛け布団1枚のように使っていました。私はお金がないので1枚も借りません。毛布が無くても寝ることは出来ます。
古い船ですが、船内のWi-Fiはサクサク。Youtubeも快適に見ることが出来ました。
揺れる船内で1泊
フェリーちくしが壱岐に到着するのは朝2時頃、対馬に到着するのは朝5時前です。
2等和室は乗り過ごしを防ぐため、行先別で部屋が分かれています。私は対馬で下船するので「対馬の部屋」へ。
雑魚寝スタイルなので、荷物を持ってデッキで出港を見届け、船内を散策していた私に残されたスペースはここだけ。平日ですがなかなか混雑していました。
もっと広い場所が無いか船内を探していると、「壱岐の部屋」の看板に『対馬行きのお客様も利用されます』と書いているのを発見。こちらはガラガラだったのですぐに移動しました。
空いている代わりに、壱岐へ到着したときに叩き起こされることは不可避です。また、二等和室にコンセントがほとんどないことも少し困りました。
博多港を出港して約2時間で長崎県・壱岐島に到着。船がなかなか揺れたので、あまり寝ることは出来ず。船首が波にぶつかる度に、「どおぉーん」という轟音が船内に響いていました。
寝たり起きたりを繰り返しながら、定刻の朝5時、対馬・厳原港へ到着。入港時間が早いため、7時頃までは下船せずに船内で過ごしてもよいことになっています。
ただし、下船可能な時間は指定されているので、もし朝6時に島で用事がある場合などは、到着直後に下船しなければなりません。私はノープランだったので、揺れない船内で、7時まで仮眠を取ってから対馬に上陸しました。
.
今回はここまで。本日もありがとうございました。
★続きはこちら★
コメント