1周3分!ジープ島の設備と過ごし方 ダイビングをしなくても楽しめる|ミクロネシア旅行記2

旅の思い出

ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は「2016年 ジープ島旅行記」その2をお届けします。

★前回の記事は こちら

歩いて1周3分 サンゴに囲まれた島

日本を出発してから約17時間、ミクロネシア・ジープ島に上陸しました。

ジープ島は隆起したサンゴ礁と、そこに積もったサンゴによって出来た直径35m、1周わずか111m、1周歩いて3分の小さな島です。潮が引いたタイミングで撮影したこちらの写真では、海底のサンゴが露出しています。

波に打ち寄せられたサンゴがやがて砂になり、そこに鳥がやって来て糞を落としたり、ヤシの実が漂着したりすることで、植物や木々が成長してきました。

360度をサンゴの砂浜に囲まれているわけではなく、島の半分は崖のような地形が見られます。

その崖から海を見下ろすと、ちょうど海にヤシの木の影が映っていました。

ヤシの木にはハンモックが掛けられており、ここでお昼寝をすることも出来ます。

2009年にフジテレビで放送された『世界の絶景100選 死ぬまでに見たい100の絶景』という番組で1位に選ばれ、その名が広く知られるようになりました。

だからといって、私のように秘境や絶景目的で訪れる人は少ないそうで、ジープ島を訪れる人の多くはダイビング客。この時は私の他に10数名(全員日本人)が滞在していましたが、私と新婚旅行のご夫婦以外は皆さんダイバーでした。

ジープ島の周辺はトラック環礁と呼ばれ、沈没船が多く、世界でも有数の「レックダイビングスポット(Wreck Diving)」として知られています。沈没船が多い理由は次回。

無人島だったジープ島を宿泊出来るように整備したのが、こちらの吉田宏司さん。吉田さんもダイバーで、世界中の海を渡り歩いた後、1997年にジープ島に移り住みました。

ジープ島の設備をご紹介

今回私はジープ島に2泊します。

島にはコテージが男女別で2棟あり、2つのコテージの間の空間が屋根・テーブル・イスがある共有スペースとなっています。

こちらがコテージの中の様子。皆さんで川の字になって寝ます。発電機があり、日本のコンセントを利用することも出来ます。

外に布団を持ち出して、このイスで寝ることもOK。ヤモリがいる一方で、蚊やハエはほとんどいません

温度計は24度を指しています。扇風機やエアコンはありませんが、常に海風が吹いているので、日陰にいると非常に過ごしやすいです。

こちらはシャワー室。シャワーは1日1回、このバケツ1人1杯と決められています。この水量で足りるのかと思いましたが、やってみると余裕でした。水はそのまま海へ流れるので、シャンプーや石鹸はオーガニックのものを持参するよう求められています。

トイレもそのまま海へ流れます。紙はごみ箱に捨てて、赤いバケツに入った水で流します。

写真右の白いタンクに雨水が貯められています。蛇口が付いているので、ここで手を洗ったり、歯を磨いたりすることが出来ます。飲料水は毎日、対岸のブルーラグーンリゾートホテルから運ばれてきます。

島の設備は以上!あとは人懐っこい犬が数匹放し飼いされているので、犬が苦手な人には少し抵抗が感じられるかもしれません。

日本との時差は+1時間。現地時間でお昼過ぎにジープ島へ上陸し、ダイバーの皆さんは早速海へと出かけましたが、私はとりあえず海風に吹かれのんびりと。吉田さんがジープ島を開拓した話が本になっていたので、それを読んで過ごしていました。

ダイバーの皆さんが戻って来ると、共有スペースのテーブルで吉田さんが調理を始まりました。

切った果実とワインとオレンジジュースを混ぜます。

完成したのは、ウェルカムドリンク「サングリア」。小さな南の島で、ワイン片手に海を眺めてのんびり過ごす… 21歳男子大学生、至福の時です。

ダイビングをしなくても楽しめる

夕焼けの時間が近づいてきました。

赤く焼けた空の色が海に反射し、幻想的な景色が広が…

りませんでした。残念ながら、雲が空を埋め尽くし、その切れ間から一瞬太陽が見える程度。

そして強めの雨が降ってきました。しかし、雨水が生活用水となっているジープ島にとっては「恵みの雨」です。

しばらくすると雨は止み、この日は特別に吉田さんのサービスでBBQが開催されました。普段吉田さんはブルーラグーンリゾートホテルの1室に住んでおり、ジープ島に泊まることは年数回しかないそうです。

BBQで焼いた肉を屋根の下でいただきます。瓶ビールは島に渡る前、ホテルの売店で購入したものです。

食事をしながら宿泊者同士で自己紹介タイム。若いノンダイバーが1人で(しかも初めての海外旅行で)訪れることはかなり珍しかったようです。世界中の海に潜っている人もちらほらといる場で、次の旅行先としておすすめされたのが小笠原諸島

「小笠原諸島に行かないで、日本中巡ったって言わないよ」と言われ、私はジープ島の半年後に小笠原諸島へ上陸。そして見事、小笠原にハマったのでした。

■ 参考:小笠原諸島ってどんな場所

食事とおしゃべりをしていたら、月が消え、星を楽しむことが出来る時間になりました。

風が吹いているので、常夏の南の島といえど、2月の夜の外はなかなか冷えます。布団と枕を外へ持ち出し、ベンチで横になって自然のプラネタリウムを観賞します。

満点の星空が広がってましたが、私の安いデジカメで星空を撮影するのは至難の業。日本では波照間島や母島など、一部の南の島でしか見ることが出来ない「南十字星」も確認することが出来ました。

そして、この日はこのまま外で眠りました。これほどの贅沢はない…と言いたいところでしたが、海風の影響で思ったよりも寒く、結局途中からはコテージの中へ避難。

滞在2日目の朝、外の明るさで目が覚めましたが、日本時間ではまだ5時。

二度寝するのも勿体ないので、コーヒーを淹れて、ハンモックに揺られ、太陽が水平線から昇る瞬間を待ちます。

しかし、水平線の先が曇っていたので、いつの間にか太陽は高い場所まで昇っていました。

皆さん揃ったので朝食。メニューはパンと前日のBBQの余りと卵です。

足元では犬たちがおこぼれを待っています(笑)ただ、テーブルの上に乗っかたりするような素振りは見せず、とてもいい子たちです。

この日は皆さん一緒に、ボートでジープ島周辺の海を探検することになったので、出発の前に現地スタッフの柴崎さんから説明を受けます。

そしていざ海へ!このツアーで私は、トラック環礁の海の豊かさだけでなく、日本やミクロネシアの歴史を知ることとなります。とてもいいツアーでした。

.

今回はここまで。本日もありがとうございました。

★続きはこちら★

コメント

タイトルとURLをコピーしました