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今回は「2018年 新島・式根島旅行記」その3をお届けします。
★前回の記事は こちら ★
式根島(新島村)を半日で一周!歩いて観光する
2018年12月17日、この日は新島から式根島へ渡ります。
新島から式根島へは、1日3便運航している連絡船「にしき」を利用。片道料金は430円です。式根島から新島にやってくる朝一番の船には、新島高校へ通う高校生が多く乗船していました。
式根島は新島村に属しており、約500人が暮らしています。中学校までは島内にありますが、高校は島外へ通わなければなりません。
こちらは式根島にある「まいまいず井戸」。式根島に人が住み始めたのは1886年(明治時代)。3年ほどかけてこの井戸を完成させて水を確保し、ここを中心に集落が広がっていったそうです。それまでの式根島は、新島住民が魚介類や野草といった生活の糧を得るための場所でした。
この日は朝から雨。式根島に到着したのは朝8時過ぎですが、港からそのまま宿へチェックイン。宿で雨が止むのを待っていました。
雨はお昼前に止みました。レンタサイクルもありますが、式根島はアップダウンが多く、また一周7kmしかないので、今回は歩いて島を1周し、式根島を観光します。
■ 参考:1回目の式根島旅行記
島の東側 伊豆諸島の島々が見える
石白川海水浴場は式根島最大のビーチ。こちらのビーチも新島と同様に砂が白いです。理由は新島と同じく、コーガ石の影響で石英が多く含まれているからです。
こちらは石白川海水浴場から上り坂を歩いた先にあるぐんじ山展望台の景色。この日はうっすら三宅島が見えていました。
■ 参考:2018年 三宅島旅行記
式根島の東端・ぐんじ山展望台のそばにある小の口公園。ここにはコーガ石で作られたザトウクジラのモニュメントが置かれています。また、海までの遊歩道も整備されているので、下りてみると…
新島の白ママ断層が見えました。ちなみに、新島と式根島には「陸続きだった説」もあります。Wikipediaによると「江戸時代の元禄大地震による大津波で、それまで陸続きだった島が分断された」という話が、明治時代になって急に出てきたそうで、新島村はこの説を否定しています。
歩いているうちに青空が出てきました。利島と伊豆大島も見えています。
こちらは式根島養殖場。シマアジやマダイといった高級魚が、新鮮な海水が出入りするこの場所で養殖されており、通販で購入することも出来ます。
■ 購入サイトは こちら
島の北側 絶景スポット 泊海水浴場
島の北側へやってきました。
こちらは港の近くにある泊神社。鳥居の両側にあるソテツが、南の島っぽさを演出しています。
伊豆七島の開祖神・事代主命の后神にあたる久爾都比畔命が祀られているそうです。
式根島を代表する絶景スポット「泊海水浴場」に到着しました。オフシーズンなので完全なプライベートビーチ状態です。
ビーチに座ってのんびり過ごしたいところですが、風が強くなってきて寒かったので、写真を撮るだけ。海面を見ても波が立っています。
島の西側 絶景スポット 神引展望台と唐人津城
泊海水浴場の次は、島の西にある式根島で一番の絶景スポットへ。
神引展望台にやって来ました。すでに太陽が傾いて若干暗くなっていますが、それでも綺麗な景色。入り江が複雑に入り組んだ、いわゆる「リアス式海岸」の地形です。
この景色は【新東京百景】にも選ばれており、遠くには富士山の山頂部が見えています。
海とは反対方面の景色はこんな感じ。一面、緑の森が広がります。伊能忠敬が測量の基点とした三角点もあるそうですが、看板などはなかったので見つけられず…
神引展望台があるのは、神引山(標高99m)の山頂。港からここまでは道が整備されているので、気軽に訪れることが出来ます。
そして、神引展望台からさらにその先へ。
岩の道をしばらく歩いた先に現れるのが唐人津城(とうじんづしろ)です。「唐人」は地名、「津城」には『人や魚が集まる場所』という意味があるそうで、ここにお城がある(あった)というわけではありません。
「荒涼とした」という表現が、ぴったりそのまま当てはまるような景色。ゴツゴツと岩がそこら中に転がっていますが、これらの石は軽く、色も白っぽいので、【コーガ石】であると思われます。春先には、この場所でツツジも咲くそうです。
島の南側 温泉巡り
式根島一周までもう少しです。
式根島の南部には天然温泉が点在しているので、それらを順番に巡っていきます。
まずは地鉈温泉。階段を下りた先の海沿いに温泉があります。
地鉈温泉の湯加減は、階段を下りる手前、道路沿いにある「湯加減の穴」に手を入れて確認することが出来ます。穴に手を入れると、じんわりとした温かさが感じられました。
温泉はこんな感じ。水着は必要ですが、無料でいつでも入ることが出来ます。神経痛や冷え症に効果があり、別名「内科の湯」とも呼ばれているそうです。この日は波が温泉に入り込んで、お湯に浸かれる状況ではありませんでした。
続いては足付温泉。地鉈温泉が「内科の湯」と言われるのに対して、こちらは切り傷、アトピー皮膚炎などに効果があることから「外科の湯」と呼ばれています。こちらもぬるくなっており、お湯に浸かることは出来ず。
最後は松が下雅湯。泉質は地鉈温泉と同じです。こちらは先の2つの温泉とは異なり、綺麗に整備され、湯加減もちょうどよかったです。地元の方も入浴されていました。
ということで、暗くなる前に、式根島を歩いて1周することが出来ました。写真は軒先に吊るされていたウツボの皮?強い風に吹かれ揺れていました。果たしてこの風で、帰りのさるびあ丸は欠航にならないか… 一抹の不安を抱えながら、翌日を迎えることとなりました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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