開国の地・伊豆下田を歩いて観光!東京から日帰り お得に旅する方法もご紹介|2023 旅行記1

静岡県

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今回は「開国の歴史を辿る旅 ~2023年 下田編~」その1をお届けします。

東京から日帰りで伊豆下田へ

2023年7月15日の朝7時前、東京駅にやって来ました。

この日の目的地は伊豆半島の南端に位置する下田。東京駅から東海道線~伊東線~伊豆急行線の普通列車を乗り継いで、伊豆急下田駅を目指します。しかし、東京駅から伊豆急下田駅の運賃は往復8,000円と、安くはありません。

お得に旅する方法

少しでもお得に旅をするため、今回は少々特殊な切符の買い方をしました。まず、東京駅から利用するのは「休日おでかけパス」。この切符を使うと、東京駅ー小田原駅間の往復運賃が2,720円となります。

小田原駅から伊東駅までは普通乗車券を利用。この区間の往復運賃は1,360円です。そして、伊東駅から「伊豆満喫フリーきっぷ」を利用すると、伊東駅ー伊豆急下田駅間の往復運賃が2,000円となります。

2025年現在、伊豆満喫フリーきっぷは3,000円に値上げされています。

東京駅ー伊豆急下田駅間の運賃を整理すると以下の通り(2025年現在)。

  • 東京駅↔伊豆急下田駅の普通運賃【往復】:8,000円
  • 休日おでかけパス:2,720円
  • 小田原駅↔伊東駅の普通運賃【往復】:1,360円
  • 伊豆満喫フリーきっぷ:3,000円

東京駅から伊豆急下田駅へ向かう場合、「休日おでかけパス」「小田原駅↔伊東駅の普通乗車券」「伊豆満喫フリーきっぷ」を組み合わせると、通常よりも920円安くなるのです。

ただし、伊豆満喫フリーきっぷを購入することが出来るのは、伊東駅・伊東市観光案内所・伊豆高原駅・伊豆熱川駅・伊豆稲取駅・河津駅・伊豆急下田駅だけ。ということで、熱海駅から伊豆急下田行きの列車に乗車しましたが…

9時半頃、伊東駅で途中下車。

一旦改札の外に出て、伊豆満喫フリーきっぷをゲット。

再び列車に乗り、伊豆急下田駅を目指します。

列車の窓に貼られていた案内によると、晴れていると、片瀬白田駅ー伊豆稲取駅間の車窓から伊豆諸島の島々が見えるそうです。

曇っていましたが、うっすらと伊豆大島の島影が見えました。

伊豆急下田駅に到着したのは11時頃。伊東駅での途中下車もあったので、東京駅からは約5時間かかりました。

開国の地・下田を歩いて観光

今回のテーマは「開国の歴史を辿る旅」。これから夕方5時頃までの約6時間、開国の地・下田を歩いて観光します。

下田が「開国の地」と呼ばれるのは、江戸幕府による鎖国体制が続いていた1854年、アメリカのペリー艦隊が黒船を率いてこの地に来航したことで、日本が開国へと向かうきっかけとなったから。駅前には、ペリーさんが乗っていたとされる黒船「サスケハナ号」のレプリカも置かれていました。

■ 参考:ペリー来航前後の情勢と猿島

寝姿山の山頂へ

まずは、下田の町を一望出来るという寝姿山の山頂(標高200m)へ。1849年、イギリス軍艦マリーナ号が下田に入港し、海辺一帯の測量を実施したことを受け、江戸幕府は寝姿山に見張所を設け、下田奉行所より数人の役人を派遣。黒船の警戒に当らせたそうです。

■ 参考:1

GoogleMapによると、駅からは歩いて20分ほどのようですが、本当にこの道であっているのでしょうか。

山頂からの景色は「伊豆三景」のひとつにも選ばれており、下田駅からのロープウェイもある観光地です。その割には、すれ違う人や車が全くいません。

GoogleMapの案内では、この辺りから山へ入ることになっていますが、そんな道はありません。

ここにあるのは、「世界最大の隕石」という看板が出ている怪しい建物だけです。どうやらかつて、下田城美術館として運営されていた施設のようですが、現在は廃墟となっています。

下田ロープウェイ

下田ロープウェイのホームページによると、自動車や徒歩では寝姿山の山頂に立ち入ることは出来ず、基本的にはロープウェイを利用するしかないようです。

道の駅 開国下田みなと

ということで、気を取り直してやって来たのは「道の駅 開国下田みなと」。

駅から歩いて15分ほど、下田港の目の前にある道の駅です。

施設内には観光案内所をはじめ、有料の「メカジキミュージアム」、JAや漁協による直売所、お土産屋さん、レストランなどが揃っており、下田観光の拠点とも言えるでしょう。

今回は乗っていません

また、道の駅に隣接する下田港・外ヶ岡桟橋からは、遊覧船「サスケハナ」が出航しています。もちろんこの船は、ペリーが乗ってきた黒船「サスケハナ号」をモチーフにしたもの。湾内を20分で巡るこの遊覧船は、毎日10便以上運航しており、大人1人1,500円で乗船出来ます。

記念撮影用の顔出しパネルもありました。ここに載っている「ペリー」「お吉」「吉田松陰」「ハリス」「プチャーチン」の5名が、開国に関連する下田の歴史を語る上で、重要な人物になりそうです。この5人と下田の関係を簡単にご紹介すると以下の通り。

  • ペリー:1854年3月、サスケハナ号に乗って下田へ来航。
  • ハリス:1856年、日本における初代米国総領事として下田に着任。玉泉寺を日本最初の米国総領事館として開設。
  • お吉:ハリスに3日程度仕えた。
  • プチャーチン:1854年10月、日露和親条約の締結を目的として下田に来航。
  • 吉田松陰:海外渡航をするために、米国ペリー艦隊を追って下田へやって来た。

ペリー艦隊来航記念碑

時刻は13時半を過ぎました。

続いてはいよいよ、ペリー艦隊来航記念碑へと向かいます。

その道中「開国下田紅茶」を味わえる喫茶店を見つけました。かつて下田に滞在していたアメリカ総領事ハリスが、幕府への献上品として紅茶を持参していたことにちなみ、下田は「紅茶伝来の地」とも言われているそうです。

■ 参考:2

道沿いには、漁船がずらりと並び、港町らしい風景が広がっていました。

このあたりは、川端康成の代表作『伊豆の踊子』のラストシーンにも登場した場所で、「別れの汽船のりば跡」という案内板も立っています。

「船員用洗濯場」と書かれた一角もあり、漁業が盛んなのかと思いきや…

…とはいえ、2020年の国勢調査によると、下田市で漁業に従事している人は全体の1.8%にとどまり、現在の主な産業は「宿泊業・飲食サービス業」、つまり観光業が中心となっているようです。

到着したペリー艦隊来航記念碑は、まさに下田を代表する観光スポットのひとつ。この周辺には、開国の歴史にゆかりのある史跡が数多く点在しており、日本でも珍しく、歴史を観光資源として有効に活用している地域と言えるでしょう。次回からは、そんな下田の街を歩きながら、開国前後の日本の歴史にも触れていきます。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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