日本で唯一の砂漠 伊豆大島・裏砂漠は砂漠じゃない?砂漠の定義を調べてみた|2018 旅行記

島旅

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今回は「2018年 伊豆大島旅行記」をお届けします。

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日本で唯一の砂漠 伊豆大島・裏砂漠へ

2018年7月20日、利島(東京都)からさるびあ丸に乗船し約1時間、伊豆大島に到着しました。

利島から見た伊豆大島

伊豆大島は今から数万年前の海底噴火で誕生し、その後も噴火を繰り返しながら成長してきた火山島。大陸と陸続きになったことがない海洋島でもあり、現在は島全体がジオパークに指定されています。

国土地理院地図より

大島では島に住んでいる知人と合流。車に乗せられてやって来たのは、三原山の東一帯に広がる裏砂漠です。国土地理院地図において、日本で唯一「砂漠」と表記されている地として知られています。

「砂漠」と聞いて、一般的にイメージされるのはこのような景色。こちらは鳥取砂丘の写真です。

一方こちらが裏砂漠の景色。地面を覆うのは真っ黒なスコリア(直径2mm以上の火山砕屑物)と火山灰で、砂(2mm未満)ではありません。こうなるとまずは『砂漠とは何か』を確認した方が良さそうです。

砂漠の定義を調べてみた

鳥取大学乾燥地研究センターでは、世界の乾燥地を次の通り区分しています。

このうち極乾燥地域が雨の降らない地域で、人の生活や植物が見られない、いわゆる「砂漠」にあたるそうです。ケッペンの気候区分においても、年間降水量200mm(~250mm)未満の地域はBW気候【砂漠気候】に該当します。

裏砂漠にて

年間降水量に加えて、「降水量より水分の蒸発量が多い地域」を砂漠と定義する場合も多いです。こうした定義に当てはめると、世界で最も大きな砂漠は南極大陸となることはあまり知られていません。

裏砂漠にて

環境省のホームページによると、南極大陸内陸部の降水量は年間約50mmであることから、「白い砂漠」と言われているそうです。土砂漠・岩石砂漠・レキ砂漠など、砂漠にも色々と種類があり、砂ばかりで出来ている砂漠(砂砂漠)は世界の砂漠のうちの20%に過ぎません。

裏砂漠は砂漠じゃない?

鳥取砂丘がある鳥取市の年間降水量は2000mm前後。ゆえに鳥取砂丘は砂漠ではありません

中国山地の岩石が風化作用によって砂となり、千代川を通じて日本海へ流れ出て、沿岸流と波風の影響で陸地へ集積して出来たのが鳥取砂丘。風の影響で砂が動いているため、植物はなかなか育たないそうです。

鳥取砂丘

防砂林が出来た1970年代頃から、徐々に砂の動きが止まり、鳥取砂丘では「草原化」が始まりました。現在は砂丘景観を維持する取り組みが行われていますが、それでも風が当たらず、人も歩かないような場所では緑が広がっています。

伊豆大島も年間降水量は3000mm前後で、砂漠の定義からは外れています。裏砂漠は火山の噴火によって出来た地形のひとつで、地理学的には砂漠ではありません。ちなみに、植物が育たないのは噴火によるマグマと、やはり風の影響が大きいようです。

火山を感じられるスポット

裏砂漠が実は砂漠ではなかったとしても、圧倒的スケールの自然を楽しむことが出来る場所であることは間違いありません。音楽のMVをはじめ、様々な撮影のロケ地にもなっています。

部屋から見えた夕焼け空

この日は裏砂漠を案内していただいた知人の家に1泊させていただきました。

翌日、帰る前にやってきたのは「東京都立大島公園動物園」。ここでの見どころは、溶岩をそのまま生かしたという日本最大級のサル山。火山の島を体験することが出来るスポットのひとつです。

ということで、さらば伊豆大島。最後は紙テープでのお見送りを見ることも出来ました。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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