日帰りで冬の礼文島へ!揺れる?ハートランドフェリー乗船 雪の利尻山を見る|2023 旅行記3

北海道

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今回は「2023年→2024年 年末年始 北海道の旅」その3をお届けします。

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揺れる?ハートランドフェリー・アマポーラ宗谷に乗船

2023年12月30日、日本最北端の地である北海道・稚内市にやって来ました。

稚内からはフェリーに乗船。日本最北端の有人島である礼文島に上陸します。乗船した船はハートランドフェリーアマポーラ宗谷。2020年に就航した比較的新しい船です。

出港前に船内を散策。まずやって来たのは船内売店です。ここではお菓子やパンなどを購入することが出来ます。

船内売店では御船印をゲットしました。

こちらは船内の自動販売機。

その横には電子レンジとポット、水道も備え付けられています。

1等アイランドビューシートはリクライニングチェアの席で、3方向が窓となっているため、展望を楽しむことが出来るそうです。利用するには追加料金がかかります。

ハートランドフェリーのホームページによると、ベビールーム・キッズルームは「フェリー業界初、ポケモンのアローラロコンとロコンがデザイン」されているそうです。

こちらは2等指定席。通常の2等よりも高い運賃が設定されていますが、アマポーラ宗谷では当面の間、2等自由席として開放しているそうで、この日も自由に利用することが出来ました。

通常の2等自由席は雑魚寝スタイルのお部屋となっています。

デッキにやって来ました。デッキにも椅子が設置されています。

船尾に松の木が飾られているのは年末年始ならではのことでしょう。

雪の利尻山を見る

14時10分、アマポーラ宗谷は稚内港を出港しました。礼文島までは1時間55分の船旅です。

フェリーターミナルにあった天気予報によると波の高さは2m~1.5m。そこまで船が揺れる心配は無さそうです。

■ 参考:冬の日本海を行く船旅

出港して間もなく、稚内の観光名所・北防波堤ドームが見えてきました。かつては、あの場所から樺太行きの船が出ていたそうです。

■ 参考:北防波堤ドームと樺太行きの船の歴史

船はしばし宗谷湾を航行。

ノシャップ(野寒布)岬を通過すると宗谷湾から日本海へ。写真からも、少々海面が荒れている様子が分かりますが、船はそれほど揺れていません。

ハートランドフェリーのホームページには、利尻・礼文航路における年間の全便欠航日数が紹介されていました。これによると、欠航率が高まるのは1月で、2022年は22.6%となっています。ただ、毎日運航されていてこの欠航数なので、年間を通じて考えると、就航率が高い航路と言えるでしょう。

そして、利尻島の利尻山(標高1,721m)が見えてきました。日本百名山の中で最北に位置する山です。

北海道の定番土産「白い恋人」のパッケージに描かれている雪山も利尻山。この看板は稚内のフェリーターミナルにあったものです。利尻島には「白い恋人の丘」という観光スポットもあります。

しかし、山頂付近には雲がかかっており、白い恋人のパッケージのような景色は見えず。

そして寒い!デッキは気温ー2℃で海風を浴びるという、なかなか過酷な環境です。

しかも、もうすぐ日没。太陽の日差しがなくなると、冷え込みはいっそう厳しくなります。

綺麗な利尻富士が見えていますが、デッキに出て、写真を撮っているような人は誰もいません。

一応、船内の窓からも利尻富士を見ることは出来ます。

現在地はこんな感じ。この地図だと、宗谷岬よりも礼文島の方が北に位置しているように見えますが、それぞれの緯度は以下の通り。

  • 宗谷岬(稚内市):北緯45度31分
  • 礼文島最北端(スコトン岬):北緯45度28分

ちなみに、日本の最北端は無人島も入れると宗谷岬の西側1kmにある弁天島(周囲50m)で、北方領土を入れると、択捉島のカムイワッカ岬となるそうです。

■ 参考:1

雲の切れ間から青空も見えてきましたが、利尻山の山頂付近は引き続き雲に覆われています。環境省によると、冬に利尻山の山頂が見えることは極めて稀で、標高1000m以上は常に雲に覆われているそうです。

また、冬でも利尻山に登ることは可能だそうですが、先ほどの環境省のページには「冬の利尻登山は、日本海からの強烈な季節風を受け続けることになり、その厳しさは国内屈指と言えます」との記述もありました。気温が−30℃以下にまで下がることもあるようです。

■ 参考:季節風とは

アマポーラ宗谷は定刻の16時05分、礼文島の香深港に到着しました。

礼文島に上陸。ただし、帰りの船は17時05分なので、滞在時間は1時間もありません

アマポーラ宗谷は間もなく利尻島を目指して出港。帰りは利尻島からやって来るサイプリア宗谷に乗船します。

礼文島からも利尻富士は見えますが、やはりその全景を見ることは出来ませんでした。

冬の礼文島を日帰りで観光

礼文島は南北約30㎞、東西約8㎞の細長い島で、島の周囲は72kmもあります。当然、1時間で島を1周することは出来ないので、港周辺を歩いて散策します。

フェリーターミナル目の前にある礼文おみやげセンターは、4店舗中1店舗だけが営業していました。

2023年度

北海道の資料によると、2023年度に礼文島を訪れた人は82,800人。6月と7月は2万人以上が訪れている一方で、12月は400人しかいなかったようです。この数はあくまで「入込総数」なので、観光で12月の礼文島を訪れる人はほとんどいないのでしょう。

礼文島は島全体が「礼文町」に属する1島1町の自治体です。お隣の利尻島は、島の中に「利尻町」と「利尻富士町」という2つの自治体があります。

こちらは、フェリーターミナルから3分ほど歩いた場所にある礼文町総合交流促進施設「礼文島温泉うすゆきの湯」。こちらで一瞬だけ温泉に浸かるのも良さそうですが、今回はもう少し島を歩いてみることにします。

礼文島名物・礼文まんじゅうを販売する「うのず製菓」は電気が点いていたので…

礼文まんじゅうをゲット!

大正時代に創業したというお土産屋・中島商店も電気が点いてました。

せっかくなので、礼文島産の天然昆布を購入。

礼文島のメインストリートともいえるような場所ですが、歩いている人は誰もいません。

香深港から500mほどの場所にある礼文香深郵便局でUターン。これでいいのです。真冬の礼文島は上陸することに意味があります

■ 参考:一瞬だけ鳩間島(沖縄)に上陸

無事香深港に戻ってくることが出来ました。こちらは礼文島のマスコットキャラクター「あつもん」。礼文島の固有種であるレブンアツモリソウにちなんだキャラクターです。

滞在1時間!サイプリア宗谷に乗船

ということで、日帰りで冬の礼文島を観光しました。

稚内行きのフェリーが出港するのは17時05分。

香深港フェリーターミナルは綺麗な施設で、「寿し処武ちゃん」というお店もあります。

さらば礼文島。次こそは夏に、もう少し長い時間滞在したいと思います。

帰りの船は利尻島からやって来たサイプリア宗谷。2008年に就航した船です。

船内は落ち着いた雰囲気で、高級感も感じられます。

共有スペースのソファもこんな感じ。絵画が掲載されている離島航路の定期船はあまり見たことがありません。

こちらが船内売店。少々レトロな雰囲気も感じられます。

こちらは2等優先席。

2等椅子席は全席自由席です。

そしてこちらが2等和室。

2等和室にもゴージャスな花が置かれていました。

他にも1等和室・1等ラウンジ席・特別室が設けられていますが、この日は予約がなかったのか閉鎖されていました。

そして17時05分、サイプリア宗谷は礼文島・香深港を出港。稚内までは1時間55分の船旅です。

帰りもそれほど揺れず、稚内には定刻通り到着しました。この日は稚内のドーミーインに1泊。翌日は大晦日の宗谷岬に行ってみます。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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