夕方から電車とバスで鳥取観光!宿場町・智頭~鳥取砂丘~国道29号線|2024 旅行記 後編

鳥取県

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今回は「2024年 1泊2日 鳥取旅行記」後編をお届けします。

★前編は こちら

夕方から電車とバスで鳥取観光

2024年3月30日の15時、東京から新幹線・東海道本線・山陽本線・智頭急行を乗り継いで、鳥取県の智頭駅にやって来ました。

駅のホームには「みどりの風が吹く”疎開”のまち智頭町」という看板が出ています。これは戦時中、智頭町へ疎開した人が多かったというわけではなく、自然災害に被災した地から「疎開」する場所を提供する「疎開保険」という、智頭町が全国で初めて導入した制度が由来のようです。

林業が盛んな宿場町 智頭

次の列車が出発するまで約1時間、駅周辺を歩いて散策します。こちらは智頭町役場

2020年 国勢調査

2020年の国勢調査によると、智頭町の人口は6,427人。町民のおよそ4分の1が製造業に従事しています。

そして、智頭町における「智頭」の読み方は「ちづ」。智頭急行や智頭駅の「智頭」は「ちず」と読みます。

アルファベット表記では、どちらも「Chizu」。また、マンホールと道路標識には木の絵が描かれています。智頭町内には樹齢約400年の「慶長杉」と呼ばれる人工林が残り、吉野(奈良県)・北山(京都府)に並ぶ歴史ある林業地として、全国的にも知られているそうです。

智頭町の資料によると、町内の総土地面積に占める林野の割合は93%。そのうち83.2%が民有林となっています。江戸時代から植林が行われきたことに加え、全国有数の人工林育成の最適地域であり、町をあげて地場産業の振興に取り組んできたことから、人工林率は78.6%にもなるそうです。

智頭町には「杉神社」という、杉の精霊を祀る全国でも類をみない神社もあります。

こちらは「智頭宿」という名の交差点。江戸時代、地図は参勤交代で江戸へ向かう鳥取藩が最初に宿泊した地であり、藩内でも最大の宿場町として栄えたと伝えられています。

地図を見ると、千代川・土師川・新見川の三河川が合流する地点に位置しており、古くからこの地域は人や物の往来を支える要衝だったのでしょう。

当時は藩主の宿泊や休憩の場となる御茶屋をはじめ、奉行所や制札場などが設けられ、今もその名残が町並みに息づいています。

電車と路線バスで鳥取砂丘へ

16時前、智頭駅に戻って来ました。

15時56分のJR因美線「鳥取行」に乗車。因幡(因)と美作(美)という旧国名が由来となっている路線です。ここから先はJR線なので、青春18きっぷを利用することが出来ます。

智頭ではタルマーリーというパン屋さんに立ち寄り、地ビールをゲットしました。

16時49分、鳥取駅に到着。この日の日没は18時23分なので、もう少し観光する時間があります。

ということで、鳥取の観光といえば、やっぱり「鳥取砂丘」です。鳥取駅前(0番乗り場)から17時30分発の路線バス『鳥取砂丘線』に乗車。

バスの床は砂だらけになっていました。鳥取砂丘を観光した人の靴底から落ちた砂でしょう。なお、日没間近ということもあり、このバスの乗客は我々だけです。

鳥取駅から約20分で到着。運賃は380円でした。バスには砂地を好むポケモン「サンド」がラッピングされています。サンドとアローラサンドは「とっとりふるさと大使」として活躍しているそうです。

そしてこちらが夕方の鳥取砂丘。海に沈む夕陽を期待していましたが、雲が多く、その景色を見るのは難しそうです。

鳥取砂丘での滞在時間は、鳥取駅行きの最終バスが出る18時30分までの約40分間。向こう側の丘(馬の背)までは約400m離れています。往復で800m、かつ普通の靴で砂の上を歩くのは結構大変なので、この辺りで引き返すことに。

ちなみに、鳥取砂丘は智頭町にある沖ノ山(標高1,319m)を源流とする千代川が運んだ山地からの土砂のうち、比較的細かな砂粒が潮流と風の影響を受けて形成された地形です。砂漠ではありません。

■参考:鳥取砂丘が砂漠ではない理由

砂丘への落書きは「日本一の鳥取砂丘を守り育てる条例」で禁止されています。落書きが禁止されている明確な理由は不明ですが、「許せる落書き(芸術的・小さい)」と「許せない落書き(広告的・巨大)」の線引きが難しいのでしょう。

鳥取砂丘は山陰海岸国立公園に指定されているので、景観の維持は最低限必要なことでもあります。

これにて鳥取砂丘の観光は終了。18時30分発の最終バスで鳥取駅に戻ります。そして、このバスの乗客も私たちだけです。

国道29号線を歩く

鳥取駅に到着した後、この日最後に訪れるのは国道29号線です。

今回弾丸で鳥取県を訪れた理由は、昨年からスタートした【毎年年齢と同じ数字の国道を歩く】という目標を達成するため。鳥取駅から5kmほど離れた場所にある「国道29号線の終点」までタクシーで移動します。

■参考:国道28号線を歩く旅

タクシーはなぜか遠回りされながらも、無事に国道29号線のおにぎり標識を見つけることが出来ました。

国道29号線は姫路市を起点に宍栗市・若桜町・八頭町等を経由し鳥取市に至る、全長約118kmの路線です。古くは「因幡街道」と呼ばれ、2024年11月には、国道29号線を舞台にした「ルート29」という映画も公開されています。

そんな国道29号線を少しだけ歩いて時刻は20時半を過ぎました。湖山駅から列車で鳥取駅に戻り、この日は駅近くの宿で1泊。

高速バスで鳥取から三ノ宮へ

翌朝は朝6時半から移動開始。青春18きっぷを利用し、1日かけて東京へと戻ります。

ただ、まずは高速バスで三ノ宮まで移動。このバスは基本的に事前予約制かつ満席の案内がされていましたが、窓口で確認すると、空席が出たので乗車出来ることとなりました。

そんなわけで、運よく6時40分発の「三ノ宮・なんば行」に乗車。なお、智頭急行の特急列車(スーパーはくと)で三ノ宮まで移動する場合と比べると、次のようになります(2025年10月現在)。

  • 高速バス 鳥取駅発 6時40分→三宮バスターミナル着 9時21分 料金:3,900円
  • 特急列車 鳥取駅発 6時36分→三ノ宮駅着 9時00分 料金:6,850円

高速バスを利用すると約20分プラスでかかりますが、3,000円近く節約することが出来るのです。車内は3列シート。各席にコンセントがあることに加えて、トイレも備わっています。

鳥取から三ノ宮まではおよそ2時間40分。途中1回の休憩を挟みつつ、快適に移動出来ました。

バスは15分ほど遅れて三ノ宮駅前に到着。この高速バスは、朝5時台から20時まで、1時間に1~2本の頻度で運行されています。それでも智頭急行が黒字ということは、それだけ鳥取県と神戸・大阪の移動には需要があるということでしょう。

ここからは青春18きっぷを利用し、ひたすら普通電車を乗り継ぎ東京へ。9時半に三ノ宮駅を出発すると、東京駅に到着するのは寄り道をしなくても20時前となります。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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