日本一天気がいい場所は?年間の降水量と日照時間のランキング|観光アイデアノート vol.32

観光アイデアノート

以前の記事で、甲府盆地が「年間の降水量が少なく、日照時間が長い地域」であることをご紹介しました。甲府市の年間日照時間の平年値は2225.8時間。それを上回る地点が山口県周防大島町の「安下庄」で、2256.1時間を記録しています。ここで浮かぶのが「もしかすると周防大島は日本で最も天気がいい場所なのではないか?」という疑問です。そこで今回は、気象庁のデータをもとに【日本一天気がいい場所】について考察しました。

■参考:周防大島旅行記

年間の降水量と日照時間を分析

天気がいいことを数値的に証明するため、本記事では「天気がいい」を以下のように定義します。

天気がいい=晴れている=「雨(降水量)が少ない」かつ「日照時間が長い」

例:宗谷岬の気象データを調べる場合

全国各地の降水量や日照時間は、気象庁のホームページにある「過去の気象データ検索」から確認できます。各都道府県(北海道は支庁別)を選択し、地点を指定すると、降水量や日照時間の平年値が表示される仕組みです。また、過去の気象データでは、日照時間と降水量が、以下のように定義されています。

  • 降水量:降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の水の深さ
    ※雪が降った場合は、雪を雨量計で溶かして降水量として観測
  • 日照時間(年間):直射日光が地表を照射した時間の年間の合計
    気象庁は日照を「直達日射量が0.12kW/㎡以上」として定義している。
ChatGPT

ちなみに、ChatGPTでは、気象庁の「過去の気象データ検索」を、元に平年値を全観測所から抽出して、降水量と日照時間のランキングを作成することは技術的に不可能とのこと。

Gemini

一方こちらはGemini。ランキングは出てきましたが、気象庁のデータを確認すると、1位:えびの(宮崎県)の年間降水量(平年値)は4625.0mm。2位:屋久島(鹿児島県)は4651.7mmと数字に誤差があり、ランキングの正確性は怪しいです。

気象庁のデータをひとつずつ開いてエクセルにコピペ

そこで、全観測地点をひとつずつ開いてデータを収集し、降水量と日照時間の平年値をExcelに整理してランキング化しました。なお、すべての地点で両データが揃っているわけではなく、分析対象は降水量と日照時間がともに取得できた824地点です。

★全824地点のデータはこちら(Google スプレッドシート)

年間の降水量ランキング

まずは年間の降水量が少ない場所から。

トップ10はすべて北海道、うち8地点がオホーツク総合振興局管内という結果になりました。オホーツク地域で降水量が少ない理由は以下の通り。

  • 明確な梅雨が無い
  • 台風の影響を受けにくい
  • 冬型の気圧配置の影響を受けにくい=雪も少なめ

一方で、降水量が最も多い場所は屋久島(鹿児島)でした。さらに、「尾之間(鹿児島県)」は屋久島南部の観測地点、「中之島」は屋久島の南方にある島なので、屋久島周辺の雨の多さが際立っているといえるでしょう。

■参考:屋久島で雨が多い理由

年間の日照時間ランキング

続いて、年間の日照時間が長い場所がこちら。

1位は日本最東端の島・南鳥島(小笠原諸島)でした。一般の人が訪れることの出来る場所では、兵庫県の離島・家島がトップで、周防大島の「安下庄」は日本で6番目に日照時間が長い場所であると分かりました。

一方で、日照時間が最も短い場所は脚折(山形県)でした。雪の多そうな北海道・北日本の日本海側が上位に並ぶ中で、中之島(鹿児島県)がランクインしているのは、それだけ雨や曇りの日が多いということでしょう。

■参考:中之島上陸記

日本一天気がいい場所は?

今回は「(降水量ランキングの順位)+(日照時間ランキングの順位)÷2」の数値から、日本一天気がいい場所を決定します。数値が低い場所ほど、天気がいいであろうという考察です。

その結果、1位は上田(長野県)となり、さらにトップ10のうち7地点が長野県・山梨県となりました。やはり、周囲を山に囲まれた両地域は、雲の影響を受けにくいようです。また、最初に日本一天気がいいと予想していた周防大島は144位でした。

一方で、最も天気が悪い場所は、やはり中之島となりました。また、トップ10のうち6地点が新潟県・山形県となっている他、奄美大島の名瀬や八丈島が含まれている点も興味深いです。

■参考:名瀬の気候について

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