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今回は2018年「飛島・粟島旅行記」最終回をお届けします。
これまでの旅の思い出を振り返るシリーズです。
★前回の記事★
村上駅から岩船港へ
前日は山形県の島・飛島に上陸し、この日は新潟県の島・粟島に上陸します。

スタートは村上駅から。

まずは電車に乗って、1駅お隣の駅・岩船町へ移動。
所要時間4分、料金は190円です。
岩船町駅から、粟島行きの船が出る岩船港までは約3km、40分ほど歩きます。
駅からはバスもあるようですが、本数は1日2、3便。
乗り合いタクシーを利用するのが、一般的なようです。

軒先に鮭が吊るされていました。
鮭は村上の特産品で、古くから村上では、鮭と密着した生活が営まれており、100種類以上の鮭料理があるとも言われています。
1人当たりの鮭の年間消費量も日本一です。

岩船港に到着しました。
今にも雨が降りそうな天気ですが、粟島も歩いて1周する予定なので、雨に降られると非常に困ります。
フェリー乗船!粟島に上陸

粟島に向かうフェリーは1日1、2往復。
また、高速船の運航もあります。

粟島までは1時間半の船旅。
デッキには、自由に使える茣蓙が置かれていたので、それを敷いて、船からの景色を楽しんでいました。
ちなみに、高速船の場合、55分で島に着くことが出来ます。

定刻通り、粟島の港に入港しました。
何となく、小笠原諸島・父島の二見港と雰囲気が似ています。

時刻は正午、粟島に上陸です。
計画段階では、粟島に1泊する予定でした。
「おむすびの家」というゲストハウスがあり、そこに泊まってみたかったのですが、電話をしたときにはすでに予約がいっぱい。
それで今回は日帰りの滞在となります。
約3時間の滞在時間で、歩いて島を1周します。
粟島の1周は約20km、グーグルマップを見ると4時間かかるようなので、相当急ぐ必要があります。

その前に、まずは港の前にある観光協会でパンフレットをゲット。こちらで、アシスト付きの自転車を借りることも出来ますが、今回は歩きます。
島の缶バッチが出てくるガチャガチャもありました。
粟島を歩いて1周する
新潟の島といえば「佐渡島」が有名ですが、佐渡島の横に浮かぶ小さな島・粟島のことは、あまり知られていません。

集落を離れると、さっそく土砂崩れの景色。
ワイルドな自然が感じられます。

レトロな壁画は、今からおよそ20年前に書かれたようです。

粟島には、港周辺の内浦と、島の西にある釜谷という、2つ集落に約350人が暮らしています。
島全体が粟島浦村に属しており、島の人口=村の人口、日本で4番目に人口が少ない市町です。

坂道を登っていきます。
アップダウンが激しいので、歩くのはなかなか大変ですが、時間内に島を1周出来るでしょうか。
もう人が住んでいる面影はなく、海の青と山の緑、それしかありません。

海の向こう側には、うっすらと本州の影がみえています。
晴れていればもっときれいな景色が…
と思いつつも、私には「島1周する」という目標があったので黙々と歩き続けます。
激しいアップダウンが行く手を拒む

港を出発してから約30分、島の最北部付近までやってきました。
案内看板に書かれている距離を参考にすると、ここまで約3.5km。30分で3.5kmということは1時間で7km、3時間で21km歩ける計算になります。
というわけで、先を急ぎます。

が、それを阻むかのようなアップダウン。
粟島の最高点は、標高265mの小柴山なので、それほど高さはありませんが、自転車で巡るのは大変そうです。

家がないので、お店などもありませんが、道端にお手洗いはありました。
バイオトイレといって、水を使わず、大小便を微生物の働きによって土に戻すという仕組みのお手洗い。便座を開けると、水の代わりに、オガ屑が入っています。
このように、お手洗いはあるものの、自動販売機はないので、島を1周する際は、飲み物は用意しておくのがおすすめです。

内浦というのが、出発地である港方面。
釜谷というのが、島の南端にある集落。
船の出港までは残り1時間半。
1周することが出来るかどうか、少し雲行きが怪しくなってきました。

土砂崩れが発生していました。
しかし、どけられていないということは、人もほとんど通らないのでしょうか。
私も歩き始めてからここまで、誰一人ともすれ違っていません。

大自然を感じる見事な景観です。
街灯もないので、夜は星が綺麗なことでしょう。
歩いて1周は出来ず、バスで港へ。さらば粟島
船に間に合わない可能性が出てきました。
この日の夜の深夜バスで、新潟から東京へ戻り、翌日はそのまま仕事なので、船に遅れてしまうのはマズいです。

結局、釜谷の集落に着く前に、たまたまやってきたバスに乗りました。
途中は歩きだけでなく、走ることもあったので、もうくたくたです。

15時半、粟島を出港しました。
漁船の旗が並び、なかなかいい出港の光景です。
今度は泊まりで来たいと思います。

帰りも、岩船港から駅までは歩き、電車を乗り継いで、新潟駅までやってきました。
ネットカフェでシャワーを浴びて、深夜バスに乗り、翌朝は東京に着いたら、そのままスーツを着て出社しました。
☀上陸した島☀
No.44 飛島(山形県)
No.45 粟島(新潟県)
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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