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今回は【2020年→2021年 年末年始の旅】その3をお届けします。
★前回の記事★
房総半島沖で朝を迎える
14日間の旅の2日目を、フェリーいしかりの船内で迎えました。

時刻はすでに7時前。
「すでに」というのは、船旅の楽しみのひとつ【朝焼け】の時間を、過ぎてしまっているからです。
現在地を確認すると、どうやら九十九里の沖合を航行しているようです。

甲板に出ると、遠くの水平線と雲の切れ間から、太陽の光が差していました。
朝焼けのことをまったく意識しておらず、目覚ましをかけずに寝てしまい、さらに、海はとても穏やかで、船も揺れず、よく寝ることが出来ました。

まるで、海上に雪山が現れたような、雲が不思議な焼け方をしています。
こうした景色を見ることが出来るのも、船旅の楽しみのひとつです。

水平線の先に、房総半島が見えました。
思えば、首都圏にはしばらく上陸していません。今回は洋上から首都圏を眺めていますが、前回は飛行機の上からでした。
今回の旅でも、首都圏に立ち寄る予定はありません。

朝焼けの時間が終わると虹が出てきました。
このとき甲板に出ていたのは私だけだったので、ラッキーでした。

陸地がかなり近くに見えます。
ここが恐らく、関東平野の最東端・銚子のあたりです。
そして、いつの間にか時刻は8時を過ぎており、甲板に出てから1時間が経っています。それほど寒くなく、風もなかったので、じっくりと景色を楽しむことが出来ました。

ちなみに、二等和室の部屋にも窓が付いているので、外の景色を見ることが出来ます。
船内で食べる朝食
続いては、朝食です。

レストランはバイキング形式で、メニューも充実していますが、朝ごはんに1,100円は、ちょっと高め。

YACHT CLUBという軽食屋さんもあります。
こちらには、レストランよりもお手頃な、モーニングセットがあります。
「せっかくだしな」とは思いますが…

結局、この日の朝食はこちら。
GoTo商品券1,000円分を使って売店で購入した、お土産のお菓子たち。
カップ麺は、この日の夕食に食べる分です。

宮城名物・ずんだを使った饅頭と、北海道のミルククッキー。

さらに、二等和室の部屋で、向かいにいたおっちゃんから鹿児島の「丸ぼうろ」と野菜ジュースもいただきました。
丸ぼうろは、カステラをルーツにした、九州の和菓子です。

ロケーション的にはこんな感じ。
海見ながら、パソコンで作業しながら、全国の名産品お菓子をつまみながら…
船内は静かで、最高に穏やかな環境です。

朝9時を過ぎ、フェリーいしかりは、茨城県沖を航行しています。

甲板に出ると筑波山が見えました。
このように、陸に近い場所を航行しているので、船内でも、場所によって電波が入るようで、電話をしている人もいました。
船内Wi-fiは、故障で利用することが出来ませんでしたが、通話が出来るということは、恐らく、ポケットWi-fiも使うことが出来ます。

シアタールームでは、前日の夜とは違う映画が上映されていました。
昼食はバイキングでプチ贅沢
しばらくパソコン作業をしているうちに、お昼の時間になりました。

料金は1,100円なので、ランチバイキングにしては比較的安い方です。
しかし旅はまだ2日目。
これから各地でこうした誘惑がやってくるはずです。ここで負けたら今後も誘惑に勝てないかもしれませ…

はい、誘惑に負けました。
昼食はバイキングにします。
名古屋から北海道・苫小牧まで太平洋フェリーを利用する場合、朝食と夕食は2回、船内で食べることになりますが、昼食は1回だけです。

コロナ対策もばっちり。
ひとりひとり、マスクとビニール手袋着用して、料理を皿に取っていきます。

サラダバーもあります。
貧乏旅をしていると、栄養が偏りがちなので、野菜を食べることが出来るのは貴重です。

料理には、寄港地の名物もあったりします。

こんな感じで整いました。左のお茶碗は豚骨ラーメンです。
時間制限がないので、のんびりと昼食を楽しみ、さらに、昼食の後はお風呂に入るという、贅沢すぎる時間を過ごしました。
フェリーいしかりと原発、東日本大震災
午後は、船から見える景色で、見逃せないポイントがありました。

それは福島の原発です。
乗船前は、陸が見えるような場所を航行するとは思っていなかったので、意識していませんでしたが、太平洋フェリーからは原発が見えます。

こちらが、廃炉作業が進む、福島第一原子力発電所です。
私は、2019年の年末にも、常磐線の代行バスですぐそばを通過しており、図らずも2年連続で、原発のそばを通過することとなりました。
★2019年 常磐線代行バス★
そして、私が乗船しているフェリーいしかりも、東日本大震災と関わりのある船です。

こちらは、船内にあったフェリーいしかりのイラスト。
左下には「2011-3-11」という日付が書かれています。
まさに東日本大震災当日の日付です。

この日は東京で、フェリーいしかりの内覧会があり、その内覧会の後、震災が発生したそうです。

2021年で震災から10年。
もし今、この船に乗っている状況で、当時のような地震と津波が発生したらどうなるのだろう…
そんなことを思いながら、青海原を眺めていました。
フェリーいしかりは穏やかな東北沿岸を航行し、寄港地・仙台へと向かっていきます。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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