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今回は「御船印の旅(名門大洋フェリー編)」その4をお届けします。
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早朝の新門司港から無料バス乗車
前日17時に大阪南港を出港してから12時間半、まだ外は暗い2021年10月6日の朝5時半に、名門大洋フェリーきょうとⅡは北九州・新門司港に接岸しました。朝晩は冷えるかと思いましたが、それほど寒くはありません。
新門司港は北九州の市街地から遠く、周辺には何もありません。
そのため、阪九フェリーと同様、名門大洋フェリーも船の到着に合わせて、門司駅経由小倉駅行きの無料バスを運行しています。
ということで、無料バスで門司駅までやって来ました。門司駅からは関門海峡を渡り、山口県・下関へ。この日の午前中は下関~門司港を観光することにしました。
九州・門司駅から本州・下関駅へ渡る
門司(九州)から下関(本州)までは230円しかかかりません。これまでも何度か関門海峡は通過していますが、列車で通過するのは初めてです。
電車に乗りました。門司駅出発後間もなく、電流が交流から直流に切り替わるため、車内の電気が一度消えます。
通勤・通学の時間ということで、車内は混雑していますが、恐らく毎日この電車に乗っている人ばかり。突然電気が消えても動じる人は誰もいません。電気が付いたら、いよいよ関門トンネルに入ります。
そして約3分で山口県へ。これといった大きな変化もないので、何も知らなければ海の下を通過したことに気が付かないでしょう。
下関駅に到着しました。
この長いホームは寝台特急が走っていた頃の名残で、一昔前の雰囲気が漂っています。
一方、駅前の景色は都会です。平日の朝7時前にも関わらず、歩いている人がまばらな様子は、まさに地方都市を象徴する光景と言えるでしょう。
こちらは海峡ゆめタワー。展望台は高さ143mにもなるそうで、関門海峡はもちろん、瀬戸内海や日本海、九州の山々を見ることが出来るそうです。
市街地から少し歩くと、道路沿いに船が並び、横断歩道を渡ったら船に乗ることが出来るような景色になります。
フグのまち・下関を歩いて観光
まずは駅から歩いて「唐戸市場」へ向かいます。
下関といえばフグが有名ですが、2011年から2015年の5年間、天然ふぐの漁獲量日本一の町は石川県の輪島市です。
下関はフグの漁獲量が全国1位というわけではありません。豊臣秀吉の時代に出された「河豚(フグ)食禁止の令」が、明治時代に解禁され、その解禁のきっかけとなったのが下関の宿だったそうです。
とある下関の宿が、当時の総理大臣・伊藤博文氏にフグを提供。その美味しさに感動した総理が、山口県内に限りフグ食をOKしたことで、全国のフグが集まるようになったのです。
途中で入ったファミリーマートにもフグの商品が並んでいました。
近代捕鯨発祥の地でもある
どうやら下関はフグだけでなく、市のホームページでは「くじらの街」としても紹介されています。
1924年、中部 幾次郎氏が「株式会社林兼商店(後の大洋漁業/現:マルハニチロ株式会社)」を設立。翌年に事業拠点を下関に移しました。そして1936年、日本初の国際捕鯨母船を建造し、南氷洋(南極海)捕鯨を始めたことから、下関が近代捕鯨発祥の地とされているそうです。
こちらは途中の道に置かれていた捕鯨船第二十五利丸モニュメント。捕鯨砲・錨・風向風速計・プロペラが置かれています。
ちなみにこちらも船の錨…と思いましたが、ただのモニュメントのようで、調べても情報が出てきません。周辺には「アンカー(錨)広場」という名前が付けられています。
唐戸市場周辺はフグ一色!
下関駅から30分ほど歩いて、唐戸市場に到着しました。
生産者の方が軒を並べ、訪れる人に直販しているので、色々と話を聞きながら買い物を楽しむことが出来ます。このスタイルの地方卸売市場は全国的にも珍しいそうです。
しかしこの日は、たまたまお休みでした(笑)
市場の周辺は鯨よりも、やっぱりフグ一色。下関のフグ文化を楽しむことが出来ます。
こちらはずらっと並んだフグ提灯。
フグのオブジェも並んでいます。
フグを直売するお土産屋さんも多いです。
フグの刺身を楽しめるセットもありました。
フグを混ぜ込んだお土産のお菓子もあります。
フグ関連のお土産の種類がとにかく豊富です。
続いては唐戸ターミナルから船で巌流島へ渡り、関門海峡を間近に体験したいと思います。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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