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今回は「2011年 夏 青春18切符の旅」の様子・前編をお届けします。
東京から大阪へ 青春18きっぷの旅
2011年8月、夜の東京・新宿駅からスタート。今回は青春18きっぷを利用し、長野(松本)・金沢・福井を経由して大阪まで移動します。
2015年3月末、富山・金沢までが開業した北陸新幹線。2024年春には福井・敦賀まで延伸され、今後は大阪まで繋がる計画があります。2023年現在、日本海沿いを走る北陸本線の直江津ー金沢間は第三セクター(計3社)へ移管され、青春18きっぷでは利用することが出来なくなっています。
今回ご紹介するのは、未来の北陸新幹線の経路を全線JRの路線で行くことの出来た時代の話です。まずは23時53分発のムーンライト信州で松本を経由し、長野県・白馬へ向かいます。
こちらが今はなきムーンライト信州。2018年を最後に運行されていません。
夜行列車ですが横になって寝ることは出来ず、座席に座ったままでの移動です。その代わりお値段は安く、青春18きっぷ1回分に加えて【新宿→立川の乗車券+座席指定券=1,000円くらい】を支払うだけで利用することが出来ました。
寝たり起きたりを繰り返しながら、明るくなる頃には長野県へ。当時はちょうど、NHKの朝ドラの舞台が長野県・安曇野だったので、列車にも広告が掲載されています。
新宿を出発してから約6時間、朝5時半過ぎに白馬(長野県)へ到着。北陸新幹線の場合、東京を出発すると大宮・高崎を経由して長野へ向かいますが、ムーンライト信州は中央線と大糸線経由です。
■ 参考:中央線の歴史について
乗り換えの合間に、駅の近くにあった足湯を利用。
白馬は山の中ですが、ここから日本海沿いへ向かい、この日は福井駅まで移動します。
長野・金沢・福井を経由
白馬駅では大糸線の普通列車に乗車。
終点の南小谷駅で乗り換え。
ムーンライト信州に乗ってきた人たちはほとんど同じ行動を取っていたのでしょう。1両編成の列車は大混雑で、座ることが出来なかったのを覚えています。
車窓に広がるのどかな里山の景色。景色があっという間に過ぎ去ってしまう新幹線では、こうした風情を味わうことは出来ないと言いたいところですが…
日本は360度を海に囲まれており、山地の面積は国土の75%にもなります。こうした景色が日本のスタンダードであるため、風情を感じることが出来るのは、普段都会で過ごしている人だけかもしれません。
新潟県・糸魚川に到着しました。当時はここからがJR西日本管内でしたが、北陸新幹線の金沢駅開業以降は第三セクター路線となり、青春18きっぷ1枚で利用することが出来ない区間となっています。
ついに日本海が見えました。糸魚川から富山までは海沿いを南下。
富山駅に到着。2023年現在、直江津駅から途中の市振駅まではえちごトキめき鉄道日本海ひすいライン、市振駅から富山駅ー高岡駅ー倶利伽羅駅まではあいの風とやま鉄道によって運行されています。
こちらの列車に乗り換えて富山から金沢へ。2023年現在、倶利伽羅駅から金沢駅まではIRいしかわ鉄道による運行です。
2023年現在、北陸新幹線の終点・金沢駅に到着しました。ここまで沿線の観光はほとんどせず、ずっと移動していましたが、それでも時刻は13時過ぎ。新幹線では東京ー金沢間を約2時間半で移動することが出来ます。
未来の北陸新幹線線区間
一方まだ13時過ぎなので、本気を出せばこの日のうちに大阪まで行くことが出来ますが、この日は福井駅の近くに宿を取っていました。
時間に余裕が出来たので、小舞子駅で途中下車。せっかくなので海へ行ってみることにしました。
金沢駅から福井駅間では、この駅が最も海に近いと思われます。
小舞子海岸に到着。日本の渚・百選にも選ばれている海岸で、穏やかな日本海の景色を見ることが出来ます。息抜きに足だけ海入り、駅へ戻りました。
再び列車での移動。車窓から見えたこちらの大きな観音像は、通称「加賀大観音」と呼ばれており、高さは73メートルにもなるそうです。
ということで、この日の目的地・福井駅に到着しました。
この時に泊まった福井青年館ユースホステルは、2012年に閉館となってしまったそうです。
新宿駅を出発してから3日目。この日はまず福井駅から近代型の車両に乗車し敦賀駅へ。
敦賀駅に到着。北陸新幹線は、2024年春に金沢駅から福井駅・敦賀駅まで延伸される計画です。例によって、金沢駅から敦賀駅までの在来線区間は、JR西日本からハピラインふくいという第三セクターに引き継がれるため、青春18きっぷでは利用することが出来なくなります。
敦賀駅からは新快速で一気に大阪へ。
車窓から琵琶湖が見えました。敦賀から大阪までも新幹線で繋がる予定ですが、2022年現在、工事の着工計画も立っていないようで、開通の時期は未定です。
正午過ぎ、ようやく大阪駅に到着!当時は当たり前の景色かつ行動でありますが、新幹線開通後は楽しむことが出来ない旅の様子でした。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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