鹿児島県の最北端はどこか?天草から船とバスで鹿児島県最北端の地・獅子島へ|2024 旅行記2

島旅

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今回は「2024年 鹿児島県の離島を巡る旅」その2をお届けします。

★前回の記事は こちら

鹿児島県最北端の地・獅子島へ

3月10日4時45分、小倉駅(福岡県北九州市)にやって来ました。

駅のそばにある快活CLUBで一夜を過ごし、4時51分発の鹿児島本線「博多行」の始発電車に乗車します。この日の目的地は鹿児島県最北端の地です。

6時15分、博多駅に到着しました。なお、青春18きっぷを利用しているので、しばらく普通列車での移動です。続いては6時21分発の鹿児島本線線快速「荒尾行」に乗車。

7時38分、大牟田駅(福岡県)に到着。大牟田はかつて三池炭鉱で栄えた炭鉱の町。駅にも大きな石炭が置かれていました。

鹿児島県の最北端はどこか

ところで、皆さんは鹿児島県の最北端はどこかご存知でしょうか。

日本で最も面積の大きな都道府県は北海道。新千歳空港駅にある、本州と北海道の大きさを比べるパネルを見ると、その大きさは一目瞭然です。

沖縄県のホームページより

一方、こちらは沖縄県のホームページに掲載されている『那覇市を大阪市の位置に重ねた場合の地図』。沖縄県の面積は全国で44番目ですが、海域を含めると、かなり広い範囲が沖縄県であると示されています。

鹿児島県もまた、海域を含めれば広大な面積を有する県です。鹿児島県のホームページによると、鹿児島県の面積は以下の通り。

  • 面積は約9,189㎢で全国第10位
  • 東京都のおよそ4倍あり、九州の中では一番面積の広い県
  • 有人離島も28ある
  • 離島人口及び離島面積は全国第1位
  • 南北は北緯27度1分から32度18分まで約590kmにわたり,東西は東経128度24分から131度12分まで約272km

ここでは、鹿児島県の最北端が「北緯32度18分」であると示されています。

■ 参考:1

国土地理院地図を一部加工

北緯32度18分の線が通るのは『長島』という、鹿児島本土と橋で繋がった島です。ただ、国土地理院地図を確認すると、『獅子島』という離島の北側に県境の線が書かれています。つまり、ここが本当の鹿児島県最北端の地で、私が目指す場所となります。

快速あまくさ号(バス)に乗車

獅子島行きの船は、天草下島(熊本県)の中田港という場所から出ているので、引き続き中田港を目指して移動します。

大牟田駅からは7時56分発の鹿児島本線「八代行」に乗車。

9時頃、熊本県の宇土駅で電車を降りました。ここからはバスで天草方面に向かいます。

バスが来るまでの時間は、駅から少し離れた場所にあるマックで過ごし…

そして、10時1分発の快速あまくさ号に乗車。なお、このバスは予約することが出来ないので乗車は先着順。さらに、熊本駅が始発のため、混雑状況により乗車出来ない可能性もありました。

無事座ることが出来たので一安心。乗客はそれほどおらず、私の隣に座る人もいませんでした。海の向こうに見えている山は長崎県の雲仙普賢岳です。

天草には大小120余りの島々があります。熊本県宇土半島の三角から天草上島までは、大矢野島・永浦島・大池島・前島を経て5つの橋(天草五橋)で結ばれています。真珠養殖が盛んなことから「天草パールライン」とも呼ばれ、国道266号線・324号線の一部をなし、総延長は17.4kmに及びます。

バスは最初の橋「第一号橋(天門橋)」を通過。天草パールラインが開通したのは1966年。快速あまくさ号は天草五橋が開通した当時から運行されている歴史あるバス路線です。

橋を渡って上陸したのが、熊本県の天草諸島の北端にあり、天草の玄関口になる島である大矢野島(上天草市)。対岸に見えている陸地が九州本土(宇土半島)となります。

こちらは道の駅上天草さんぱーる。見えている建物は天草四郎ミュージアムです。

ここでバスが渋滞にはまってしまいました。しかし、何だか様子がおかしいです。普通の渋滞であれば、ノロノロと進んでいきますが、全く動きません。

バスが第二号橋(大矢野橋)を通過したのは12時15分。定刻よりも1時間15分ほど遅れてしまいました。

第二号橋(大矢野橋)

車内放送もなかったので何事かと思いましたが、ちょうどこの日は天草パールラインマラソン大会が行われており、道路が封鎖されていたのでした。

天草上島から天草下島へ

よりによって、このマラソン大会のキャッチコピーは「遅いあなたが主役です」。この後私は、あまくさ号から別のバスに乗り換えて、獅子島行きの船が出る港へ向かう予定でしたが、果たして…

天草から船とバスで獅子島へ

もともとの計画がこちら。

「天草中央総合病院前」というバス停で79分間の乗り換え時間があったので、まだ中田港行きのバスに間に合う希望はあります。

幸い、2号橋を通過後から、快速あまくさ号は通常のペースを取り戻し、途中のバス停での乗降も無かったので、ギリギリ中田港行きのバスに間に合いました。

バスの車内はこんな感じ。私だけを乗せたバスは山の中を走ります。

13時44分、予定通りに中田港へ到着することが出来ました。

バス停のそばにあるこちらの切符販売所で、13時55分発の獅子島行きの船の乗船券を購入します。

切符販売所には売店も併設されていました。

ここからが今回の本番と言えるでしょう。私のいる中田港は熊本県天草市。船で渡る獅子島は鹿児島県出水郡長島町。つまり、船で県境を越えることとなります。

獅子島行きの船「ロザリオ・カーム」がやって来ました。

船会社の名前は天長フェリー。天草の「天」と長島の「長」が由来となっており、中田港ー獅子島ー諸浦港(鹿児島県長島町)を結んでいます。

両頭型のカーフェリーで、方向転換の必要がない、前後どちらにも運航できる船型です。

ここが鹿児島県の最北端です

13時55分、ロザリオ・カームは中田港を出港しました。

獅子島・片側港までの所要時間は約30分。料金は400円でした。

船内はこんな感じ。

獅子島の周辺は、宇土半島から天草や長島までの島々と九州本島に囲まれた湾(八代海、別名「不知火海」)になっているため、船が揺れる心配もないでしょう。

ついに獅子島が見えてきました。

そしてこの辺りが獅子島最北部のタグイ崎、知られざる鹿児島県の最北部です。

■参考:鹿児島県最南端の地・与論島へ

恐らく私は熊本県から鹿児島県に入りました。

14時半前、獅子島・片側港に到着しました。なお、帰りは鹿児島県の諸浦港ではなく、熊本県の水俣へ向かうので、水俣行の船が出る幣串港まで歩きつつ、島を観光します。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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