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今回は「2023年 鹿児島県三島村 旅行記」その2をお届けします。
★ 前回の記事は こちら ★
1泊2日 黒島(鹿児島県三島村)の旅
2023年5月3日、鹿児島県三島村の黒島・大里港に上陸しました。

時刻は15時前。この日は黒島に1泊しますが、翌朝8時45分のフェリーみしまで竹島へ移動するので、島を観光する時間はそれほどありません。

島の周囲は15.2km。三島村で最も古く大きな島で、最高点は島のほぼ中央部に位置する櫓岳(標高622m)。その周辺に500m級の山岳がそびえています。

島を1周する道路もありますが、レンタサイクルやレンタカーは無いので、移動手段は基本的に徒歩のみ。アップダウンが激しいので、「日没まで」または「日の出から船が出港するまで」に、島を1周することは難しいでしょう。

島にある「大里」と「片泊」という2つの集落は、総延長約9kmの鹿児島県道221号片泊大里港線で結ばれています。

森と水が豊かな島であることから「ミニ屋久島」とも呼ばれ、林道や遊歩道もあるので、登山を楽しむことも出来そうです。
島の人口と産業
そんな黒島の人口は194人。三島村で最も人口が多い島です。

島内には「三島大里学園」「三島片泊学園」という、村立の義務教育学校が2校あります。

こちらが「三島大里学園」の校庭の様子。

フェリーみしまの船内には、三島村各島にある学校の「学校だより」が掲示されていました。

黒島の人口を5歳年齢別に見ると、75歳以上の次に多いのは10歳~14歳となっています。これは、三島村が実施している「しおかぜ留学」という制度によるものです。

産業別の就業者数も、学校関係者と思われる「教育、学習支援業」が最も多くなっています。そして、その次に多いのが「農業、林業」。村のホームページによると、豊富な椎の木を使った「椎茸」が村の特産品として好評を得ている他、他の島と同様、畜産が盛んであるとのこと。

船内に「移住者には、子牛を一頭プレゼント!」というポスターが掲示されているのも、畜産の島ならではのことです。
区長さんの車で島を1周
観光で訪れる人は少ない島ですが、宿泊施設は大里に1軒、片泊に3軒あります。

こちらは鹿児島港に掲示されていた【観光客の皆様へお願い】。書かれている内容を文字起こしすると以下の通り。
三島村にご旅行されるお客様へお願いです。民宿のご予約はお済でしょうか?3つの島からなる三島村は、人口約400人ほどの非常に小さな村です。島には、飲食店、コンビニエンスストア、スーパーマーケットなどのお店や、カプセルホテルなどの宿泊施設はございません。島内に着いてからでは、宿泊場所や食事を確保することが出来ません。ご来島の際は、宿泊先を事前に予約していただきますよう、よろしくお願いします。

そんなわけで、私も事前に宿泊場所は予約していました。この日の宿は港からも見えている白い建物、の横にある大里ふるさとセンターです。

港にはセンターを管理する大里集落の区長さんが車でお迎えに来てくれていたので、その車に乗車。直接センターへ向かうのでなく、島を1周案内していただけることになりました。

その前に給油。島にはガソリンスタンドが無いので、茂みに置かれたドラム缶からの給油です。

続いて自動販売機にも立ち寄り、ウェルカムドリンクも頂きました。

車は島を1周する道路へ。島の南側から時計回りに1周するようです。

道の大部分は両側が緑に覆われており、その一部は国の天然記念物にも指定されています。

他にもいくつか寄り道しながら、1時間ほどかけて、島にあるもうひとつの港・片泊港に到着。1泊2日航海のフェリーみしまは、ここで一晩停泊した後、翌朝8時に鹿児島へ向けて出港します。

片泊からは鹿児島県道221号を走って大里へ。区長さんの車で島を1周した時の様子は、次回詳しくご紹介します。
裏技?大里ふるさとセンターに宿泊
17時10分、大里ふるさとセンターに到着しました。

事前に島の宿4軒全てに電話をしてみたものの、予約を取ることが出来ず。野宿もダメではなさそうですが、偶然「このセンターに宿泊した」という方のブログ記事を発見したので、問い合わせをしてみました。
■ 参考:問い合わせ先は こちら(鹿児島県のホームページ)

結果はOK。宿泊施設としては紹介されていないので、裏技のようなものです。チェックインの代わりに、大里ふるさとセンター使用許可(変更)申請書を提出しました。

建物の中はこんな感じ。予約の段階で区長さんの携帯番号は聞いていたので、もし滞在中に何かあれば電話をするという仕組みです。

診療所も併設されていました。

こちらが寝床。料金はなんと1泊1,000円。こうした体育館のような場所に泊まるのは初めてのことです。

窓の外には海の景色も広がります。

なお、布団や毛布などの就寝道具や飲食物、タオル等は持参必須です。この日は私以外にも利用者が1名いたので、その方と広い空間をシェアしました。

お手洗いも完備。

お風呂場にはシャンプーやボディソープもあります。

こちらは談話コーナー?テレビが映る他、本もたくさん置かれていました。

本棚にあった三島村村史によると、昭和の時代から、黒島では外来者を公民館に宿泊させ、集落民が食事も提供していたとか。また、片泊集落にあるふれあいセンターにも泊まることが出来るようです。

この日の夕食は、区長さんから頂いた白米と魚の佃煮、たくあん、ゆで卵。区長さんの至れり尽くせりの対応に感謝しながら眠りにつきました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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