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今回は「2016年トカラ列島旅行記」その1をお届けします。
吐噶喇列島ってどこ?
トカラ列島、漢字で書くと「吐噶喇列島」。このいかにも強そうな島の名前を聞いたことはありますか。
トカラ列島は屋久島と奄美大島の間にある島々のことで、7つの島に人が住んでいます。これらの島々への一般的なアクセス手段は、鹿児島港と奄美大島・名瀬港を結ぶ村営船・フェリーとしま。今回は奄美大島からこの船に乗船し、トカラ列島へ上陸します。
2016年12月上旬、奄美大島にやって来ました。十島村のホームページに載っていた宿に電話をしてみましたが、工事関係者の方たちの長期滞在でどこも満室。宿の予約を取ることが出来ませんでした。トカラ列島では野宿の予定です。
関東より暖かいですが、それでもやはり寒い。この寒さの中で野宿をすることが、今回の旅の懸念事項でした。背中には寝袋とテントが入ったリュックサックを背負っています。もちろん島を歩くときも、基本的にはこれらの荷物を背負ったままです。
ちなみに、テントと寝袋は背中に背負える程度のもので、LCCの手荷物制限(7kg)もクリア。まだ旅の序盤なので「お、バナナが生えているぞ!」というような発見を楽しむ余裕がありますが、これが数日続くと、果たしてどうなるのか…
村営船・フェリーとしま乗船
空港からは路線バスで奄美大島の市街地「名瀬」方面に移動し、フェリーとしまの乗船券を購入します。
名瀬港には鹿児島ー沖縄航路や鹿児島ー喜界島ー沖永良部島航路も寄港しますが、フェリーとしまの乗船場所は、他の船と異なるので注意が必要です。
15時半過ぎ、「左大熊団地」というバス停で下車し、フェリーとしま乗船券販売所に到着。事務所の周りにはコンテナやトラックが並び、「本当にここでいいのか」と思うような場所ですが、こちらで間違いありません。
悪石島までの乗船券をゲット!鹿児島港以外からフェリーとしまに乗船する場合、乗船券は予約することが出来ません。また、学生証は持参していたものの、学校所定の旅客運賃割引証を持っていなかったため、学割は適用されず。今回は大人料金で島々を巡ります。
20時過ぎ、再び港へやって来ました。フェリーとしまの出港は午前3時(※現在は2時)でしたが、乗船締切は21時。21時を過ぎると、出港直前の時間まで船に乗ることは出来ません。また、21時に乗船出来るのは、原則夕方までに乗船券を購入している人だけです。
フェリーとしまの乗船場所から市街地まではおよそ2km。歩いても20分程度の距離ですが、市街地に深夜まで開いているお店は少ないです。港にも待合室などはありません。
夕方に乗船券をゲットした後は、島での野宿に備え、イオンで食料などを調達。満を持して乗船!と言いたいところですが、これは乗っていいのでしょうか…通常こういう場所にはスタッフの方がいるものですが誰もいません。
しばらく待っていると、原付に乗ったおっちゃんがやって来て、「乗っていいんだよ」と教えてくれたので、揺れ動くタラップを歩いて乗船。乗船後に船内受付で座席が指定されました。
十島村の村営船で、人が住むトカラ7島全てに寄港するフェリーとしま。運航本数が週2便であることに加えて、悪天候による欠航や抜港も多いです。そのため、トカラ列島の島々はアクセス難易度が高くなっており、ネットでは「日本最後の秘境」とも紹介されています。
たまに週3便運航されることもあり、今回はそのタイミングを狙ってやって来ました。それでも全島上陸は日数的に難しいので、奄美大島寄りの3島、悪石島・小宝島・宝島を巡る計画です。
日本最後の秘境へ上陸!
乗船後はすぐに眠り、目覚めるとフェリーとしまは最初の寄港地・宝島への接岸作業を行っていました。
フェリーが奄美大島を出港したことには全く気付かず、「目が覚めたら宝島だった」という、何ともRPG感溢れる展開です。まずは宝島・小宝島を素通りし、悪石島まで向かいます。
いよいよ悪石島が近づいてきました。「悪石」という島の名にふさわしい、何だか独特の雰囲気が感じられます。
そして上陸!港の岸壁に描かれていたのは仮面神「ボぜ」。旧暦7月16日に悪石島に現れる仮面神で、仮面や衣装には島で生育する様々な植物が使われています。2018年には「来訪神:仮面・仮装の神々」の構成行事のひとつとして、ユネスコの無形文化遺産にも登録されました。
フェリーとしまは9時過ぎに悪石島出港後、十島村の島々を経由しながら、19時前に鹿児島に到着。その後すぐに折り返し、翌朝再び悪石島にやって来るので、それまで島を観光します。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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