クイーンコーラルクロス 船内の様子をご紹介!2等室で那覇から本部へ|2021 旅行記後編

御船印の旅

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今回はマリックスラインの新造船「クイーンコーラルクロス」の就航初日に乗船した時の様子(後編)をご紹介します。

★前回の記事は こちら

船内の様子をご紹介

マリックスラインの新造船・クイーンコーラルクロスの就航初日に那覇から乗船しました。

ここからは船内を散策。客室は3階と4階にあります。

こちらは作業スペース。自由に使えるコンセントは至る所に設置されていました。というよりも、「どんだけコンセントあるんだ」というくらい、船内はコンセントが充実しています。

しかし、客室以外の設備はほとんどなく、前の船にあった「ゲームコーナー」や「マッサージチェア」はついに姿を消しました。

Wi-Fiルーターも発見しましたが…

繋がらず… ルーターとの接続は出来ていたので、ルーターがネットに繋がっていなかったようです。那覇に接岸しているときにチェックして駄目だったので、船内Wi-Fiは期待しないほうがいいかもしれません。

アップグレードされた2等室

私が利用する2等室へやって来ました。

頭の部分に仕切りが付いています。コンセントは「ある」部屋と「ない」部屋があるようです。

船の枕の定番とも言える、病院のような「四角くて硬い枕」ではなく、普通の枕になっていました。マットレスも厚めなので、長い船旅でもよく眠ることが出来そうです。

コインロッカーも300円で利用することが出来ます。

クイーンコーラルクロスは2等室の定員が減らされ、個室が増設されました

こちらは2等寝台Aという部屋。ドアが開放されていたので覗いてみました。ただベットがあるだけでなく、掛け布団・敷布団・枕は全て、2等室のものと異なるようです。

この先は特等と1等の部屋。2等室の乗客は自動ドアの先に立ち入ることが出来ません。

ペットルームもあります。中の様子は分からず。

こちらはキッズルームです。

シャワーと清潔なお手洗い

沖縄~鹿児島航路は、全区間を乗船する人よりも、奄美群島の島々で乗り降りする人が多いです。

そんなわけで、トラックを乗せるようなフェリーに定番の「大浴場」は無く、あるのはシャワーのみ。航海中は好きな時間に利用することが出来ます。

シャワールームにいくつかシャワーがあるわけではなく、いくつかのシャワーがばらばらの場所にあり、完全個室化されています。通路を歩いていると、部屋と部屋の間に突然シャワーが登場するような感じです。

ドライヤーはありますが、シャンプーやボディソープ、タオルはありません。売店にも売ってなかった気がするので、持参したものを使う必要があります。

シャワーの水圧はばっちり。レバーをひねってから勝手に水が止まるまで20秒くらいあります。

お手洗いにやってきました。洋式トイレはもちろんウォシュレット付き。新しい船なので流石の清潔感です。

洗面台はお手洗いと一緒になっているのが一般的ですが、洗面台だけでも設置されていました。歯磨きやお化粧をするときには便利です。

★船内の様子(動画編)★

クイーンコーラルクロスで那覇から本部へ

船の現在地を示す地図には、しっかり「クイーンコーラルクロス」と表示されています。鹿児島到着が8時30分となっていますが、これは誤表示ではなく翌日の8時30分。沖縄から鹿児島までは25時間半かかります。今回は那覇港から、沖縄北部・本部港まで2時間ほどの船旅です。

こちらは4階デッキの様子。11月も下旬になる頃ですが、皆さん薄着で出港の時を待っています。

4階から3階のデッキへ移動することは出来ますが、屋上へ出る階段は立ち入り禁止となっていました。

朝7時、太陽が昇る一方で、月もまだ出ている中、クイーンコーラルクロスは鹿児島に向け那覇港を出港しました。なお、セレモニーなどはなく、お見送りの方や地元メディアは皆無。観光を重視している沖縄県ということもあり、この塩対応には少し驚きました。

船内にも、鹿児島県観光連盟による就航を祝う旗が掲出されている一方で、沖縄県側からは特に無く… これから20年近く活躍するであろう定期船の就航初日にも関わらず、全く注目されていなかったようです。

ビューシートからの景色がおすすめ

新造船が初めて那覇港を出港する、記念すべき瞬間を見届けた後は船内へ。

2等室を予約していましたが、本部港に到着するまで部屋にはほとんどおらず、こちらの「ビューシート」という空間で過ごしていました。

場所が分かりにくく、雰囲気的にも「秘密の部屋感」がある、この場所からの景色が素晴らしかったのです。

ここから見えるのは船首の景色。コンセントもあるので、船旅ならではの景色を楽しみながら作業することが出来ます。

船の前方は波しぶきを受けて窓が割れる可能性があるためか、「注意」のシールが貼られていました。なお、窓は二重になっているので、ほとんど心配はいらないでしょう。

この日は本部港から先、与論島と沖永良部島が海上荒天により「条件付き運航」となっていました。

穏やかな海を眺めるのもいいですが、荒れた海を進む、船の雄姿を見届けるのも面白そうです。

大阪から2日間かけてやってきたマルエーフェリー「琉球エキスプレス6」とすれ違い。

海面に茶色い帯があります。これが軽石です。本島と周辺の離島を結ぶフェリーなどは、軽石の影響で欠航となっていましたが、この船は何事もないかのように軽石の帯を通過していきました。

やんばるの山々や本部半島の島影が近づいてきました。

ビューシートには私の他に、就航初日のクイーンコーラルクロスに乗るために、沖縄へやってきたと思われる方が2名。会話を聞いていると、お二方は初対面のようでしたが、なかなかマニアックな船トークを展開されていました。

鹿児島行きの船を見送る

本部港が近づいてくると、お二方は船の接岸が「右舷か左舷か」の予想をされていましたが… どうやら左舷のようです。

基本的に接岸時の船の向きは港ごとに決まっています。

船を固定するためのロープを港へ投げるための銃?も新品でピカピカです。

船が接岸する様子を前方で撮影してみました。恐らくこの部屋の真上が操舵室なので、船長さんと同じような景色を見ながら、接岸の様子を見届けることが出来ます。

クイーンコーラルクロスは定刻通り9時に本部港へ到着。青空に水色の船体が映えます。

そしてお見送り。きっとこの船もこれから20年近く活躍するはず。その最初に乗ることが出来たのは、本当によかったなと思います。

船の方からもスタッフの方が手を振っていました。やはり那覇で見送りが誰もいなかったのは、異例の光景だったといえるでしょう。

私も旗を頂いて、鹿児島へ向かう船をお見送り。きっといつか「この船を見送ったときは若かったな」と、しみじみ思い出す時が来るはず(笑)おがさわら丸と並んで、私にとって思い入れのある船になりそうです。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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