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今回は「シークワーサーを狩ってきた」ので、その様子をご紹介します。
たわわに実るシークワーサー
今回の「シークワーサー狩り」というのは、いちご狩りやアセロラ狩りのような、いわゆる観光ではありません。
きっかけは先日、コーヒー農園に行った時のことです。

作業を終えた帰り際、安里さんが「シークワーサー持って帰らんか」と、我々に言いました。

安里さんのコーヒー農園では、コーヒーの木の防風林として、一部にシークワーサーの木が使われています。

そしてよく見ると、確かに果実が沢山実っています。
シークワーサーといえば、緑色の果実がイメージされがちですが、冬の時期はみかんなどと同じように、オレンジ色になります。
そもそもシークワーサーって?
コーヒー農園があるのは、沖縄本島北部・大宜味村。日本最大のシークワーサーの産地です。

そんな大宜味村は「長寿の里」とも言われています。
シークワーサーには、がんや認知症に抑制効果があるとされるノビレチンが豊富に含まれています。さらに、シークワーサーを摘み取る動作も、長寿の秘訣であることが分かったそうです。


レモンのように絞って泡盛に入れるのも美味しいです。ファミリーマートにはシークワーサー泡盛も販売されています。
オリオンのチューハイ・WATTAにもシークワーサー味があり、これがなかなか美味しいのでおすすめです。

見た目が似ている果物に「すだち」と「かぼす」がありますが、それに比べて、シークワーサーは小さいです。

また、シークワーサーは収穫時期によって、その用途が異なります。8月後半から9月にかけては青色の酸っぱいシークワーサー。

そして、先ほどもご紹介した通り、冬の時期のシークワーサーは熟してオレンジになり、酸味が抜けてとても食べやすくなります。
収穫する人がいない・売り先もない

コーヒーの防風林の役割を果たしているシークワーサーの木。そこに実る果実をを2、3個いただいて帰ろうとすると、安里さんに「それだけでいいのか?もっともっと!」と言われました。
そこには理由がありました。

安里さんの本業はコーヒーです。コーヒーの収穫量が増えてきて、シークワーサーの収穫まで手が回らないのです。
★安里さんとコーヒー★

安里さんの場合は本業が忙しいという理由ですが、大宜味村全体としても、人口減少・高齢化により、放置されるシークワーサーの木が増えているそうです。

シークワーサーだけでなく、柑橘系は、毎年収穫しないと、木が疲れてしまい枯れるのが早くなると言われています。

また、シークワーサーの木には、果実を食べるために鳥たちがやってきます。
鳥たちは器用なので、枝先に付いた果実の中身だけを食べます。そうすると、枝先には皮が残ったままになり、その枝には、次の年に実が付かなくなります。

今回の収穫は食べたり、販売したりが目的ではなく、木を守るため。それで、少しでも多く持って帰ってほしいとのことでした。
大収穫してきました。配ります。

ということで、別の日にまた安里さんの所を訪れて、男3人で、シークワーサーの大収穫をしてきました。
1時間ちょっとの収穫でこの量(笑)
数えてませんが、確実に500個以上あり、全部収穫は出来ませんでしたが、持ち帰るのにも重いのでこれが限界です。
日本一のシークワーサー産地・大宜味村。収穫する人がいないまま、果実が熟してしまい困ってるというので、大収穫してきました。
— Jovislander@沖縄在住の国内旅行マニア (@jovislander) December 20, 2020
が…私は貰ってくれる人がいなくて困ってます。
個数を連絡いただいたら、ゆうパック着払いでお送りします。料金はお任せします!頂いたお金は農家さんに寄付します。 pic.twitter.com/AXZbyzFpkC
当然全部食べることは出来ません。
ただ、木を生かすための収穫なので、どうせ捨ててしまうなら…ということで、とりあえずツイートして配ることにしました。頂いたお金は安里さんにお渡しします。

本当は売れたらいいのですが、なかなか売り先もありません。さらに、沖縄から県外に送ると、どうしても送料が高くなってしまうというのが、今後の課題です。
結局、今回のツイートでも、収穫したシークワーサーを全て捌くことは出来ませんでした。送料だけでいいと言っても、貰ってくれる人がいないのです。

美味しくて栄養価も高いシークワーサー。たわわに実っていても放置され枯れてしまう。ただ、収穫する人もいない、収穫しても売り先がなく捨ててしまう…
果たして、沖縄を代表する特産品の今後は、どのようになっていくのでしょうか。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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