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今回は2011年の年明けに「只見線を旅した時の様子」をご紹介します。
★参考:雪国を旅した時の様子★
トンネルを抜けても景色は変わらない
旅のきっかけは「雪が見たい」。当時、埼玉に住む高校1年生の私が、最も手軽に雪を見るための方法は【青春18きっぷを利用して旅に出る】ことでした。

使いかけの青春18きっぷを売買する、mixiのコミュニティでゲットした青春18きっぷを手に群馬県を北上。水上駅が近づいてくると、車窓にちらほらと雪が見えてきました。

高崎駅から約1時間で水上駅に到着。すっかり雪景色です。

駅前の様子。「雪が見たい」という旅の目的は達成しましたが、今回はこの山を越えて、日本一の豪雪地帯を走る【只見線】に乗車します。
水上から先の上越線は運行本数が1日5本程度。まずは長岡まで向かいます。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という有名な一節がありますが、こちらがそのトンネルを抜けたところの景色です。
ただ実際は、真冬になると新清水トンネルを通過する前から雪は多いので、トンネルの通貨前後で景色はそれほど変わりません。

途中から空が晴れてきました。青空になると、景色がパッと明るくなって、美しい銀世界が広がります。

長岡駅に到着。こちらは、青空なのに雪が降っているという写真です。恐らく風の影響で、雪が舞っているような状況です。

こちらがこの日の昼食。新潟県のソウルフードともいわれる「イタリアン」です。焼きそばの上にミートソースがかかっています。
日本一の豪雪地帯を走る只見線
長岡駅から小出駅に戻り、午後は只見線で会津若松駅まで向かいます。
あまりの雪で、冬の期間はほとんど運休になりますが、この日は運よく只見線に乗ることが出来ました。ちなみに、只見線に並走する国道252号線は冬季通行止めとなるので、車窓に広がる景色は、鉄道でしか見ることが出来ません。

只見線の車窓から。

水墨画のような美しい雪景色が、ひたすら続きます。

一方で、雪国に住むということは、雪かきだけでなく、3か月以上、この色のない世界の中で生きるという大変さがあるのだなと、高校生ながら考えさせられたのを覚えています。

駅のホームに雪山が出来ており、「豪雪地帯」を目の当たりにすることが出来たような気がします。
全線復旧に向けて

雪が最も多い時期に只見線が全線で運行されることも珍しいですが、冬が明けてから起きたことを考えても、この旅は貴重なものとなりました。

この年(2011年)の3月に東日本大震災が発生し、福島県は原発事故に見舞われただけでなく、同じ年の7月には新潟・福島豪雨が発生し、只見線は甚大な被害を受けました。

2021年現在も、一部区間ではバスによる代行輸送が行われています。

豪雪地帯を走ることで有名な只見線ですが、小出発会津若松行きの列車に乗ることが出来たのは、図らずも2011年が最後となりました。
2018年から全線復旧に向けた工事が始まり、2022年に工事が終了するようです。その時にはまた、車窓から豪雪地帯の景色を楽しみたいと思います。
★2022年10月1日 全線運転再開★

会津若松駅に到着。
雪の影響で定刻よりも遅れての到着となりましたが、接続列車も只見線の到着を待っており、無事ここから普通電車を乗り継いで埼玉の自宅に戻ることが出来ました。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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