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今回は「DMMかりゆし水族館」に行ってきたので、その様子をお届けします。
沖縄・DMMかりゆし水族館へ
沖縄の水族館といえば「美ら海水族館」。高速道路を使っても、那覇市内から1時間半以上かかるにも関わらず、非常に多くの人が訪れる沖縄旅行の定番スポットです。
綜合ユニコム社が発表した「全国の主要レジャー・集客施設 入場者数ランキング 2019」においても、美ら海水族館は国内の動物園・水族館の中で入場者数第1位となっています。
■ 参考:美ら海水族館に人が訪れる理由
2020年、空港から車で約10分の場所に、新しくDMMかりゆし水族館が誕生しました。
こちらが建設工事中の様子。
「こんなに大きな水族館が出来るのか」と思っていましたが、そうではなく、イーアス沖縄豊崎という商業施設が併設されており、写真左、四角い箱のような建物が水族館です。
2020年4月21日にオープン予定でしたが、コロナウイルスの影響により延期。2020年5月25日に正式オープンを迎えました。私がDMMかりゆし水族館を訪れたのはオープンから6日後の5月31日です。
料金は大人1人2,400円となかなかいいお値段。ちなみに、美ら海水族館は1,880円です。到着したのは15時でしたが、人数制限の影響により【17:00以降 入場可能】と印字されています。
結局、それほど待たずに順番が来ました。チケットに印字されたQRコードをピッとして入場します。
館内を自由に巡る前に、まずはシアタールームで映像を鑑賞(撮影禁止)。シアタールームには180度の大型スクリーンがあり、海と森を駆け抜けるような迫力ある映像が5分ほど流れます。
シアタールームを出てからは自由見学。まずは植物や木々が織りなす緑の景色が広がります。どうやらこうした展示等で、東南植物楽園と業務提携をしているそうです。
■ 参考:2020年 東南植物楽園に行ってきた
こちらはクワズイモやホウビカンジュなど、沖縄の森にいる植物。
一方こちらは沖縄には絶対いないカメレオン?。他にも何匹かトカゲの類が展示されていました。
見学エリアを上から見下ろすとこんな感じ。
通路に蝶々の影が乱舞していました。あくまで「影」による演出であって、本物の蝶々が飛んでいるわけではありません。
カジュマルを模した木の穴には、映像のフクロウが浮かび上がっていました。しかしガジュマルは通常、細いツルが絡み合っているので、木の幹にぽっかりと穴が開くことはありません。
ウリボーが歩いていました。こちらも映像の動物です。常に表示されているわけではないので、気が付かない人も多いと思います。繰り返しになりますが、一応ここは水族館です。
美ら海水族館との違いをご紹介
ようやく魚を発見しました。グッピーやネオンテトラなど、ペットショップで見られるような魚たちかと思いましたが、一般的な水族館にある「魚の説明」が一切無いので分かりません。
その代わりにあるのが「公式アプリを開いてスマホをかざしてみよう」という案内。
公式アプリは入場前にダウンロード済みです。館内はWi-Fiもサクサクなので、通信料を気にする必要はありません。
案内の通りスマホをかざすと、魚たちの紹介が出てきました。これがDMMかりゆし水族館の楽しみ方のようです。
出口やトイレの場所もピクトグラムで示されています。入口から出口まで文字による案内はほとんどありません。
美ら海水族館のホームページには「沖縄の海を丸ごと体感できます」という文言が書かれている一方で、こちらには熱帯の川を再現したと思われる水槽で、沖縄にはいない魚が泳いでいます。
うろこがキラキラして綺麗だなと思っていたら、この魚はピラニアでした。ピラニアも沖縄にはいません。
ワニ… 置物であることを疑ってしまうほど、微動だにしません。
何もいない水槽?と思ったら、上にペンギンが1匹だけいました。こちらもワニと同様じっとしているので、大きな水槽がまったく意味を成していません(笑)そして、ワニもペンギンも沖縄には生息していない生き物です。
空間と演出を楽しむ水族館
DMMかりゆし水族館のホームページには、「いきものたちの美しさと亜熱帯気候が織りなす自然の魅力を、映像表現や多彩な空間演出で表現しました」と書かれています。
つまりここは「沖縄」や「海の生き物」よりも、エンタメ要素が強い水族館なのです。自然と映像が調和した空間や演出が重視されており、一般的な水族館とは毛色が全く異なります。
ようやく沖縄らしい水槽が登場しました。海の映像をバックにサンゴ礁の海が再現され、水槽には波も発生しています。
しばらくすると、水槽の背景の映像が切り替わり、雷の音とともにスコールがやってきました。こうした演出がDMMかりゆし水族館の醍醐味ということです。
ジンベイザメはいる?
こちらは靴を脱いで、ガラス張りの水槽の上に立つことが出来るエリア。足元にはサメやマンタなど、サイズの大きな生き物たちが泳いでいます。
写真に写っている生き物、そのフォルムと模様から「ジンベイザメの子供?」と思いましたが、こちらは『トラフサメ』というそうです。この水槽にはもう1匹、似たような見た目の『シノノメサカタザメ』も泳いでいました。
沖縄らしいサンゴの海
入口からここまでは2階フロア。続いてはエスカレーターで1階へ移動します。
ずらりと並ぶ小さなショーケース。こちらには沖縄の海にも生息するサンゴや熱帯魚たちがいます。
世界にいる約800種のサンゴのうち、沖縄の海に生息しているのは約200種。サンゴは海中で二酸化炭素を吸収し、酸素を作り出す、いわば植物の光合成のような働きをしていますが、植物ではなく動物です。
動くことが出来ないサンゴは、褐虫藻という植物を自分の体に定住させ、そこから栄養を得ています。つまり、サンゴの色は褐虫藻の色なのです。褐虫藻がいなくなると、サンゴは栄養を得ることが出来ずに死んでしまい、色は白くなります(白化現象)。
こちらのケースでは、イソギンチャクとクマノミとナンヨウハギが一緒におり、有名な映画「ファインディング・ニモ」の世界観が展開されていますが…
ドリーさんはかなり弱っていました。水族館のオープンからまだ1週間。きっとまだ減価償却も出来ていないはずです。
こちらはチンアナゴのケース。非常に繊細で警戒心が強い生き物のため、基本的には砂に潜って隠れてしまうそうですが、この時は皆さん顔を出していました。
ショーケースの隅でじっとしていたのはセミエビ。後ろ姿がセミに似ていることが名前の由来です。普段は水深30mに生息しているそうですが、このショーケースで生きていくことは出来るのでしょうか。
こちらの不思議な生き物はヘコアユ。これは頭を下にして泳いでいる状態で、危険が迫ると体を水平にして、猛スピードで移動するそうです。
こちらはバーチャル水槽、つまり映像です。ジンベイザメやダイオウイカ、リュウグウノツカイも、この映像で見ることが出来ます。
四方を鏡に囲まれた不思議な空間へやって来ました。柱状の水槽に展示されているのはクラゲです。
変化する光の色がクラゲにも映り、いい感じの演出になっています。
ということで、約1時間半で見学終了!感想は難しいです。沖縄旅行で雨が降ってしまったとき、時間を潰すのにはおすすめだと思います。途中で聞こえた「室内水族館だったら、サンシャイン水族館のほうがいいな」という会話が印象的でした。
お土産屋さんもあります。空港に売っている沖縄ならではの商品よりも、人形をはじめとしたオリジナルのグッズが多かったです。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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