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今回は「沖縄コーヒーの農園に行ってきた」その1をお届けします。
国産コーヒーとの出会いは小笠原諸島
私が初めて小笠原諸島・父島に行ったとき、父島を1周している途中で、集落から離れた、山奥にある小さなカフェに入りました。

そのカフェの名は「USK COFFEE」。ここでは小笠原産のコーヒーを飲むことが出来ます。小笠原諸島は、1878年、日本で初めてコーヒー栽培の試みが行われた場所。戦争で一時栽培は途絶えたものの、野瀬農園さんが父島で野生のコーヒーを発見し、現在も栽培が行われています。

日本でコーヒーの露地栽培が行われているのは、小笠原諸島・徳之島・沖縄だけ。USK COFFEEも、貴重な国産コーヒーを飲むことが出来る場所として、島民や観光客から人気を集めています。

ちなみ、私がこの時頂いたのは、コーヒーではなくパッションソーダ。初めて行った小笠原で、当時は国産コーヒーの存在も知らず、「たまたまカフェがあったから入った」という感じでした。
沖縄コーヒー農園のボランティアを見つけた
国別で見ると日本は世界4位のコーヒー消費量があるそうです(参考:世界と日本のコーヒー豆事情 | AGF® )。

しかし、日本国内でコーヒーの生産が行われていることは、あまり知られていません。小笠原でUSK COFFEEに観光客が訪れているのに対し、多くの観光客が訪れている沖縄では、国産(沖縄)コーヒーへの注目度が低すぎると、沖縄移住当初から感じていました。

沖縄でも小笠原のように、より多くの人に沖縄県産コーヒーが認知されれば、沖縄旅行の楽しみも増えるはずです。

沖縄コーヒーと何らかの形で関われないかと調べて、偶然見つけたのが「コーヒー農園カフェのボランティア」です。

ということで、2019年7月のある日、4時間近く原付を走らせて、やって来たのは大宜味村。今回見学させていただくコーヒー農園は、やんばるの山奥にあります。

指定の集合場所「石山展望台」に到着。集合時間を少し過ぎたころ、軽トラに乗った安里おじいがやって来ました。

今回は私とあと2名、ボランティアの方がいました。「まずはコーヒーゆんたくしようか」ということで、展望台の屋根の下で、コーヒー焙煎の準備。ゆんたくとは、沖縄の文化で「おしゃべりする」ことです。
沖縄コーヒーを味わう

自分で飲むコーヒーを作るために、まずは精米機を使い、乾燥済みのコーヒー豆を脱穀をします。ちなみにコーヒー1杯分の豆は、「白米1合」の設定で脱穀することが出来ます。

脱穀が完了すると、このように殻と豆が分離されます。

出てきた豆がこちら。この状態はコーヒーの「生豆」と呼ばれます。

この中から、写真のように、形が悪いものを目視で探し、手でひとつひとつ取り除いていきます。

この作業を終えたら、いよいよ焙煎です。安里おじいお手製の焙煎機を使って、コーヒーの生豆を火にかけます。

車輪のような入れ物に豆を入れて、コンロで下から熱しながら車輪を回すことで、まんべんなく熱が行くように工夫されています。

コーヒー豆から煙が立ち、バチバチと音が鳴り始めたら終了。このときすでに、周囲にはコーヒーのいい香りが漂ってます。

少し置いて、熱が冷めて来たら豆を挽きます。

ここにお湯を注ぐと…

完成です。私は普段それほどコーヒーを飲みませんが、それでも味の違いは分かりました。お茶のようにすっきりと、飲みやすい印象です。

それからしばし、コーヒーを飲みながらゆんたく。こちらはコーヒー農園の看板犬ボス。飛びついたり吠えたりすることは一切なく、私たちの様子を見守っていました。
安里おじいのコーヒー農園へ!
コーヒーゆんたくの後は、安里おじいのコーヒー農園を案内していただけることとなりました。

こちらがコーヒーの木々たち。日本の他の場所ではなかなか見ることが出来ない、貴重な景色が広がっています。

また、コーヒーの木々たちを覆うのは、日本最大のシダ植物「ヒカゲヘゴ」。ジュラシックパークのようなジャングルの雰囲気です。

こちらはコーヒーの花。

こちらがコーヒーの果実。これが熟し、黄色や赤色になったら収穫です。そして、収穫した果実から取り出した種がを乾燥させたものが、脱穀前のコーヒー豆です。
コーヒーの木を植樹する
来園記念に、コーヒーの木を植樹することになりました。

こちらの苗が、私のコーヒーの木になります。

木を植えるための穴を掘る安里おじい。結構な深さまで掘る必要があるようです。

掘った穴にまずは腐葉土を入れます。

そこにポットから出したコーヒーの苗を入れて、土を戻します。

植樹が完了しました!この木からコーヒーを収穫することが出来るまでにかかる時間は、一般的に4~5年。先は長いですが、自分で栽培したコーヒーを飲むことが出来る日を楽しみにしたいと思います。
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