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今回は「2019年→2020年 年末年始の旅」旅行記その3をお届けします。
★前回の記事★
人より猫が多い島

猫神社を出発し、仁斗田港を目指して歩きます。

私が歩く先、よく見ると道路の真ん中に猫さんが座っています。

恥ずかしそうにしていますが全く逃げません。ちょうど島の方が運転する車も来たのですが、この猫が道路の真ん中にいるのを確認すると引き返していきました。「そういう島なんだな」と実感する一幕でした。

こちらは平成元年に廃校となった田代中学校。現在は「田代島にゃんこ共和国」として、観光客向けに開放されています。

かつては1000人近くが暮らしていたそうですが、現在の田代島の人口は40人程度、ネコは約130匹。2000年以降、5年で20人ずつ減っており、この傾向が続くと、田代島はあと10年で無人島になります。

二宮金次郎の銅像とプロペラ機の残骸。よく見ると金次郎さんの足元にも、ネコが座っています。

こちらが田代島における年代別の人口数。島民のほとんどが60歳以上です。

中学校の横には小学校の跡もあります。こちらは整備等されておらず、ジャングルになっており、敷地内に入ることは出来ません。

校庭には、緊急の際などに使用されるヘリポートが設置されていました。

校舎の中では田代島グッズの販売や、喫茶スペースもあるので、休憩するにはちょうどいい場所です。外には自動販売機もあります。

外では皆さん、気持ちよさそうにお昼寝をしていました。
田代島と東日本大震災

仁斗田港に近づくにつれて、猫さんたちが増えてきました。

ミニカフェ&おみやげクロネコ堂併設田代島歴史資料館という看板を見つけたので、行ってみることに。

こちらが入口。ここにも猫さんたちが数匹たむろしています。

ここはもともと島の郵便局だったそうです。

ここは人よりも、猫さんたちのお休み処になっているようです。

この水色の容器は、学校の教室にあるようなごみ箱。スタッフの方に聞くと、いつもここで寝ているようです。このハマり具合が心地よいのでしょう。

昔の島の写真も飾ってあります。

こちらは震災当時の写真。漁港は壊滅的な被害を受けた一方で、集落は無事だったそうです。

そのため、集落には古い建物も多く残っています。

この朽ち果てた建物は、平塚八太夫さんの土蔵。八太夫さんは、船を使った交易で巨額の富をあげた人物。いわば海運業の成功者です。母屋は焼失し、この土蔵だけが残っています。

一方で、震災から9年が経とうとしている今でも、沿岸では工事が続いていました。

津波浸水深ここまでという看板。身長175cmの私の目線を優に超えています。

せっかく震災から復興を遂げているので、これ以上人口が減らないことを願うばかりです。
漁業の島 猫が大漁を招いてくれる
無事、時間までに仁斗田港の近くまで来ることが出来ました。船が来るまでの時間は、港周辺を散策します。

『何でも揃う皆様の店 阿部ツ商店』は、恐らく、島で唯一の商店。本当に何でも揃うのか気になりましたが、いかんせんお店の中には入りにくい雰囲気。椅子に置いてあるホワイトボードには「ドリンクすべて200円」と書かれていました。

こちらにも自動販売機がありました。料金は通常料金と変わりません。

集落はこんな感じ。これだけ家があって、40人しか住んでいないということは、空き家も多いことが伺えます。

猫の置物が置かれていました。ネコが島の人に愛されていることが分かる光景です。

年季の入った掲示板、その横には観光客に向けた4つの注意事項が貼られていました。
1. 道の真ん中で写真撮影NG
2. 人の敷地に勝手に入るのはNG
3. ごみは持ち帰りましょう
4. 動植物の持ち込み・持ち帰りNG
特別なことではなく、どれも当たり前のことです。

仁斗田港に到着しました。人口40人の島にこれだけの船があるということからも分かる通り、田代島は「漁業の島」。三陸沿岸はリアス式海岸という、地形を生かした養殖漁業が盛んです。沖合には潮流がぶつかる「潮目」もあり、世界三大漁場とも言われています。

こちらはまだ100人以上が住んでいた、2000年の田代島。労働人口81人のうち62人(=78%)が漁業に従事していました。

写真のほぼ中央に猫が映っているのが分かりますか?猫さんたちは、ここで漁師さんたちから、魚のおすそ分けをもらっています。田代島では昔から今も、猫が大漁を招くありがたい存在であるとして、大切にされています。ちなみに、犬は猫の天敵であるとして、田代島への持ち込みが禁止されています。
さらば田代島 仙台まで移動

もうすっかり陽が傾いていますが、時刻はまだ15時半前。東北の冬は1日が短いです。この日は、ここから山形駅まで移動します。

まずはこの船で石巻へ。2時間の滞在でしたが、それで十分だったような気もします。

水平線の彼方に沈む、年の瀬の夕陽。ただ、デッキには凍てつく風が吹いているため、のんびりと夕陽を眺める余裕はありません。写真だけ撮って船室へ戻りました。

16時半、石巻に到着。帰りも船はほとんど揺れませんでした。
行きと同様、港からは歩いて石巻駅まで移動。

時刻は17時になりました。石巻駅からは、仙石線に乗車し仙台駅へ。

仙台駅に到着したのは18時前。Wi-fiを求めて、東口にあるマックへ向かいます。

マックに到着しました。しかし、Wi-fiを繋ごうとしても繋がらない… これではマックにいる意味がないので、すぐに別の店舗へ向かいます。

続いては、仙台中央通り店のマックへ。しかし、ここでもWi-fiが繋がらない… 仙台に到着してから、すでに1時間近く経ってしまいました。
諦めてスタバでも行くか… スタバにためらいを感じるのは、Wi-fi(と座れる場所)を求めているだけなのに、300円も支払うのはもったいないと思ってしまうからです。

救世主はイオンのイートイン。Wi-fi環境は抜群でした!そしてこのおやつが、この日の夕食です。

仙台駅へ戻って来たのは22時前。22時16分発の仙山線で山形駅へ向かいます。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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