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今回は【2020年→2021年 年末年始の旅】旅行記その5をお届けします。
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太平洋フェリーから朝焼けを見る
2020年12月28日、旅の3日目です。

時刻は午前6時前、私が乗る太平洋フェリー・いしかりは青森県沖にいるようです。

乗船口には門松が置かれており、年の瀬を感じさせます。

苫小牧到着まで時間はありますが、朝早く起きたのは「日の出を見るため」。デッキへ出ると、遠くに山の影が見えました。あれは北海道か、それとも青森県なのか、はっきりとは分かりません。また、厚着はしていますが、思っていたよりも寒くありません。

空が焼けてきました。甲板にいるのは私1人。自動販売機で買ったホットコーヒーを手に持ち、太陽が昇るのを待つ、なんともいい時間です。

雲の切れ間から太陽が顔を出してくれました。朝の太陽で空が焼ける時間は短いです。太陽が昇るにつれて、空はだんだんと白んできます。

朝陽を拝んだあとは、また少し眠ることにしました。
船内の売店でお土産を物色する
アラームはかけていませんでしたが、2時間ほどで目が覚めました。

海はベタ凪。船も全く揺れず、スゥーっと静かな海を進んでいきます。

そんな穏やかな海を眺めて、しばらく甲板に立っていたら、いつの間にか、潮風の影響でダウンに大量の塩が…

残り1時間半ほどで苫小牧に到着します。ちょうどこの日から、GoToが一時停止となったため、乗船する時に貰った地域共通券1000円分が、この船内以外では使えなくなりました。

ということで、地域商品券を使い切るため売店へ。よく噂に聞く「ジンギスカンキャラメル」がありました。とにかく不味いそうですが、今まで食べたことがなく、この機会に買ってみました。そして味ですが、「微妙」というのが正直な感想です。不味すぎることもなく、でも美味しくはない。そしてジンギスカンは感じられない、単純に変わった味です。

「まりも」も販売されていました。買いませんでした。

前日にイオンで買った食料も合わせて、紙袋いっぱいの食料を手に持って、これから旅をしていくことが確定しました。
フェリーで北海道・苫小牧上陸
もうすぐ、名古屋を出港してから約40時間。北海道の街並みが見えてきました。

苫小牧は釧路・室蘭と並ぶ、北海道の三大工業都市のひとつ。工場の煙突も見えています。特に、勇払原野や支笏湖周辺の山林と、支笏湖の水を生かした製紙工業が盛んで、王子製紙と日本製紙という大きな製紙工場もあります。しかし、紙需要の減少により、こうした工場地帯の景色も変化していくのかもしれません。

苫小牧市の人口推移を見ると、これまでもこれからも、ほぼ横ばい。

人口ピラミッドを見ても、少子高齢化社会でありがちな「逆三角形」ではなく「つぼ型」です。しかし、大きな企業がある街は、産業の衰退の影響をもろに受けます。もし製紙工場が操業を停止したら、ゴーストタウンになる可能性もゼロではありません。実際、北海道には鉱山の閉鎖とともに無くなった町があちこちにあります。

この街並みの背景にそびえる大きな山は、蝦夷富士とも称される「羊蹄山」でしょうか。
しかし、苫小牧の港から羊蹄山(標高1898m)までは少し距離があります。そうするとこちらは、苫小牧の近くにある「恵庭岳(標高1320m)」かもしれません。
苫小牧に入港・接岸。大洗から来ている、商船三井フェリー「さんふらわあ」も入港していました。

ちなみに、商船三井グループには【フェリーさんふらわあ】という名前の会社もあり、こちらは大阪・神戸から、九州方面への航路を運航しています。フェリーさんふらわあが持つ船の名前は「あいぼり・こばると・ごーるど・ぱーる・さつま・きりしま」。フェリーさんふらわあは、とてもややこしいのです。

そして、私が乗るフェリーいしかりは、定刻通り苫小牧フェリーターミナルに到着しました。
苫小牧には西港と東港がありますが、太平洋フェリーが入港するのは西港。西港と東港は20km近く離れており、間違えると大変なことになるので、注意が必要です。

北海道に上陸。何だか空気の質が変わりました。「寒い」ではなく「冷たい」という感覚です。
苫小牧港から苫小牧駅まで歩く

フェリーターミナルからは、苫小牧駅まで歩きます。
距離は約4km。バスもありますが、苫小牧から乗る予定の電車の時間にも余裕があるので、節約のため歩きます。

だだっ広い原っぱにぽつんと立つ、無機質な工場の様子は何とも趣があります。

錨が描かれたマンホールは、大きな船が出入りする苫小牧ならではのものです。

「ウポポイ」まで30kmという看板。ウポポイとは、白老町に2020年新しく出来た「民族共生象徴空間」の愛称。国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設があるそうです。北海道を旅している最中も、あちこちでポスターを見かけました。また、「30km先」というのも、北海道を感じさせます。

港から歩くこと約1時間。苫小牧駅に到着しました。歩く道には雪がほとんどなく、歩いていると身体も温まってくるので、大変さはありませんでした。

利用するのは13時26分発、室蘭本線・岩見沢行き。まだ出発までは1時間以上あります。

見えているのは、王子製紙工場の煙突。苫小牧駅構内にはベンチもありますが、暖房が効いた待合室やカフェなどはありません。

列車が来るまでの約1時間、寒い中座って待っているのは辛いので、駅前のドンキホーテの中にあったミスタードーナツに避難。時間まではここで待機することにします。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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