揺れる!関門汽船乗船 関門海峡を渡り巌流島と門司港へ 下関造船所で船を見る|2021 旅行記5

御船印の旅

ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は「御船印の旅(名門大洋フェリー編)」その5をお届けします。

★前回の記事は こちら

揺れる!関門汽船乗船

名門大洋フェリーで新門司港に到着後、関門海峡を渡り、下関へやってきました。

ここからは関門汽船で「巌流島」へ渡ります。宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘を行った地として有名で、島の名前を聞いたことがある人も多いはず。

観光向けのパネルも置かれていました。自分の顔の影を、パネルの穴に当て込んで撮影するという、一人旅ならではの写真テクニックです(笑)

トライアングル1日フリーパス」というお得な切符を発見しました。下関・唐戸ターミナルから巌流島までは約10分、往復900円かかりますが、この切符を利用すると、下関↔巌流島・下関↔門司港が1000円で乗り放題となります。

下関↔巌流島間は1時間に1便、下関↔門司港間は1時間に3便運航しており利便性もいいです。なお、巌流島と門司港を往復する船はコロナの影響で運航休止となっています。

フリーパスは「巌流島は無人島です」という注意書きがある券売機ではなく、窓口で購入します。

出港5分前になり、乗船の案内がありました。この「巌流島」のフォントもまた味があります。

関門海峡を渡り巌流島へ

巌流島は関門海峡に浮かぶ島。関門汽船は日本三大潮流と言われる、非常に流れが速い場所を通過するため、船は揺れることが予想されます。

桟橋にも潮の流れが入っている影響か、小さな船は出港前からなかなか揺れています。

出港しました。門司から巌流島までは約10分の船旅です。どれだけ揺れるでしょうか。

関門橋を横目に見ながら進みます。橋の下には、ちょうど2隻の船がおり、かなり接近しているように見えます。「大丈夫か?」と思って、カメラをズームすると…

そこそこ大きな船が2隻並んで航行しているように見えます。さすが1日500隻もの船舶が往来する忙しい海峡です。

向こう側に見えてるのが北九州市・門司港。風が強いわけではありませんが、海面がざわざわしており、関門海峡の流れの激しさを表しています。

そしてこちらが巌流島、正式名称を「船島」といいます。

結局船はそれほど揺れず、あっという間に巌流島へ到着しました。

三菱重工業・下関造船所を見る

朝一番の便で巌流島に上陸したのは私含め3人でした。

島からは関門橋を横から綺麗に見ることが出来ます。右が九州、左が本州です。

そして、巌流島からは対岸にある「三菱重工業 下関造船所」の船もよく見えます。

溶接があり、外での作業が多いことから、船の建造は晴天日数の多い地域が選好されます。瀬戸内地方は南北を山地に囲まれ、日本の中では降水量が少ないので、造船所が点在しているのです。

日本は造船竣工量が中国、韓国に次いで世界3位。これはセンター試験地理で必須の知識でもあります。こちらは海上自衛隊の補給艦「はまな」。1988年起工という、なかなか古い船です。

海上保安庁の船は各地で見ることが出来ますが、注目はその向こう側にある「PHILIPPINE COAST GUARD」と書かれた船。フィリピン運輸省向けに建造していた多目的対応船で、私が訪れた約1カ月後、11月18日に進水式が行われました。

こちらは名門大洋フェリー・フェリーきょうとⅡの船内にあったパンフレット。「NEW SHIP」と書かれていますが、1989年就航の古い船が2021年12月、いよいよ新造船に変わります。

その新造船がこちら。偶然にも歴史ある船に乗ることが出来て、さらに新しい船も見ることが出来てよかったです。

新しいフェリーきょうとの横には、には2022年3月就航の「フェリーふくおか」もいました。現在の「おがさわら丸」「フェリー波之上」「いしかり」なども下関造船所で生まれた船。各地の輸送を支える基盤がここで作られているのです。

巌流島奉行を下関市長とする「おふれがき(島内での注意事項)」のひとつに、【海で泳ぐべからず】というものがありました。海水浴は離島の観光資源のひとつ。海で泳ぐことが出来ない離島は珍しいです。

こちらは島にある海に突き出た桟橋。波しぶきで地面が濡れており、海面を見ると関門海峡の潮の流れがよく分かります。

動画で見るとより分かりやすいです。関門海峡をこれだけ間近に体験出来る場所はありません。少し恐怖さえも感じます。

もちろん関門海峡を通過する大きな船も近くで見ることが出来ます。

巌流島で「決闘」には触れず、関門海峡と船だけを紹介しているブログも珍しいと思います(笑)決闘の聖地という観点からの観光もしたので、その様子は別の記事で綴りました。

■ 参考:巌流島旅行記

関門海峡を渡り門司港へ

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約1時間で巌流島の散策は終了。次は門司港へ向かいます。

本来であれば、巌流島から門司港へ直行する船もありますが、コロナの影響で運休となっていたため、一度下関に戻ります。

振り返ると、時刻表の下に何かいました。カメラをズームすると…

タヌキです!そばには関門汽船の方が置いたと思われるパンの耳が盛られていました。いつからか巌流島には11匹のタヌキが住み着いているそうです。「他を抜く」という語呂から、縁起がのいい「必勝タヌキ」として親しまれています。

船内はこんな感じ。帰りの船も乗っている人はほとんどいませんでした。

巌流島から約10分で下関に到着。

ちょうど関門海峡を通過する大型船に向かって、小さな船が猛スピードで出港していきました。船には「PIROT」と書かれており、大きな船が関門海峡を安全に通過出来るよう案内を行っているそうです。

港のそばに「フランシスコ・ザビエル 下関上陸の地」という碑がありました。1550年に上陸し、1586年には教会堂が建てられ、下関はキリスト教布教の拠点となったそうです。

かつては下関が山陽道、現在の国道2号線の終点。ここで渡し船に乗り換えて、関門海峡を渡り、本州と九州の往来があったそうで、ザビエルさんもこの航路を利用したのでした。

■ 参考:ザビエルさんが下関にやって来るまで

現在の船は巌流島行きの船と同じ唐戸ターミナルから出港し、約5分で関門海峡を通過します。

乗船しました。便数が多いため、通勤・通学でこの船を利用している人も多いようです。

この船はそこそこ揺れました。巌流島へ向かう場合は関門海峡の流れに沿う形となりますが、この船は海峡を渡るので、横から潮の流れを受けます。

これほど揺れる船が日常的に利用されているのは、日本でここだけかもしれません。

門司港に到着しました。ここからは「門司港レトロ」を散策します。

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今回はここまで。本日もありがとうございました。

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