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今回は「御船印をゲットする旅 2021年10月」その7をお届けします。
★前回の記事★
巌流島上陸へ
名門大洋フェリーで新門司港に到着後、関門海峡を渡り、下関へやってきました。

ここからは「巌流島」へ渡ります。宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘を行った地として有名で、島の名前を聞いたことがある人も多いはず。

観光向けのパネルも置かれていました。自分の顔の影を、パネルの穴に当て込んで撮影するという、一人旅ならではの写真テクニックです(笑)

「トライアングル1日フリーパス」というお得な切符を発見しました。下関・唐戸ターミナルから巌流島までは約10分、往復900円かかりますが、この切符を利用すると、下関↔巌流島・下関↔門司港が1000円で乗り放題となります。

下関↔巌流島間は1時間に1便、下関↔門司港間は1時間に3便運航しており、利便性もいいです。巌流島と門司港を往復する船もありますが、現在はコロナの影響で運行休止となっています。

券売機の横には「巌流島は無人島です」という注意書きがあります。注意書きの内容は大したものではありませんが、年季の入った「巌流島」の文字の横に「無人島です」と書かれていると、なかなか強そうな島である印象を受けます。

出港5分前になり、乗船の案内がありました。ここの「巌流島」のフォントもまた味があります。
関門汽船に乗船!関門海峡を通過

乗船しました。小さな船ということもあり、出港前からなかなか揺れています。

出港しました。
巌流島は関門海峡に浮かぶ島。関門汽船は日本三大潮流と言われる、非常に流れが速い場所を通過します。

関門橋を横目に見ながら進みます。橋の下には二隻の船がいました。

二隻はかなり接近しているように見えます。「これ大丈夫か?」と思って、カメラをズームすると…

そこそこの大きさの船が、2隻並んで航行しているように見えます。さすが1日500隻もの船舶が往来する忙しい海峡です。

向こう側に見えてるのが北九州市・門司港です。海面がざわざわしていますが、これが関門海峡の流れの激しさを表しています。風が特別強いわけではありません。

そしてこちらが巌流島、正式名称は「船島」といいます。

あっという間に巌流島に到着しました。
三菱重工業・下関造船所が見える
関門海峡に浮かぶ「巌流島」に上陸しました。

朝一番の便で島に上陸したのは私含め3人でした。
島での滞在時間は約1時間しかありませんが、大きな島ではないので、それでも十分だと思われます。

関門橋を横から綺麗に見ることが出来ます。右が九州、左が本州です。

そして、巌流島からは、対岸にある「三菱重工業 下関造船所」の船がよく見えます。

溶接があり、外での作業が多いことから、船の建造は晴天日数の多い地域が選好されます。瀬戸内地方は南北を山地に囲まれて、日本の中では降水量が少ないため、造船所が点在しているのです。日本は造船竣工量が中国、韓国に次いで世界3位。これはセンター試験地理で必須の知識でもあります。

こちらは海上自衛隊の補給艦「はまな」。1988年起工という、なかなか古い船です。

海上保安庁の船は各地で見ることが出来ますが、注目はその向こう側、「PHILIPPINE COAST GUARD」と書かれた船があります。フィリピン運輸省向けに建造中であった多目的対応船で、私が訪れた約1カ月後、11月18日に進水式が行われています。

こちらはどこかで見たような…

名門大洋フェリーの新造船・フェリーきょうとです!
写真は今回の旅で乗船した、フェリーきょうとⅡの船内にあったパンフレット。「NEW SHIP」と書かれていますが、1989年就航の古い船が2021年12月、いよいよ新造船に変わります。図らずも歴史ある船に乗ることが出来て、さらに新しい船も見ることが出来てよかったです。

この横には2022年3月就航の「フェリーふくおか」もいました。現在の「おがさわら丸」「フェリー波之上」「いしかり」などもここ、下関造船所で生まれた船。各地の輸送を支える基盤がここで作られているのです。
関門海峡を間近に体験する

「おふれがき」がありました。巌流島奉行は下関市長となっています。島内での注意事項ですが、【海で泳ぐべからず】というものがありました。海水浴は離島の観光資源のひとつ。海で泳ぐことが出来ない離島は珍しいです。

巌流島は関門海峡に浮かんでいるので、島の周囲の潮の流れが非常に激しいです。こちらは海に突き出た桟橋ですが、波しぶきで地面が濡れており、海面を見ても流れがよく分かります。
動画で見るとより分かりやすいです。関門海峡をこれだけ間近に体験出来る場所はありません。少し恐ささえも感じます。

関門海峡を通過する大きな船も近くで見ることが出来ます。

この激しい流れの中で、大きなわ船がすれ違う様子は迫力があります。
下関経由 船を乗り継いで門司港へ
巌流島で「決闘」には触れず、関門海峡と船だけを紹介しているブログも珍しいと思います(笑)決闘の聖地という観点からの観光もしたので、その様子は別の記事でご紹介します!
★参考:巌流島旅行記★

約1時間で巌流島の散策は終了。次は門司港へ向かいます。本来であれば、巌流島から門司港へ直行する船もありますが、コロナの影響で運休となっていたため、一度下関に戻ります。

大きな貨物船が行き来する関門海峡を、この小さな船で通過するのでそこそこ揺れます。

船から振り返ると、時刻表の下に何かいます。カメラをズームすると…

タヌキです!そばには恐らく、関門汽船の方が置いたと思われる、パンの耳が盛られています。巌流島には11匹のタヌキが、いつからか住み着いているそうです。「他を抜く」という語呂から縁起がいいとされ、「必勝タヌキ」とも言われています。

船内はこんな感じ。帰りの船も乗っている人はほとんどいませんでした。
こちらは下関へ向かう船から撮った動画(ノーカット)です。波しぶきが身体にかかるほどではありませんが、迫力はあります。
ザビエルさんも利用した航路
巌流島から約10分で下関に到着。

ちょうど関門海峡を通過する大型船に向かって、小さな船が猛スピードで出港していきました。船には「PIROT」と書かれており、大きな船が関門海峡を安全に通過出来るよう案内を行っているそうです。

こちらは港のそばにあった「フランシスコ・ザビエル 下関上陸の地」という碑。1550年に上陸し、1586年には下関に教会堂が建てられ、キリスト教布教の拠点となったそうです。
それにしてもザビエルさんの顔が、教科書で見るそれとは全く異なるのが印象的でした。

かつてはここが山陽道、現在の国道2号線の終点でした。渡し船に乗り換えて、関門海峡を渡り、九州と行き来していたそうで、ザビエルさんも利用したと書かれています。

下関から門司港へ渡ります。船は巌流島行きの船と同じ港から出港し、約5分で関門海峡を通過します。

乗船しました。便数も多いので、巌流島行きの船を待っている間、通勤・通学でこの船を利用している人の姿も多く見られました。
が、そこそこ揺れます。
巌流島には関門海峡の流れに沿って向かいますが、この船は海峡を渡るので、流れを横から受ける形となります。これほど揺れる船が日常的に利用されているのは、日本でここだけかもしれません。

門司港に到着しました。まだ時間があるので、ここでは「門司港レトロ」を散策します。
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今回はここまで。本日もありがとうございました。
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